(新キャラ目線です)
その人物は突如、彗星の如く現れた
ポケモン学会にて「未発見」のポケモンを発表するとあったのだ
学会の席は直ぐに埋まり、テレビ、ラジオも駆けつけた
受講料は以前からとる時もあったが、今回は席にまで値段が着いたのだ
何とか大外の縁の席を買えた私、周りの人は双眼鏡とかを用意してたわ
名前はエリクサー、彼は後日の博士試験も受けるようだが、ほぼ間違いなく受かるだろう
なら、エリクサー博士か
かなり若く、ホープの肩書きでもおかしくないような年齢、同時に声も若い
しかし、その知識量は膨大なものだった
彼は当然のように言ったのだ
「ポケモンごとの種族値…えー、あー…ポケモンの種類ごとの能力値の合計…がこのポケモン達は…570…
いや、これはいいや
えっと複数匹捕まえてるのは個体値、じゃなくてジャッジは………あ、これもダメ?」
ポケモンを数値で見た場合
その講談の節々に、その見方の傾向があった
その次に
「この子達は特性が共通しているのですが、それはおかしいと思いませんか?
なので本来のポテンシャルが特性として出ているだけで、特性、または夢特性は別にあると……
この話も?まじかー…」
特性…ポケモンの生まれついて持っている能力について話そうとして
『私たちがついていけないと察して話すのを辞めたのだ』
彼の頭の中にはどれだけ先をいった知識があるのだろうか
私は衝撃を受けた
学会と学校が近くて何度もココには足を運んできたけど
これ程までに衝撃を受けたのは初めてだった
その後、未発見の新ポケモン達
ベベノム
カミツルギ
ウツロイド
が発表された
ベベノムは悪と毒タイプかな?
カミツルギは面白い見た目だな
ウツロイドはリリーラ、ユレイドルと関係あるのかな?
私が思ったのはそれくらいだ
私がエスパー少女だったから見逃さなかったと思うのだが、彼は次のボールからポケモンを出し渋った
この3匹で既に会場は大盛り上がり
実際、興奮のあまり気絶してる人がいる程に
そりゃ出し渋るか
結局、三匹で打ち切ったのだ
過去にも未発見ポケモンの発表はあったが
『最大で一匹』だったのだ
連続して発表の時でも
化石ポケモンの復元で一度、その進化で一度
と期間も置いていた
そもそも一匹発見するだけで大発見レベルなのだから
「あー、俺は博士資格はとる予定なんで、その時の実技試験にでもお披露目出来たらと思います」
(あぁ、また席チケットの戦争だこりゃ)
そうして慌ただしいなか発表は終わった
『…ん?とる予定なんでって言ってた?』
そんな急に決めたみたいな
そしてエリクサー博士は更に研究者界隈を震わせた
◇
博士試験の日
私は学校にいた、私の頭の中は昨日の学会の時から、彼と彼のポケモンでいっぱいだった
どれくらいいっぱいかと言えば、彼のエンジンシティの宿に通って出待ちしていたくらい
(会えなかったけど)
友人には「ストーカー?」と言われてしまった
「研究者として語り合いたいだけ」と返しておいたが、もしかして、恋…?
あぁ、学校にいた理由は、ここから試験会場が覗けるから
私のエスパー能力はテレキネシスとか無くって、視覚能力の強化
目に望遠鏡があると思えばわかりやすいわね
「はぁ、エリクサー博士、かっこいい…」
試験用紙に書き記していく様子も様になっている…
「……?」
覗き見ていたら、エリクサー博士は解答用紙にとんでもないことを書いていた
ポケモン史には私が習わなかったことを書いては、消して
ポケモンの生態には図鑑真っ青な情報を書いて、消した
ポケモンの生まれついて持っている能力…特性については
聞いたこともないことを書いている
(自由記述なんてやらせちゃダメじゃない?あの人に)
解答用紙は早々に埋めきって、どこまで書こうかで悩んでいる様子だ
試験の結果発表には数日を要した
採点者が回答の検証に夢中になってしまったのだ
それに時間が取られて他の試験者への配慮が不足してしまった
試験の答えがその当日に変わってしまう、そんなことが起きれば、その時の解答には優しくするべきだと思うのだが…
大人は悪いと思った。自分たちの行為を棚に上げて採点でバツにしたのだから
そうして実技試験に満たす点数の人物はエリクサー博士だけになってしまった。
その後の実技試験もとんでもない内容だった
今のガラルの四天王でいちばん強い人を三対三とはいえ圧勝してしまったのだ
(補足:ゲームの剣盾、ガラル地方に四天王はいません)
エスパー使いなわたしも共感するところがある
それでも、エリクサー博士に一匹にでも勝てるか私はビジョンが見えなかった
こだわりスカーフ…?ポケモンは道具でそんなに強くなるものなの??
ポケモンには木の実を持たせるものだと思っていた
もしかしたら、ここも時代の転換点なのかもしれない。
エリクサー博士はポケモンの道具についても研究するらしく、こだわりスカーフなどは後日、通信販売で購入できるように進めているとの事
これ以外にも、こだわりスカーフのような革命的なポケモンの道具を売り出していく予定らしい
小耳に挟んだことだが、ポケモンセンターのパソコンで、エリクサー商のページが出来ていたらしい
道具預かりシステムを流用したようでセキュリティについては安全だ
スタジアムから出ていくところを皆呆然と眺めていた
あの四天王最強の人が膝を着いて唖然としていた気持ちも分かる
私はエリクサー博士を目で追っていた
みんな、未知のポケモン、新しい道具、これからの展望に気を取られて、エリクサー博士は帰ってしまった
近くの宿に戻る前に話しかけれたのは唯一姉弟だけ
その姉弟を私は知っているんだけど
知り合いだからといってエリクサー博士にいけしゃあしゃあと出れる程のきもったまは無い
仕方なくエリクサー博士のご尊顔を拝む…じゃなかった、遠目に見守ることにした
「…セレビィ?」
そこに現れたのは緑じゃないセレビィ
セレビィというマボロシのポケモンがいるとスケッチは公開されていたが、姿形はそのスケッチ通り
だが色合いがスケッチとは違く、緑ではなくピンク色だったのだ
そんなセレビィと目が合った
マボロシのポケモンは常識外れと言われているが
その能力を考えるなら、私の視線なんてお見通しか
そのうちに知り合いと博士の話は終わったようで
その場は解散となった
知り合いがポケモンセンターにあるパソコンのメールシステムで連絡をよこしてきたのはこのすぐ後だった
私を、博士に紹介してくれるなんて…
あぁ、感激
危うく…ううん、なんでもないわ