ポケモン世界をゲーム知識で好きに生きる   作:ふぁいる

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28 夜空が落ちる

 

 

綿のような、雲のような子、ポケモン?が変化した

ほしぐもちゃんと名付けたその子は硬い星のような姿になり、ずっと眠ったように動かなくなってしまった

 

でも声をかけるとユラユラと動いてくれるし

気を抜いちゃったのか重くなる時もある

 

そんなやり取りが可愛らしい

 

 

 

その子を母に見せようと、『ポケモンの保護を目的』としたアローラの人工島に訪れた日のことだ

 

その日、母、エーテル財団の代表はエリクサー研究所から来たというパラサイトという人と話をしていた

 

 

「確かに、保護のために空のモンスターボールは使えない電波を流しています、それに過去に空間の裂け目が発生したことも事実ですが

これらの情報を一体どこで?」

 

「ふふ」

 

 

パラサイトは笑顔を作るだけで質問には答えなかった

ため息を着く代表

その後、断りを入れて席を立つ

 

「あら、リーリエ、来てたのね」

「はい、かあさま」

 

 

「あちらの研究員の方は少々、いえ、かなり不安定なようで、会話が成り立ってないわ

まだ時間がかかりそうだから2階の保護区にいなさい」

 

「わかりました」

 

ほしぐもちゃんを見せるのは後でも大丈夫だろう

以前、ここで力?を使ってからの変化なので早急に見て欲しいけれど

邪魔をしてはいけない

 

 

 

 

「あ、にいさま!ヌルさんも、どちらに?」

「リーリエ、来てたのか、オレは今から地下だ」

 

「地下…はい、いってらっしゃい」

「あぁ、それと、最近ここのポケモン達がソワソワしている、なにか見つけたら教えてくれ」

 

「ポケモンさん達が?わかりました」

 

にいさまとの会話を終えて保護区を歩きます

ここにしかない植物もあるのでたまに見て、花が咲いていたりすると嬉しくなります

 

 

「…わっ」

大きめの花の影にポケモンさんが隠れていました

周りにはこのコ以外のポケモンさんはおらず

このコは酷く怯えた様子です

ここら辺はポケモンさんが近寄らない?ところだったので油断していました

 

ど、どうすればいいのでしょうか

 

「あなた、どうしてこんなところに?」

 

まずは話しかけてみます、お仲間さんがいるかもしれないので

 

全体的に白色で、黄色も混じっています

ふふ、不思議と私の今の姿と似ている気もします

すると、手?を出してきました

 

「うーん?手を出せばいいんですか?」

 

握手でしょうか?

私でも、さ、触れますかね?

 

 

ばちぃっ

 

 

 

『えっ?』

 

視界がゆがみます

足元がふらつきます

 

たお、れる!

 

その時、ほしぐもちゃんがカバンから出てきちゃいました

同時に、私を助けようとしてくれたのか、ほしぐもちゃんが力を使います

 

 

でも、あなたの力の後、危険なポケモンさんが現れると、にいさまは言っていました…!

 

「あっ、うぅ、ほしぐもちゃん、にげて」

 

 

手足が冷たくなる感覚があります

どうにも、ほしぐもちゃんを連れて逃げ出すことは出来なさそうです

 

『るる、る』

 

あぁ、頭の中で誰かの笑い声が聞こえてきます

 

 

 

 

「本日はコチラのパラサイトが迷惑をかけてすいませんでした」

「いえ、ライトニングさん、頭をあげてください

それより、毒状態、ですか」

 

「はい、ウツロイドというポケモンは強力な毒を使うポケモンでして、信頼関係があれば問題ないのですが」

 

「言うことを効かなくなったと」

「はい、恐らく」

 

エーテル財団の代表とパラサイトの元にライトニングが追いついていた

未だにフワフワした様子のパラサイトを退けてライトニングが対応している

 

「解毒剤は博士が用意してますのでこれ以上迷惑はかけさせません、後遺症はまだ未研究で…」

 

 

ズガンっ!

 

 

会話の途中、建物が揺れた

「何事ですか!」

 

バタバタと部屋にエーテル財団の職員が入ってくる

皆白いコスチュームでわかりやすい

 

「代表!保護区にて次元の裂け目が発生しました!」

「なんですって!?」

 

「また、未知のポケモンを観測、ウツロイドと思われるポケモンと対峙しています」

 

ライトニングと代表はパラサイトをみる

パラサイトはそこにいるし

半笑いでウツロイドと戯れている

 

つまり、別個体

 

 

「代表、提案があります」

「ライトニングさん、私たちは保護と同時に裂け目から出てくるポケモンも研究していました、これくらい対処出来ます」

 

代表とライトニングが一瞬見つめ合う

この一瞬で様々なやり取りが行われたようだが、傍から見るだけでは分からない

 

「わかりました、私はパラサイトを見張っておきます、保護ポケモンの様子も見ましょう」

 

「お願いします」

 

 

 

 

「まるで夜空をまとったようなポケモンね」

 

エーテル財団代表、ルザミーネがそう呟いた

彼女の前には大型のポケモン、ルナアーラが降り立っていた

 

ルナアーラは白と黄色のクラゲ姿のポケモン、ウツロイドに何かしら仕掛けているようだ

 

「リーリエ…」

 

そのウツロイドはリーリエに覆い被さるようにしていた

その姿は先程パラサイトとその手持ちのウツロイドが一時やった姿

つばの広い白い帽子で表情は見えないが毒に侵されていると見ていい

 

 

「ウツロイド、その子を離しなさい!」

 

ルザミーネがポケモンを繰り出し、ウツロイドに攻撃を仕掛ける

 

その攻撃はルナアーラによってシャットアウトされた

ルナアーラはリーリエを守るようにルザミーネの前に移動する

 

 

ルザミーネとルナアーラのバトルが始まった

 

 

「副支部長!」

「応援はまだですか!?」

 

「アローラ全域にわたって次元の裂け目が発生しているようです!応援要請があちこちから!」

 

 

ルナアーラには次元の裂け目を発生させる力があった

しかし上手く制御出来ないのか、バトルが進むほどにあちらこちらで裂け目が乱立していく

 

 

「ほし、ぐも ちゃん」

 

か細い声が聞こえた

ルナアーラとルザミーネのバトルに一瞬、静寂が訪れる

 

ルナアーラがリーリエの方をむく

ウツロイドとリーリエは覆い被さる状態ではなく、まるで仲良く手を繋いでいるようだ

 

止まったポケモンバトルに横槍が入った、保護ポケモン達がルナアーラに攻撃を仕掛けたのだ

 

よろめき、空に浮かぶルナアーラ

 

額に目のような模様が浮かぶ

 

 

「逃げなさい!」

 

ルザミーネが叫ぶが保護ポケモン達は動かない

辺りにルナアーラの攻撃が降り注ぐ

ルザミーネとそのポケモン、他にもエーテル財団の職員が保護ポケモン達を守るように動く

 

 

 

 

フラフラと瀕死間近なルナアーラ

真下にはウツロイドとリーリエ

 

辺りの生き物は人もポケモンも倒れ伏していた

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