コード2
イクスパンション、マッシブーンを受け取ったラナはウンウンと唸りながら周りの格闘タイプのポケモン達と同じように鉄骨を運んでいた。
先日のホウエン大災害のあとしまつ会議、内容は頭に入って来なかったので、とりあえず手伝えそうな事をしている。
ライトニングからも「秘密兵器を見つけました、これでパラサイトに負けません」と言われたし、きっと良いんだろうけど
「何をそんなにウンウン言ってんだ?」
「あ、博士、現場まで来て暇なんですか?」
「言葉が鋭いな、まぁ暇だよ」
いつの間にか隣を一緒に歩いていた博士
気配がしなかった、鉄骨を持ってなかったら驚いて手が出ていたかもしれない
「あ、質問に質問で返してましたね、えっと、私ってこれでいいのかなって思いまして」
「これ、とは?」
「皆さんなんというかまとめ役やってて、ええっと、頭良さそうなことしてるじゃないですか、そんな中で指示を聞く側で」
いざ言葉にするってなると難しいですね、良くぞ言葉にできました、えらい、わたし
「人の向き不向きだから気にしなくていいのに」
「それは、そうですけど、結構悩んでて」
せっかくエリクサー研究所のメンバーになれたのに、周りはすごい人ばかりで
私より一応後にメンバーになったバーストは元マグマ団の情報を提供したり、メガシンカを使いこなしたりとトレーナーとしてもセンスがあって
「ラナって一年前って何してたか覚えてる?」
「どっかの地方をさまよってたと思いますけど」
「その時の悩みって覚えてる?」
「何してたかわかんないけど、多分路銀?」
旅する時のお金には常に困ってました
「まぁお金は気にしなくていいよ、その時の悩みって何とかなったか、ならなくても何とかなってここにいるんだし、とにかく大丈夫大丈夫」
う、うーん
言ってることは確かにそうですね
「悩むより楽しい事やってこうぜ、なんかやりたいことってある?」
「グラトニーの料理が食べたいです!パフェとか!」
「おう、良いじゃん、いいシェフ抱えてるもんな、終わったら食べに行くか」
「わーい!」
あれ、なんか悩んでた気がしますが、とりあえずパフェだー!
◇
「あらイクスパンションと食べに来たんですね」
博士にてってこついて行って先の見えない扉をくぐると豪華な部屋に着く
そこにはグラトニーとコックさんが待ってました
「いい部屋だけど個室でもあるのな」
「特別な一室です、料理は食べる場所も大事ですから、イクスパンション…イクスでもいいです?こちら特注のカトラリーをどうぞ」
「あはは、前にスプーンねじ曲げてお皿割っちゃいましたからね。あ、イクスでも大丈夫ですよ!大丈夫ですよね?ラナでもいいですけど」
「コードネームに囚われる必要はないよ
それよりねじ曲げて割ったとは」
えー、それはちょっと恥ずかしい話なので流しちゃいますね〜?
「ではラナと、ラナは見てて気持ちいい食べ方するのでワタクシ好きなんです、品定めする博士とは違いますね」
「いやいや、そんなつもりは無いんだけど、いつも美味いなぁって思ってるだけで」
え、私マナーとか分からないから美味しいのは周りを気にせずパクパク食べてただけなんですけど、た、食べ方が好きって、えへへ、なんか照れちゃいますね
「と、そんなことを言ってる間に来ましたね」
「うお」「わあ!」
奥の部屋から出てきたのは巨大なパフェ、上に高いタワーサイズだ
「ラナ、テーブルに置いてくださいますか?」
はーい
ひょいと持ち上げてテーブルに置き直す、写真撮らなきゃ!
ギラティナフォンの電磁浮遊機能で浮かして3人とパフェで写真を撮る
いえーい
「大盛りを運ぶ時にラナがいると便利ですわねー」
「いつの間にスマホロトムみたいになってるんだ?」
博士はなんか衝撃受けてたけど、パフェのアイス部分が溶けてしまうから食べちゃうね!
グラトニーと一緒にパフェを掘り始める、遅れて博士も参戦、ふふ、食べ方が下手ですね〜
こうガッとやってスって取らなきゃ崩れますよ〜?
パフェ攻略もだいぶ進んだ頃、博士はおなかいっぱいに、私もちびちびと食べていました
あ、グラトニーはサラサラ食べてます
「そんで悩んでたのは?」
「なやみ?悩み、なんにも悩んでないですよ?」
「え、さっき」
「あぁ、役たたずの話ですねー」
そういえばそんな話もありました
「もぐ、ラナは必要ですわ、配膳の安定感はお手本のような丁寧さですし、安定感が違います」
「えへへ、そうですか?役に立ってるみたいなので悩みはないですね!配膳は昔バイトで特訓しました!」
「暇になったら配膳係で雇うので安心してくださいな」
グラトニーはよくご飯に誘ってくれるし優しいし、それに綺麗で憧れちゃいます
そんなわけでお腹もいっぱいですし、美味しいパフェも食べれました、今日もとっても幸せです!