ウルトラネクロズマの降臨、討伐から数日が経過した
今はアルセウス警戒期間だ
場所はカグヤに連れてこられたあのカフェ
メロエッタとマスターのいるカフェだ
2人で奥の角部屋に入り、聞こえてくるメロエッタの歌声とマスターの入れたコーヒーを飲みながら整理していた
まぁアルセウスは現れると思ってないので実質的にはカグヤとデートかもしれない
「そういえば、リーリエちゃんですが」
リーリエはギラティナが見てくれることになった
正確には研究者組、ギラティナ、ミュウツー、P2とマキナだ
療養中は破れた世界から出ない条件だが、エーテルパラダイスも破れた世界のような空間なので、保護区に別荘を用意して、上記にヴィクトリアを加えたみんなで楽しんでいるようだ
別荘?ギラティナが作ってたよ…
そんなリーリエはほしぐもちゃん、ルナアーラを手持ちに加えた
まぁ託す相手もいないしそんなもんだろう
「あの子に合うだろうドレスを繕ったんです」
「月を基調としたドレスか」
カグヤの見せてくれた衣装案は濃い青色、宙の色のドレスだった
マジコスリーリエ…いや、なんでもない
「ふふ、惜しいです、夜空です」
「宇宙の神秘さを感じるデザインだけど、素材が難しそうだね」
「そうなんですよね〜取り寄せてもいいですか?」
「目処が立ってるなら好きにしていいよ」
自分のお金がどれだけあるのか理解していないからね
ポケモンの道具、エリクサー印は相も変わらず好評だ
カグヤは嬉しそうにギラティナフォンを操作し始めた
◇
「そういえば、Nはどうしてる?」
「ネクロズマを捕獲したあとは破れた世界で大人しくしているようです、エリクサー?変な顔してますよ」
「ゼクロムにネクロズマだからね、コードネームBを与えてもいいなぁって妄想してた」
「増やしてもいいですけど、2と9はどうするんですか」
マッシブーンとズガドーンねぇ
何故かクリスは見つからないそうだし
アローラにUBが解き放たれる関係で全部のUBは学会に発表することになったんだけど
相変わらず候補は見つからない
「ふふ、どうしよう」
「困ったからと私の頭を撫でないでください
ピぇっ…す、吸わないでくださいっ!」
◇
「ここに通い初めてはや三日、やはりアルセウスが現れた報告はなし」
「アローラ地方でUBは確認され始めましたけどね」
「パラサイトが何とかしてくれるって」
パラサイトはエーテル財団の新しい長となった
ビッケ、ザオボー、グラジオ含むエーテル財団の職員たちは何人か渋い顔をしている者もいたが、給料増額に負けた者、パラサイトのウツロイドにバトルで負けた者、アローラ地方の現状把握能力で負けた者と様々な理由で従うことになった
「最上階で目をこらせば基本全域が見えるってどんな監視カメラ?」
「パラサイトは自虐的に人間監視カメラと言ってましたね」
「いつ?」「昨日です」
「病んでる?話聞きに行ってやるか…」
とにかくUBからの住民の保護は上手くいっているらしい
グラジオは用心棒として
支部長二人は管轄をそれぞれひとつの島に絞ってもらったようだ
アローラには4つの島があるため支部長不足
そのため募集をかけたという
それぞれの島にそれぞれの支部長、これで更に対応できるように、との事
「エリクサー研究所と関われると別地方からの応募も来ています」
「何やるか知らずに応募してそうだね」
島の管理だから関わるだけで研究所とは別なんだけど
カグヤがギラティナフォンを見ずらそうに見ていた
データで送られてきた資料を読んでいるようだが
肋骨のようなダサいデザインのせいで見るのに苦労しているようだ
「そういえば」
ギラティナフォンが先日の件で複数台壊れたため、新しく補充を頼んだのだ
その時ギラティナはタブレットのギラティナフォン
ギラティナタブレットを用意していた
ものづくりの匠は留まるところを知らない
「これ、カグヤの分」
「ココでずっと設定してましたよね、画面が大きくて羨ましかったんです」
そうだね、カグヤの横でタブレットの設定してたからね
チラチラ見ては物欲しそうな目をしていたのは知っていました
手渡す時に上にあげたりと、トルコアイスのようなイタズラを仕掛けて少しばかしイチャコラした後
応募者を見せてもらった
『ラナ?どう見てもサンムーンの女主人公の顔だけど』
ミヅキかヨウでは無い、ラナという人物
幸い各地方から来るため面接などはまだ数日ある
自分も合わせれるだろう
このラナという人物には会うべきだ
「この人は色んな地方を巡ってる方ですね、講演会にも参加したことがあるそうですよ」
講演会って言ってもUBとポケモンの道具のことばかり喋ってるからなぁ
「そんなに気になるんですか?」
「まぁ、気になるというか、おかしい」
「…おかしい」
パラサイトによるククイ研究所周りは観察して貰っていて
ヨウ、サンムーンの主人公が住むだろう家はあるのだから
島めぐりにも年齢が噛み合わない、だからおかしい
二人して思い詰めたような表情をしていたが
カグヤが思いついたようにガサゴソとだした
「そういえばコチラ、ルザミーネさんから届いたのですが、ポケまめ?」
「あぁ、ポケまめ」
ポケリゾートで取れるやつだ
ひょいとひとつまみ、口に入れる、ポリポリとして美味しかった
「美味しいですね」
「うん、幸せの味だ」
「幸せ?」
「あの人は幸せの住人になったからね」
できる限りずっと住み続けてほしいね