ポケモン世界をゲーム知識で好きに生きる   作:ふぁいる

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27 パラサイト

 

 

うぅん、最近目を酷使しすぎている

ジョウト地方で「クリス」とかいう人物を探しているのだけれど

一向に見つからない

似顔絵も貰っていて、特徴的な髪型だからすぐに見つかると思ったのだけれど

 

遠視持ちのエスパー少女とは言うけれど、成果が出ないんじゃ型なしね

 

 

「…目が痛い」今日は帰ろう

 

ホウオウもルギアも、エンティもスイクンもライコウも

全部観測してきた

時間がかかったせいか、一般市民のフリをしたロケット団が増えてきているのも確認している

 

こんなにも見えているのに、クリスという人物だけ目に映らない

 

 

今日も進捗なし

「しんちょく…」

プラチナ団のみんなは何かしら前に進んでいる

立ち止まっているのは私だけ?

 

『るるる…』

 

研究所の自室に戻り、ベッドに倒れ込む

横にはウツロイドがボールから出てきて覗き込んでいた

 

長くこの子と行動を共にしているから、何となくこの子の感情も分かる

 

「心配と、悪巧み?」

 

あら?

思ったんとちがう…どうして寄生毒手をコチラに向けているのかしら

 

ウツロイド?

 

「ウツロイド!?」

 

シュルニュルシュル!!

 

 

 

 

 

「おヤ、パラサイト様、どちラに?」

 

研究所のメインルームにて、マキナがパラサイトに話しかける

 

パラサイトはウツロイドと手を繋いだまま、ぼんやりとマキナを見た

 

「…」

 

無言

ただ、ニッコリと微笑んだ

 

 

繋いでない手には何かしらの紙束、資料を持っているようだが、マキナは首を傾げるだけだ

 

 

「イッテラッシャイませ?」

 

マキナはまだ調整中だ、破れた世界から出ることは出来ない

そのままパラサイトをただ見送った

 

 

 

 

「と、いうことがありました二日前です」

「あ、二日前なんだ」

 

カグヤがエリクサーに報告をしている

マキナとパラサイトのことを報告

その後パラサイトは誰も見ていないとの事だ

 

「あなたは講演でずっと忙しかったですし、そもそもコレの現在地機能で追えます」

 

ギラティナフォンには現在地機能が付いているため居場所がわかる

逃げるポケモンをマーキングすることも可能

例えばパラサイトは伝説の三犬にマーキングタグをつけている、お手柄だ

 

「場所はアローラ、メッセージの返信はありません、最後に確認されたバイタルは毒状態です。コンディションは最悪」

 

「まぁ、ウツロイドか、なんだろ、愛想でも尽きたかな?」

 

 

ウツロイドがパラサイトを寄生毒で使っているのは分かる

しかし今までそんなことはなかったし

ウツロイドを捕まえに行った時は大人しそうな個体を選んで捕獲した

 

 

「ちなみにみんなは何か言ってた?」

「ふふ、ライトニングが一番気にしてますよ」

 

どうやら昨日からライトニングはパラサイトを探しに行ったらしい、名目上はタイプ・フルの設計図を回収すると言っているが、唐突な行動目標変更にみんな顔がニヤニヤらしい

 

「あとグラトニーが」

「博士!アローラって響き、とっても美味しそうですの!」

 

グラトニーが扉を開けて入ってきた

あの、パラサイトは?それとアンタがアローラを対象に言うとシャレにならないんだわ

 

「それと」

「やぁ、ハカセ」

 

「…N?」

 

「トモダチが捜し人をしているらしくてね、助けたいんだ」

 

どうやらNは寄生されたパラサイトと喋っていたらしい、そこで、ウツロイドはトモダチを探している、と言っていたようだ

 

ウツロイドのトモダチ、UB同士にUB以上の共通点は無い

つまりはウツロイドは別個体のウツロイドを探していると予測できる

 

「フードを脱がないと約束できるなら連れて行ける」

Nの立ち位置は微妙なところだ、フリーでもあるが、イッシュのキーマンだった過去もある

 

それでもポケモンとトモダチという立場はいい方に転ぶと信じよう、何より彼がここで初めてやりたいと言ったことだし

 

「ありがとう」

 

「すると今回はプラチナ団として活動することになる、グラトニーもフードね」

「わかりましたわ!」

 

ライトニングにはメッセージを入れておこう

 

ほかのメンバーはみんな何かしらあるだろう

カグヤに確認してもビューティー以外目的を持って行動中だ

ビューティーもメガアブソルの特訓中だし

 

「カグヤはどうする?」

「私はアナタと共に動きましょう」

 

フンス、と言った感じの覚悟のこもった返事だった

それはどうして?

 

 

「じゃあ、パラサイト探し、いこっか」

 

 

 

 

「センパい、皆居ないお留守バンですネ」

「ねー!」

 

マキナとヴィクトリアはビューティーの特訓を見ながらお留守番だ

 

 

 

 

こわい、こわいよ

目の前を人間が走っていった

きっと見つかったらころされちゃうんだ

だれかたすけて

 

るる、る、ここに、いるよ

 

ここには誰もいない、なかまがいない

 

 

「あなた、どうしてこんなところに?」

 

うわ、人間だ

でも、白い頭は少し似ている?

むしろ、仲間と違う黄色で、良く似ている

 

 

なかま?

 

「うーん?手を出せばいいんですか?」

 

バチッ

あれ?

 

「あっ、うぅ、ほしぐもちゃん、にげて」

 

仲間じゃなかった

でも、もう、馴染んできた、ヨ?

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