ポケモン世界をゲーム知識で好きに生きる   作:ふぁいる

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21 カグヤ

 

こんにちは、ブラスターです、テッカグヤ使いと言えばわかりやすいでしょうか

 

アルセウス警報が出されて数週間

私は毎日イッシュ地方の雰囲気あるカフェに通っては書類仕事をしています

 

雰囲気あるカフェは伝説のポケモンの張り込みのために

でも書類仕事は溜まるので持ち込んでやってます

 

そしてなんだかんだと数週間です

メンバーの皆さんはアルセウス来ないんじゃない?という空気になってます

実際本日で解除の予定、今夜には会議の予定ですので

 

メンバーの何人かは伝説のポケモンの捕獲に成功しています

私はざんねんながら成果なし

せいぜいこのカフェで人気のシンガーポケモン

「メロエッタ」ちゃんと仲良しになったくらいです

 

この子、気まぐれに現れては癖のある歌声を響かせて、どこかに去っていくのです

2回ほど可愛い姿になってダンスを見せてくれました

 

このカフェではよくある光景ですけどね

 

 

そういえば、メンバーでは無い、ライトニングさんの補助として男性が増えました、痩せ気味どころか痩せすぎの方、渾名?はP2とのことです

ピーツー…P1もいるのでしょうか

 

男を連れ込んだとパラサイトさんがライトニングさんといつも通り口喧嘩をしていました

ビューティーさんは博士に「ハーレム研究所を目指すんじゃなかったの!?」と言ってました

 

…そうですね、博士は見ているだけで不思議な気持ちになる人ですからね、誰だって独り占めしたい、そんな恋慕のような気持ちになります

 

すれば自然とハーレム研究所となるでしょう

 

恋人の立ち位置はレイさんがいますが

『なんでもシ得る券』で私も…

いえ、この券は博士から強いポケモンをいただく予定です

 

本当にざんねんながら

 

 

「はぁ…」

 

「おや、振袖ちゃん、ため息なんてどうしたんだい?」

「エッタ〜?」

 

「マスター、メロエッタちゃん…

いえ、今日でここに通うのが最後になると思うと、書類仕事に身が入らなくって…

 

ここのカフェは居心地が良かったですから

博士…あ、エリクサー博士の助手なんですよ、私

あ、秘書だったかな?

それでここには伝説のポケモンの『情報集め』の張り込みに来ていたのですが、それも終わりで

 

博士の周りには魅力的な女性が多いので…

(胸をストンとしながら、かつライトニングのスタイルを思い出しながら)

こんな私だと太刀打ち出来ないんです

 

…ごめんなさい、話しすぎましたね

 

つい………どうしました?」

 

 

本当に、何故かスラスラと言葉が出て、いよいよおしまいなんだな、と感慨にふけりながら話してしまいました

 

そして、マスターとメロエッタちゃんが顔を見合わせています

 

 

「え、振袖ちゃん、あのエリクサー博士の付き人ってこと?えっえっえっ?」

『アナタ、私のこと探してたの?えっえっえっ?』

 

マスターとメロエッタちゃんが同時に喋ります

というかメロエッタちゃん『セレビィさんと同じテレパシーが使える』んですね…

 

 

「…はい、言ってませんでしたっけ」

 

 

「『うん』」(コクコクコクと高速で頷く二人)

 

「も、もしかしてエリクサー博士とお話できたりしないかな!?」

『ど、どうして私が必要なのか聞けないかしら?』

 

「…?えぇっと、博士を呼んだ方が早そうですね

今日は日中はおやすみになってますので」

 

ギラティナフォンで来て欲しい旨を伝えます

 

「『わぁ…』」

 

「え、エリクサー博士ってあのエリクサー博士だよね?」『えぇ、この歌、「イニシエノウタ」を流行らせてくれた人よ!?』

 

「あぁ、アナタの素敵な歌はイニシエノウタというタイトルなんですね…研究所で流してもらいましょう

いえ、流します、どうせ事務室は私のモノなので…」

 

ちょっと遠い目をする

あの事務室はもう私の私室として使用している

だいたい私のモノで埋めつくしてるので

元の私室は単なる寝室だ

 

カランコロン

「…え、メロエッタいるじゃん」

 

そんな声と共に店に入ってきたのはエリクサー博士でした

 

…どうしてそんなに驚いた顔を?

 

 

 

 

 

「…つまり、このメロエッタちゃんは伝説のポケモン、博士の括りだと幻のポケモン、と?」

「あぁ、だってオンリーワンだ…あっ」

「そうですね…私はイッシュ地方のポケモンを1匹も知りません」

 

なんてこと…つまり私はここで伝説のポケモンの情報集めではなく、メロエッタと会うのが目的だったと?

2日目には達成していたじゃないですか…

 

 

「え、エリクサー博士さま、れ、連絡先とか交換して下さりませんかね…あっ、私、ここのマスターをしてまして、あの、そう、あなたのイニシエノウタ、感動しました…あの曲、このカフェと完璧にマッチしていて…!」

 

「自分は蘇らせただけだから…昔の人がすごいんだよ…連絡先も別にいいけど…作曲者とかじゃないよ?」

「全然!ぜーんぜん!大丈夫です!ありがとうございます!」

 

 

『ねぇ、どうしてわたしを探してたのかしら』

「おぉ、テレパシー、メロエッタは使えないと思ってた…そうだね、ブラスターに似合うポケモンだからかな、ブラスターは振袖が好きでね、なら可愛いポケモンを巡り合わせたいじゃん?」

 

『…』

 

「…なにか気に触ったかな」

 

『ブラスターって、彼女のことかしら』

「…あー、うん…」

 

