「だれ!?」
「わたし!ハナビっていいます!」
目の前にワンピースを着た女の子ががいる
エーテルパラダイスのエレベーターの中、展望ホールに移動中
乗り込んだエレベーターに駆け込んできた
財団の服でもないので、普通に部外者だろう
「あ、待ってくださいね、これを被らなきゃ」
いそいそとカバンから出したのは麦わら帽子
それを被るハナビさん
「おっと」
そこにはゲームのモブキャラで言うところの「観光客」がいた
それにしてもハナビか
「…ナナセではなく?」
「はい、ハナビです!生まれた日が花火大会だったらしくて!」
ナナセはポケモンマスターズに出てくる観光客の名前だ、SMが7世代から来ていると言われている
ハナビ、ズガドーンと絡みはあるが、それだけだ
名前で採用してもコードネームで呼ぶからなぁ
じっと見つめるとジッと見つめ返してくる、そのまま展望ホールまでついた
用があるのはこのフロアの転送装置だけど
最上階に到着してハナビがうわぁ〜とかけ出す
保護区と水平線の向こうに視えるアローラの島々が壮観だ
たったか走り回ったハナビは1周して戻ってきた
「満足しました!」 元気な犬だな
さて、追い返してもいいのだが
「ちなみに自分が誰だか知ってる?」
エーテル団のみんなには1度顔を合わせている
パラサイトの代表就任挨拶の時に顔を出したら一緒に演説させられた
演説も慣れたものだ
なのでそこら辺をウロウロしてもエーテル団の人に「ここは部外者立ち入り禁止ですよ」とは言われない
エリクサー研究所の職員という括りのプラチナ団のみんなもその時に数人は居合わせたのでそこらは大丈夫だろう
さて、少しズレたな、ハナビにまだ自己紹介してないし、たまたまマスクをつけていたので顔も隠れている
エリクサー博士としてバレずらくはあるはずだ
(白衣を来ていることが常なので本人は忘れています)
「んー?誰なんですか?」
「えっ」
キョトンとした顔で首をかしげられてしまった
「じゃあなんで話しかけたの?」
「この施設に詳しそうだったからです!」
???
ハナビが解説しだした
この子は各地方を巡っているようで、なるべく隅々まで巡っているらしい
ここ、アローラでは各島を巡ったところで、まだ行けていないココ、エーテルパラダイスにこっそり乗り込んだらしい
そしてエーテル団の服装じゃない自分となら多少は紛れ込めるだろうと判断し、あとを着けたようだ
なるほど
少し自惚れていたようだ
「あー、そう、この後どうするの?」
「出来れば各階を見ていきたいところですけど、多分難しいので、このまま帰りますかね?」
あ、帰るんだ
帰るんだ…
何故かちょっとした残念感が生まれた
「ふむふむ、ところでもう少し、特別な部屋があるんだけど」
「え、なんか怪しいから嫌です!」
えぇー
「ありがとうございました!」
「ちょ、ちょっとまって!?」
よし、とりあえずズガドーンを見せてみよう
「こんなコがいるんだけど」
ポンとズガドーンをだす
ズガドーンはウルトラビーストで頭がミラーボールのような浮かぶ球体、二足歩行で雰囲気はピエロかマジシャンと言ったところだ
「わっ、最近ポケニュースでみました!エリクサー博士が発表した新発見のポケモンですよね!!」
「そう、そうなんだよ」
ようやく興味を持ってくれたようで立ち止まってくれた
この子手強いんですけどっ
ハナビは「わぁー」とか「すご〜」と言いながらズガドーンの周りを回りながら見ている
ズガドーンが手をさし伸ばした
ハナビも気が付き握手をする
「複数個体を発見して、ポケモンとして認定されたんですよね、まだ生体の判明が十分じゃないから野生で見かけてもちょっかいはかけないってポケモンじゃなかったでしたっけ」
そうだね、自分が公表したやつだね
「なのに捕まえるなんて、悪い人ですか?」
「気づかないのか…」
「ナンパしようとしましたし、悪い人ですよね!?」
「ナンパは多分悪いことではないと思うよ…」
「悪い人なのは否定しないんですね!誰ですか!名乗りなさい!」
「あ、うん、エリクサー博士と…」言います
名乗り始めた瞬間にハナビは踵を返して逃げ始めた
変なテンションで名乗らせたと思ったら
名乗らせている間に逃げるという手だったらしい
ある意味世渡りの術と言える
名前を言い終えた辺りでブレーキをかけて立ち止まった
「エリクサー博士なんですか!?アレですよ?騙って悪さすると祟りがあるらしいですよ!?」
なんだよ祟りって初耳だわ
「本物だよ」
「わー!」ハナビがパタパタと戻ってきた
「初めまして!私ハナビっていいます!」
あ、うん、今までの会話はなしにでもなったのかな?
「会えて光栄です!えっと、それじゃ?」
「まぁまて落ち着け、何を慌ててるんだよ」
「えっと、この施設に侵入してるので、見て回ったらさっさと帰る予定だったんです
シーちゃんが言うには報告が終わったら代表さんは上の階に戻っちゃうそうですし」
「シーちゃん?」
「ここまで船で送ってくれたひとです」
あぁ、あの子ね
「まぁまぁ、代表さんとやらには話通しておくから、エリクサー研究所の見学でもして行かない?
その子も譲ってもいいよ」
なんだかハナビを気に入ったので、メンバーになるならない別にして囲いこもう、ふふ、悪い大人だ
「え、いや、いいです、手持ちも6匹ですし」
「…」
ハナビはその後、自前の空を飛ぶポケモンで帰った
「まじ?」
どうやら振られたみたいだ