コード5
ブラスター。カグヤと呼ばれ始めてから、博士がそう呼び、ならそう呼ぶかと周りも呼び。
コードネームはUBとの繋がりの愛称だと博士が言ったところで、なら呼び慣れた名前で、外ではコードネーム呼びでいいよね、とすっかりカグヤで定着してしまった彼女。
現在パラサイトを着せ替え人形にしてとてもいい表情をしていた
「あの、ちょっと疲れたなーって」
「しょうがないわね、メロエッタちゃん、念力で動かしてあげて」
「る〜」
「うぇ…」
「アナタの胸の大きさはウチでは一番ですからね、見え方、見せ方の参考にとってもなるわ!」
カグヤは元々カロス地方出身の振袖っ子である、振袖を着るのも着せるのも好きで、その趣味は服飾ブランドを立ち上げるまでになった。
とくに、ポケモンコンテストで着られる衣装を取り扱い、その服はコンテスト出場者の憧れにもなっている。
『ポケモンの技で斬れない燃えない汚れないのはカグヤブランドだけ!それでこの可愛さ!カッコ良さ!美しさ!値段は相応するけど、もう前のドレスに戻れない!』
熱いファンを虜にし続ける、それだけの理由があるようだ
「うう、背中いたい…猫背になりたい…」
そのために犠牲も出ているようだが
「パラサイトはスタイルがいいから定期的に来て欲しいのだけど、エーテル財団もあるものね」
「そ、そう!わたし、エーテル団で会議があったような気がする!」
「ルザミーネさんが戻ってきて四つの島にちゃんと管理人がいるからだいぶ楽になったと、休みだーと言っていた気がしますけど」
「ひぃん」
「もうちょっと、あと数着お願いします!アナタの胸の大きさが必要なんです!
マキナに頼んでもいいんですがっ胸部パーツの取り替えをさせるのが申し訳なくって!!」
「あー…ピーツーくんがやる羽目になるんでしたっけ」
「いえ、彼は無感情無表情を貫く心がけをしていますが、マキナがふざけるのです」
「いい性格してんねぇ」
その後もカグヤの着せ替えモードはしばらく続き、力尽きたところで終わりとなった。
そのまま眠ってしまおうとするが、やり残したことが頭をよぎる
「はっ、カグヤちゃんを拭いてあげてないのでは?メロエッタちゃんっ」
『はーいっパラちゃんはどうする?』
「つ、連れていきましょう、運べますか?」
『いいよ〜』
メロエッタが念力で二人を運ぶ
破れた世界を宇宙空間のように移動して、カグヤがカグヤちゃんと呼んだポケモン、テッカグヤの元へと移動した
テッカグヤは普段破れた世界を見守るように浮島に鎮座している、移動は浮島が行う移動法を取っているようだ
その巨体、9.2mのため、パッと見が背景のようになっている
ギラティナとも仲良くなり、会話をしているようだが周りには基本聞こえていない。
カグヤはテッカグヤとスキンシップをとった後に研究所の浮島へと戻って行った。
「ありがとう、メロエッタちゃん、ベッドに転がしてくれれば大丈夫よ」
『そう?んー、んー』
メロエッタはカグヤとパラサイトを浮かしたまま部屋に入っていく
「ん?カグヤとパラサイトじゃんおつかれ〜」
「あ、おつかれさまです、ブルー。あの、メロエッタちゃん、ここ博士の部屋ですけど」
『そうね』
メロエッタはそこに転がっていたライトニングとエリクサーを回収すると、研究所のベッドルームへと連れていった
『カグヤがいるのに他の子と寝るなんて、もうっ』
手馴れたように複数のベッドを連結させてそこに転がしていく
エリクサーもカグヤもパラサイトも力尽きているので割と見るに堪えない状態だが、突っ込むものは誰もいなかった
『ふう!いい仕事したわ!』
メロエッタは満足したようで、そのままベッドルームから出ていった
入れ替わりにブルーとカガリが入っていったが預かり知らぬことである
そのまま破れた世界を出てイッシュ地方のとあるカフェに行ったが、いつものことである
◇
とても元気になったわ
破れた世界では日がささないため分かりづらいが、翌日の朝である
ベッドルームから出て日課のテッカグヤとのスキンシップを行い、いつものように研究所の一室へとたどり着く
「あ、珍しく仕事がないんでしたね」
資料は昨日に整頓までやり終わってしまったのでやることがなく、机の上はスッキリしていた。
破れた世界から出たら新しい書類たちが待っているのは明白だが、今は追ってくる仕事は無い
「あ、カグヤさーん」
すっかり仕事生活が板についてしまい、何をやろうか迷っていた所に、声がかかる
待ってましたと言わんばかりに元気も溢れており、その声の主を見る
「スラッシュさん、どうしました?」
ホウエン地方巡りをグラードンカイオーガに邪魔され戻ってきていたスラッシュ
『いえ、バッジは集め終わったんでしたっけ?確かチャンピオン不在で…彼女はそんなのばっかりですね』
「配信者ってのを博士にやれって言われたんだけど、どうしたもんかわかんなくてさー
あっ!忙しいなら全然!いいんだけどね!?いつもありがとうございますっっ!」
「ふふ、良いんですよ?書類タワーに埋もれてる時に話しかけても、会社の方に投げれる人材がいるので、私の第一はこっちなんですから」
カグヤブランドの社長はしているが、第一にエリクサー研究所のメンバーである
「ふふ、配信者、ですか。あの人は直感で人を選びますからね」
エリクサーの直感に理由をつけて、意味を持たせるカグヤはこの研究所でなくてはならない存在だ。