「メロエッタちゃん、どうしてそんなに怒っているのでしょうか…これはコードネームです、そ…研究員なので」

 

『私のお気に入りよ?もっと素敵な呼び名にするべき、愛が足りないんじゃないかしら?』

 

「メロエッタちゃん??」

「…ふむ

 

まぁ渾名は以前思いついてるんだけど

テッカグヤとお揃いの振袖を着た時があっただろ?」

 

「…それ、は、はい。テッカグヤとのポケモンバトルの日でしたから…気合を入れるために

博士は学会の日で…私とは朝の予定確認でしか話してないはずですが」

 

「あんな可愛い振袖忘れるわけないじゃん

緑と黄緑、下にかけて白くなる振袖

かぐや姫の伝承を思い出したからね、テッカグヤの名前の由来だし当然と言えばそうだけど

その時からカグヤ、とは…安直?」

 

『…素敵な名前ね?』

「なんで機嫌がさらに悪くなる」

 

「……」

どうしてでしょう、顔が熱いです

博士の顔が見れません

 

 

「カグヤ、いいだろ?絶世の美女にしか似合わない名前だ」

 

『マスター』

「あぁ、この子のこと頼んだぞ、たまには顔出しに来てくれ」

 

メロエッタとマスターがウンウンと頷く

こりゃダメだ、みたいな空気感、やってやるか、みたいな活力

 

「……なんの話し?」

 

『博士さん、この子のポケモンになってあげてもいいわ』

「おお……どうして急に」

 

『条件として』

「…」

「…?」メロエッタちゃん?

 

 

 

『カグヤを娶ることかしら』

 

「めと、る…妻にするってこと?」

「……?……!?…!!!」

メロエッタちゃん??????

 

『ミライヨチだとこれくらい余裕なはずよ、なんならあなたの周りに一夫多妻制を武器に押しか…』

「それだけでいいなら…するけど…」

 

『!?』「!?」「!?」(メロエッタ、ブラスター、マスター)

 

「ブラスター…改めてカグヤは自分より自分のこと詳しいから、いないと大変なことになる」

 

「…そ、それは博士として、ということですか?

わ、私に…その、恋慕というか、愛情は…」

 

 

 

それは、仕事の道具として、ですか?

 

どうしてでしょう涙が止まらないの

 

こんな、泣き落としみたいに、ズルい

 

したいわけじゃないのに

 

 

「…鋼の意思で抑制してたけど、愛情を持っていいとしたら

…あとは任すよ?」

 

「えっ」

 

 

 

博士がわたしを抱きしめました

優しく、けれど強く

 

………どんどんと熱くなっていきます

……博士が

 

あっ

 

 

「こんな可愛い妻を貰って嬉しくないやつがいるわけないだろ

 

心から愛する、約束しよう」

 

 

そんな、歯に浮くセリフを発した博士は

 

 

次の瞬間、顔を赤くして倒れてしまいました

 

 

「え」『えっ』

「…はい、私もです、博士」

 

あとは任してください

 

あなたの妻に

 

 

 

 

 

時刻は夜

定例会議中です

本日からスラッシュ様とヴィクトリア様も加わりました

本当の意味でのフルメンバーです

 

(ちなみにヴィクトリア様は本日を気にギラティナ様と同じく外出禁止令を出させてもらいました

アルセウスに感知されない条件をギラティナ様と協議した結論です、これはヴィクトリア様も納得しています。)

 

P2もライトニング様の後ろに立たされてます、増えましたね

 

最初の議題、報告としてメロエッタちゃんを紹介しています。喜ばしいことですからね

 

そして先ほど、私の渾名としてカグヤというのは紹介しました

皆様、自分の事のように喜んでくれています

パラサイト様も羨ましそうに褒めてくださいました

 

ふふっ

 

そして夫がソワソワしてますので言っておきましょう

 

 

「えっと、次に今後の計画についてですが

その前に報告があります、声を粗げてもいいですよ」

「「「「?」」」」「…!」

 

「私、カグヤは博士の妻となりました。

結婚を発表します」

 

「…」「…?」「……(´・Д・)?」「(・н・ )…」

「୧‪( ˙ᵕ‎˙ )୨」「…」「?」「!」

 

『あら』『ほう』(セレビィ)(ギラティナ)

 

 

「なん…だと…」 (ビューティー)

「おめでとー…?」(ステイン)

「おー(ぱちぱち…)」(スラッシュ)

「おめでとー!」(ヴィクトリア)

「え…え、寝盗られた、わたし、彼女なのに?結婚??」(レイ)

「えっと、かぐやぁ、おめでとう、コロサナキャ!」(パラサイト)席を立つ

「おぉ、おめでとうございます」(P2)

「P2、自害なさい、まさか、『なんでもシ得る券』でですか?」(ライトニング)冷たい目

 

「いえ、券はまだ使ってないです、ね、あなた」

「…ふふ、ごめん、ちょっと下品なんだけど嬉しすぎてトイレ行きたい…」前かがみになるエリクサー

「あら、夜伽には時間が早いですよ?」

 

「…セレビィ、任せた」(顔を真っ赤にして気を失う)

 

『からかいすぎかしら…』

シャラリとセレビィ様が現れて念力で夫を支えて下さりました

 

 

博士なら、メンバーの皆さんのことを平等に愛しそうですけどね

今は言ってあげません、しばらく私が独り占めしたいので

 

 

「皆様、会議を続けますよ?」

 

「ぐ、うぅ…ねとり…ミュウツー…なんでぇ…」

『なんでこうなった…』

 

「ふふふふはは…」(パラサイト、席に座り遠くを見つめる)

 

「………」(ライトニング、無言)

 

 

現状確認からします

内容は把握してますが博士から渡す物もあるようなので

それは私では不十分ですからね

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