ポケモン世界をゲーム知識で好きに生きる   作:ふぁいる

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66 空間の揺らぎ

 

 パーティもそこそこに、今はバトルシャトレーヌ達の魅せるポケモンバトルが繰り広げられている

 コンテストとは少し違う、四姉妹だからこそできる魅せバトルだ

 

 そんなバトル場の中央の空間が揺らめく、まるで陽炎の揺らめきに、ギラティナもすぐに飛んできた

「ギラティナ、あれは?」

「裂け目だ、この空間に入ろうとしている奴がいる、アイツでは無いな」

 アイツとはアルセウスのことだろう

「ディアルガの影響で干渉しやすくなってたようだ」

 さすが、狂ってるとはいえシンオウ神の1柱ということだろうか。見守っていると、メンバーもバトル場を取り囲むように集まった

 

 ニョイン

 金の輪っかが現れた

 

「…フーパ?」

「ほう、動くなよ」

 頭の中を光が通っていった、多分ギラティナに脳内をスキャンされた気がする

 フーパについての情報を集めたのだろう

 

 案の定、輪っかからフーパが現れた

 ニヤッとしていたが、取り囲まれていたためか驚きの表情に変わる

 次いで、トレーナー

 

「トウコ?」

「ここ?なんか、変な空間ね、重力が軽い」

 

 現れたのはBWの女主人公、トウコだった、Nを拉致った時に見かけたが、あの時よりも雰囲気が怖い

「え、なんでこんなにも人が?あー、なんか、見た事ある人がチラホラいるけど

 あの!ここにNって人、いますよね?」

みんなの目線が、Nに向く、その視線を追うようにしてトウコがNを捉えた

「こんなところにいたんだ、二年も探して、結局現実にいないとか、ふざけてる」

 

 『セレビィ』

 『そうね、ちょっとみてくるわね』

 

 トウコはバトル場を見下ろせる位置にいたNの近くまでずんずんと歩いていくと、Nに話しかけ始めた。みんなは突然現れたトウコにどうすればいいか分からないまま、キョロキョロと自分を見たりギラティナを見たりしている

 

 『外は二年も経ってないわ』

 『連続する時間軸で、この空間の隙が今だけ開いたのだろう、だから二年後のこの女が、今ここに来たようだ』

 

 フーパが「Nの場所」へリングを繋げたところ、時間の流れが止まっているこの空間の隙に介入できた、というところか

 意図せず時間旅行をしたってことだな

 

「あの、トウコ?」

 スラッシュが話しかける、彼女はトウコと知り合いだ

「あっ!スラッシュ〜!二年ぶり!」

「私的には1年も経ってないんだけどね?」

「そう?イッシュのポケモンリーグ以来だけど、私は身辺整理に家に帰ってから、Nを探してここまで来て、あれ、もしかしてここって研究所?」

 

「こんにちは、トウコくん」

「あっ、エリクサー博士、噂はよく聞きます」

 

「君の現状を話そうと思う、危険な状態だからね、Nとはその後で話すってことでもいいかな?」

 

 二年後の人が過去に来てしまった、自分で言うのもなんだけど、未来の人間は世界を歪ませかねないからね、そんな危険人物は、自分だけでいい

「え、え?あの…?」

 

 ◇

 

「さて、説明はこんな所だろうか、何か質問は?」

 今までの講習やら発表やらの活動のおかげで上手く説明できたと思う。

「わかりました、Nを問い詰めたあと、私は未来に帰ります、未来のエリクサー博士に会いに行けば、未来のNに会えるんですね」

「あぁ、カグヤの服の会社からでいい?エーテル財団でもいいけど」

「私の会社でいいですよ、トウコさんの今着てる服も私のブランドのようですし」

「これ、かえんほうしゃも耐えれていい服です!」

「ふふ、それは良かったです」

 どこ目指してるんですか?

 

「あ、なら、今の時代の私を呼び出すことって出来ますか?この二年、あんまりいいこと無かったんですよね」

「ん、んー」

 一瞬考えてしまったのは、呼び出した事で、何か影響が起きる事だ、N探しをしたことで得られることも無くなってしまう

「いや、いいかな、わかった、呼び出すことにするよ」

 パラレルワールドやらの世界線が分岐するだけだ

 なら、ここは「未来のトウコが来て、N探しを辞めさせた世界線」になるだけ、そんな世界があってもいいじゃない。ということで、未来のトウコの願いを叶えることにしよう。

 この後、Nはトウコに激詰めされて、クタクタになっていた、この後今のトウコも来るのでもう一度激詰めされることだろう。

 未来のトウコはギラティナとセレビィの助けを借りて元の時空へと帰ることになった。

 フーパはトウコが軽く置いてっていいと判断していた、ドーナツを一緒に食べた程度の仲との事、ダメ元で来るんじゃない。

 現在はフーパはグラトニー提供のドーナツを食べている。ここに来たせいでリングでの移動ができないと気がつくのはいつだろうか

 仕方ない、隙があったとはいえ元は時間も空間もギラティナのものの世界なのだから

 

 

「えっと、スラッシュ、久しぶり?数ヶ月ぶり、かな」

「そうね、うん、やつれてないわね!」

「えっと、どういうこと?」

 

 今のトウコはホウエン大災害の影響、雨風の後始末を終えて、身辺整理をしていざ果てなき旅に出ようとしていたところだった、ビューティーが駆けつけて繋いでくれたのだ。

 

「しばらくは滞在するといい、Nはお客さんをもてなすこと」

「こういうのは、ううん…」

 苦手そうだね、苦笑いも様になってるから大丈夫?大丈夫

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