ポケモン世界をゲーム知識で好きに生きる   作:ふぁいる

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31 呆気なく

 

ブラックキュレムとウルトラネクロズマが激しいバトルを続けている

 

アクジキングもヒードランもその戦いにはついていけない領域になった

 

下手に介入すればどこに流れ弾が落ちることやら

 

「博士!契約してきました!」

そこにカグヤが走ってきた

どうやらこのバトルもそろそろ終わりのようだ

 

「まずは隙をつくる」

 

長時間ウルトラネクロズマを怯ませる

大ワザといこう

 

独特の構えをとる

腕のリングの1つが光を放ち、ヒードランも光り出す

 

「燃えるように、ゼンリョクで」

『ダイナミックフルフレイム』

「いけ!ヒードラン!」

 

ゼンリョクのZワザ

ヒードランがこれでもかと大きな火球を生み出す

その火球を発射する

大きさの割に速度のある火球は避けさせる暇を与えずにウルトラネクロズマに直撃する

ゼクロムが一瞬離れたところで良かった

 

「よし」

 

 

あとは

ウルトラネクロズマに格の違いを見せてあげてもらおう

 

 

「ギラティナ」

 

 

ギラティナフォンを上に掲げる

普段なら破れた世界と繋げる時はカメラの機能を使うが

今回はギラティナフォンを媒体に直接召喚だ

 

 

ギラティナフォンがひび割れながら、世界を支配していく

時の流れが遅くなった

いつの間にかギラティナフォンが浮いていて、粉々になりながら空間がひび割れていく

 

そのひび割れはビシビシと大きくなり、大きな穴を作り出した

 

 

既に空間はギラティナに支配されていた

体を動かそうとしても、世界が遅く、その光景を見ていることしか出来なかった

中途半端に意識があるのは空間の支配が限定的だからだろうか

 

 

穴からギラティナが現れた

悠然と飛び、エーテルパラダイスを一周して回る

ここはもうギラティナの世界だ

 

動かなくなったウルトラネクロズマの近くまで飛ぶと、裂け目でその姿を消し去った

 

次の瞬間、現れた裂け目から真っ黒なネクロズマとボロボロのルナアーラが吐き出された

 

あまりにも呆気ない終わりだった

 

 

 

 

 

 

時の流れが正常に動き出したが

今見えた光景があまりにも呆気なく、呆然としていた

 

そのうちにギラティナは裂け目を作っていなくなってしまった

 

「博士」

 

後ろを振り返ればみんな集まっていた

 

Nは別行動しているが

「何とかなったかな」

 

 

セレビィとメロエッタが見たミライヨチはエーテルパラダイスの消滅と、ウルトラネクロズマによるアローラの暗黒化だった

 

いくつものパラレルワールドのひとつだろうがこの世界ではエーテルパラダイスの半壊で済んでいる

 

上出来だ

 

 

いくつか指示をだして復旧を目指す

主にグラトニーとアクジキングの活躍になりそうだが

危険箇所の撤去は任せていいだろう

 

「あ、あの、エリクサー博士」

「あぁ、こんにちはリーリエ

可哀想に、綺麗な肌が…」

 

リーリエは見えてる限りの肌に紫の線が巡っていた

マイルドに表現するなら古代ポケモンのようだが

リーリエは人だし浮き出た血管は痛々しい

 

「カグヤ、これ治るよな?」

「その予定です」

 

ならいいんだけど

 

リーリエの目線は奥に向かっている

ルナアーラだろう

 

「リーリエ、これを持ってあの子の元にいくといい」

「不思議な、ボール?」

 

ただのムーンボールだ

ルナアーラにとびきり似合うだけのね

 

「あの子が居心地のいい空間になってる予定だ

必要なら使ってあげて欲しい」

特注だから

対のソルガレオ用もあるけど今回は出番無し

 

「ありがとうございます!」

 

駆け出すリーリエ

カグヤとアイコンタクトで会話

リーリエの後について行ってもらう

 

 

そんなタイミングでライトニングが建物から出てきた

表情から察するに目的、タイプ・ヌルの資料はとれたらしい

 

「博士、無事に確保出来ました」

「よし、えらい」

 

ふふん、とパラサイトを見るライトニング

パラサイトはムスッとしている

 

「ちなみにパラサイトって今回被害者なのか?」

「どちらかと言えば被害者ですね」

 

「ならもう少しだけ優しくしてあげてくれ」

「はぁい」

 

あの色違いのウツロイドはどうするんだろうか

人を襲う個体だしパラサイトの手には余りそうだけど

 

まぁ、困ったら捕まえるか

 

あとは、エーテル財団か

アローラ地方は今後はUBが時折出現する地域になる

今までの講演でもUBの危険性も少しずつ広めていったし

トレーナーなら捕まえても大丈夫だろう

トレーナーじゃない人たちに危害が及ばないようにエーテル団を使うのが正しいかな

 

そこらも含めて改めてルザミーネと会話をする

どうにもルザミーネは警戒しているようだ

 

エスパー少年、ミライヨチがつかえるんだよーとホラを吹いてみるが話せば話すほどに目つきが鋭くなる

 

 

 

かなりめんどくさい相手だ

 

 

 

そう、本当にめんどくさい

 

 

 

時によってはラスボスだし、ラスボスじゃなかったとしても偏愛なのは変わらない

原因も予想が着いている、彼女の夫の存在だ

 

そう、なら解決方法は簡単だ

 

彼女を夫の元に送ってしまえばいい

 

「ルザミーネさん」

「なにかしら」

 

もう眼力で人をも凍らせそうなほどだ

 

「不都合があったらこの機械で連絡をください

これはギラティナフォン、時空を超えて連絡できますから」

 

「はぁ」

 

「特殊な機能も着いているんですよ、ほら、ちょっと目を瞑ってみてください」

 

「こう、ですか?」

 

じゃあ、行ってらっしゃい

 

ルザミーネが裂け目に落ちていく

あまりにも一瞬なその出来事に反応できる人は誰もいなかった

 

人は

 

 

ポケモン、色違いのウツロイドはその一瞬生まれた裂け目にルザミーネを追うように落ちていった

 

 

「まじか」

 

 

慌ててギラティナフォンを弄る

 

『ギラティナ、どうなった?』

『うん?ポケリゾートにちゃんと送ったぞ』

『なんか紛れ込んだだろ』

『あぁ、無事に送り届けた、二人は驚いたが、機嫌は損ねていなそうだ、お前たちみたく仲良くしているぞ』

 

『まって、時間早いかも』

『む、合わせておこう』

 

 

大丈夫、そうだな

幸せを願ってるよ

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