ポケモン世界をゲーム知識で好きに生きる   作:ふぁいる

70 / 76
70 舞い降りる

 

 ホウオウが舞い降りた

 その光景は神々しく、皆が皆息をするのも忘れてしまうような、そんな瞬間だった

 

 コトネはラジオ塔で「透明なスズ」なるアイテムを手に入れた後、舞子さん五連戦を打ち破り、スズのとうでこれを鳴らした

 

「なんでか、これをここで鳴らすべきって思ったから鳴らしたんですけど、その、ホウオウを呼んでも別にすることってないって言うか」

 じゃあなんで呼んだんだよ、とは思うが口に出しても画面向こうのドローンから声が出る訳では無いので黙っている。画面に突っ込んでも聞くのはセレビィかカグヤくらいだし

 

「バトルすればいいんじゃないですか?」

 ラナ、よく言った、それでこそバトルジャンキーだ

 

 今いる場所はエリクサー研究所で、ラナの近くを飛んでいるドローンからの映像を見ている

 うん、非常にいい映像が撮れたね、それだけでも収穫はあったというものだ

 

 さて、ゲームと違い、伝説のポケモンが降臨すれば、当然他の人も集まってくる

 その中には無理やりゲットしようとする者も

「あっ」

 そんなホウオウとコトネのバトルに水をさそうとするロケット団がラナに吹き飛ばされた

 ご愁傷さまです

 

 もはやロケット団の服と判断したら躊躇いなく行われる意識を刈り取る行為については慣れた方がいいと判断した。彼女は止まらない

 ただし、今回はロケット団以外も寄ってきている。派手に舞い降りたからな。

 

 ラナの手が出る速さは牽制にもなったのか、コトネとホウオウとのバトルを邪魔しようとする人はいない様子、それでも人の目が多いとそれだけでも気が散ったりする

 コトネは、どうだろう、あまり気にした様子は無さそうか

 

 押されているのは単純にコトネの力量不足だ

 これ、負けたらどうなるんだ?

 

 そんなハラハラしたバトルを繰り広げる

 この世界のポケモンバトルもなんだかんだと見てきたが、指示の出し方一つでもポケモンの行動は変わってくる、ポケモン達も生きていて、信頼するトレーナーの指示をこなそう、応えようと動くのだ

 

 難解な指示でも絆と信頼があればポケモンが読み取ってくれて、行動に移してくれることもある

 だから特訓は必要だし、真摯に接する必要がある。ポケモンを6匹以上手持ちに持つことは可能だが、管理とか、信頼を育むという観点から見るととてもじゃないが難しい。預りシステムは誰に対しても開かれているが、しっかり活用している人は少ないだろう

 

「あぁ、そんな指示じゃただ技を出すだけにっ」

「まずは左右どっちかに避けてから」

 

『うるさいかしら』

 

 画面を見ながらコトネの危ういポケモンバトルに口を出していたようで、セレビィを起こしてしまったようだ、すいませんね。代わりに吸ってあげよう

 ハーブみたいな香りとお日様の香りがする

『〜〜〜!!!』暴れないでくださーい

 

 結果としてコトネはホウオウに負けてしまった、エースがメガニウムもちょっとは関係してそうだが、成長途中だから、としておこう

 そうしてホウオウはスズのとうから飛び立つ

「ルスワール、頼める?」

『は、はい』

 

 ジョウトの街中に、かなり浮いた服装の女の子が一人、いつもの青いドレスのルスワールが茶屋でお茶をいただいていた

 シルクハットは無いが特殊な服装なため周りの視線を集めている

『いや、服装は支持してないけど

 逆にした方が良かったのか?』

 

 目立つなぁ、普通に肩も出てて胸も肌色成分多いし

 そんなルスワールのドローンからルスワールが消えた、ラティオスに乗って空へ飛び立ったのだ、ドローンは追いつけなかった

 

「…このドローンって自動帰還できるの?」

『ギラティナフォンが近くにないと無理だな』

 作成者のギラティナからのコメントである

「か、かいしゅうはーん!」

 

 コトネはぼんやりとしており、ラナはホウオウ目当てに集まってきたトレーナーを引っ掛けてバトルをかましている、見るのも面白そうだが、一旦置いておいて大丈夫だろう

 ホウオウもラティオスとルスワールなら大丈夫とも思っている、彼女にはラティオスのキーストーンとメガストーンを渡してあるし

 メガラティオスなら撒かれるということもないだろう

 

 そんなわけでドローンの回収だな

『セレビィのテレポートで何とかならない?』

『ときわたりの応用であってテレポートとはちょっと違うのだけれど、できるけど人が多いから嫌ね、できるけどっ』

 もー、わがままなんだから、吸っちゃお

『〜〜!!』

 

 ライトニングは離れているため、ルスワールのいたカフェにはジョウト地方の研究所と繋げたスポットから行った方が近い

 他のメンバーもいない、いるのは書類に埋もれているカグヤぐらいだ

 

「…行きましょうか?」

「いやいや、いつも助かってる、本当に」

 書類仕事は前後の繋がりのある仕事なので今だけ自分が代わるということも出来ない、大人しく回された書類にだけ目を通すべきだ。

 

「よし、じゃあ行くか」

 結局暇している手頃な人なんていないというか、自分が適任なのだ、ならば行くしかないだろう

 ついでに観光でもしてこようかな。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。