コードネーム
コードV、ヴィクトリアやコードM、マキナ
ついでにコードT、タイム
番号ではない文字はエリクサー博士の当初の予定では想定していなかったと聞いております。
あ、こんにちは、リーリエと申します。エリクサー研究所の大会を見学させていただいております。
おかあさまも今はエーテル財団に戻ってきておりますが、アローラの島の支部に行く日との事で、わたしはコチラにお邪魔させていただいております。
「NさんはコードB、ブラックなんですよね」
「ああ、クラゲちゃん、こんにちは、そうだねゼクロムと、ネクロズマを託されているから」
「えぬ」さん、なのに「びー」さんでちょっとおかしな話ですね
「わっ…」
いま、目の前で繰り広げられているポケモンバトルは研究所の姉弟、スラッシュお姉さんとステイン君のポケモンバトルです。
ステイン君はNさんのゼクロムさん達を倒して進出していまして、その体格差を覆したポケモンバトルはまだ目に焼き付いております。
いえ、連日行われているポケモンバトル全てが目に焼き付く程にすごいものなのですが
ただ、今のポケモンバトルは攻防が激しすぎて、私の目では何が起きているのか分からないほどです。
どうして斬られたアーゴヨンさんが毒の分身となって崩れて、反撃のために後ろに回っていたアーゴヨンさんの後ろをカミツルギさんが取っているのでしょう。
斬っても斬っても分身でスラッシュさんが声を荒らげております。
「がー!おーまえの本体どこおおおー!」
「…」
叫ぶスラッシュさんをステイン君は冷静に見ています、私たちは観客だからわかるのですが、明らかに冷静さが欠けるように立ち回っています。
応援?で「冷静にー!」と叫ばれていますが「わかってるってぇ!」とわかってない返事をされています。
その原因も判明しております、アーゴヨンさんの持っている「しゅうちゅうのおこう」
本来は睡眠時に使うお香と聞いているものです。
睡眠の時に使うと周りの雑音などで起きなくなる物ですが、それをバトルに持ち込むだなんて。
「は、博士、あのお香の使い方って」
「あぁ、リーリエ、凄いね、流石ステインと言うべきか、全ての道具を一通り使うだけはあるよ」
横のカガリさんへの解説の合間につい聞いてしまいましたが、どうやら博士の使用用途とはズレている様子です。
「だってポケモンスリープの道具だしなぁ」
ぽけもんすり…?博士語と言うやつですかね?聞き流します。
「このままいくと順調にステインのペースで勝負が決まりそうかな。変化技を使えなくするトレーナーに対する道具かぁ。ギラティナに言って調整してもらう必要があるかもな」
「そえば、リーリエってコードネームないの?」
「え、っと」
カガリさん
そ、それはわたしが気にしていること!
「あー、ストーリーに…必要な…あれ?アローラで事件ってもう起きないな?ほしぐもちゃんも進化してるし」
「ほしぐもちゃんはルナアーラさんになってますね」
「だね、じゃあ、別にいいのかな」
「いいんじゃない?エーテルパラダイスの保護区にいつもいるし、あそこって第二研究所なんでしょ?」
ブルーさんも援護?してくれます!わ、私にもコードネームをください!
「じゃあ月を意味するルナ、コードL、コードネームルナを名乗るといい、まぁ前から用意だけはあったから」
「ね〜、前に資料に落書きしてるの見ちゃったんだー」
「カガリは会議中に席立つのやめなね?」
「話はきいてるよ?」
わ、わっ!コードネーム、なんだかあっさり貰ってしまいました!ルナ…かっこよくて可愛いです!
ルナは月の意味、ほしぐもちゃん、ルナアーラさんのルナもそういう意味なんですね!お揃いの名前です!
コードネームをいただくと、研究所の特別な部屋を出入りすることができるようになります、カードキーをいただくからですね。
あ、いえ、だから欲しかったという訳では無いのですが、こう、特別感が増すと言いますか、皆さんの仲間に入れて貰えたような気がして嬉しくなるのです。実際Nさんはその手の部屋には入ってないようですし、なんなら普段は破れた世界で放浪キャンプをして過ごしているようですので、研究所にも基本いません。
とと、また試合から話がそれてしまいましたね。
現在私はスラッシュさんに頼まれて試合を撮影しております、使えるなら配信でも使いたいとの事です。なので撮影しているのですが、この映像、参考になりますかね?速すぎて私には分からないのです。
そうこうしているうちに試合が終わりました、ステインくんの勝ちです。
白熱した準決勝の試合で皆さんから拍手が送られます。バトル場の中央でお二人が何か喋っているようですが、流石にそこまでは聞こえません。
本日のバトルはここまでとなり、ついに明日は決勝戦。並びに三位決定戦を挟んでエキシビションマッチを行うそうです。
「あ、リーリエちゃん、コードネームを貰ったと聞きましたわっ食べてますか?乾杯!」
「か、乾杯です!」
グラトニーさんの提供する食事ということで皆さんの好みを見極めているとは聞いてます。
も、もしかして私の前にある小さめのピザって
「お、おいひいっ」この味、とっても好きです!
私も仲間に慣れた気がして、さらに美味しく感じました。