ポケモン世界をゲーム知識で好きに生きる   作:ふぁいる

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終話:前編 雪の進軍

 

 ミルのおかげでハクタイシティと繋がっており、地下のとある地点に秘密基地を制作してもらっている

 

 あとはアルセウスと戦うために、キーになり得るかもしれない、レジギガスに接触するには現地に赴く必要がある

 

 なら、行くか、シンオウ

 

 ◇

  

「寒い」

 シンオウ地方は寒い地方だ、モチーフが北〇道となれば想像しやすいだろうか

 

 今回の目的であるレジギガス、キッサキ神殿にいて、そこは雪の深さが身の丈程はあるくらいには積もる。

 当然そこまでの道のりでも同じように雪が積もる、積もるということは雪風も吹いており、というか普通に吹雪だ

 セレビィもシナシナでモンスターボールの中に引きこもってしまったし、ついでと言わんばかりにマホイップも出てこない

 連れてきたレジ系3体、レジアイスはもっと寒くなるから出さない、レジスチルは出したら動けなさそうと、勝手なイメージ。レジロックくらいか

 うん、無理だ、なんなら馬鹿みたいに広い雪原のせいで現在地も分からない。

 一度地下に潜って、秘密基地作って研究所に繋いで帰ろう

 

 ◇

 

「そんなわけで帰って来た」

 変わらずにみんな出張っているため研究所も随分と寂しい人数だが

「あなた、おかえりなさい」

 おや、カグヤ、珍しく困り顔をしているけれど、そういう時って大抵トラブルの時だね

「先日のデートを自慢したら皆さん私もしろと講義が来ておりまして、ブルー、ライトニング、パラサイトがお待ちです」

 

「なるほど、今すぐシンオウ地方に戻ろうかな」

「フィールドワークですね、私がいた方が安心でしょう」

「ミュウツーがいれば全部壊せるって!…あー、今機械いじりでいないや」

「アローラ以外も見て回りたい気分だなー、チラッ」

 

 ライトニングしかアピールできてないじゃないか。

 引き返してシンオウへ戻ろうかと思ったが既に3人に回り込まれてしまっていた

「お仕事はいいので?」

「えー?博士とデートするのが今のおしごとかなぁ」

「雪原の制覇ですね、ジャイアントホールで経験済みです!」

「アローラなら大丈夫っ」

「私も書類のことなら大丈夫ですよ!」

 

 カグヤもノッてきているため逃げ場は無くなっていた

 いや、本当にライトニング以外は軽い気持ちだな

 

 ◇

 

「寒い」「寒い…」「はがぜー」

「防寒着を着てもここまで寒いものなんですね、カイロ系、いえ、電熱系で…」

「どうしてそんなに薄着なんですか…」

 

 準備もそこそこに再びシンオウ地方に訪れていた、相変わらずの雪原で自分とパラサイトとブルーは一瞬にして役たたずとなる

 カグヤは雪国用の服のアイデア集めに発展しており、ライトニングはガチ装備だ

 

「とりあえず、私の後に続いて来てくださいね」

 地図とコンパスを見ながら、炎ポケモンで雪を溶かしながら進むライトニングに役たたず3人はガチガチと体を震わせながらついて行った

 

 ある程度進むと辺りが薄暗くなったため地下大空洞で夜を過ごすことに

 探検セットを広げ、地下へと潜っていく。

 

 探検セットはココでは、地下大空洞を見つける装置、見つけた地下にワープする装置の複合機となっていた。

 地上に登る時もワープでの移動となる、また、秘密基地、壁に部屋相当の空間を作る機能もある

 これらの技術らはシンオウ地方の地下に広がる大空洞があるためにワープなども取り入れられて発展しているようだ

 

「うりうり、お嫁さん達と過ごせていいご身分ですな、どんな気持ちですか」

「お腹に乗ってきたブルーのせいで眠れないです」

 

 雪の道は本当に大変なんだと思い知った、今回はライトニングのおかげで雪をかき分けて進む必要は無くなったけれど、溶けた雪は足元を不安定にするため歩く際に気を張らないと滑ってしまうのだ

 そんな状態で進むのは神経がすりへる、おかげで進んだ距離以上に疲れている

 

「うう、遠回しに構って欲しいって話なんですけど」

「あまちゃんめ、抱きしめてやる」

「うわはーっ」

 ブルーには途中から滑り止め防止の靴の後付けスパイクを使ってもらった、随分と歩きやすかったそうだ、明日は全員分用意してもらおう

 

「わ、私も」「なっ、ず、ズルい」

 フィールドワークをこなしているライトニングは元気な方で、パラサイトは謎に元気らしい

 カグヤも寝転んだままコチラに視線を向けていた

 その場の雰囲気を大事にして秘密基地の地べたに断熱材を引いてシュラフで雑魚寝はちょっとしたキャンプ感だ

 

「キャンプもいいな、色々やろうか」

 

 雪の進軍、そんな一幕だ。

 

 ◇

 

「ふふふ、昨夜はお楽しみでしたね」

「遠回しに寝不足って言ってる?」

「わたしのクマは前からですー」

 

 パラサイトとライトニングの言い争いを、元気がいいな〜程度に聞きながら雪原を進んでいると、ある地点から雪がスパッと無くなった。整備がされている雪道の何と歩きやすいことか、雪かきしてくれている人に感謝しながら遠くに見え始めた神殿を目印に、キッサキシティへラストスパートとなった。

 

 キッサキ神殿にいるレジギガスの元へ、途中管理者とか門番とか、そういう人はおらず、すれ違う人すらいなかった。というか外に出てる人が居ない、雪かきしてる人を見かけた程度だ。

 

 動かないレジギガスの前に三レジ、レジロック、レジアイス、レジスチルを繰り出す。たまたまなのか、いい感じに構えた三匹、真ん中に歩いたら何か起こるのでは?という気配すらある。

 

 

 

 いや、あれ?なんだか

 

 本当に嫌な予感がする

 

 思えばセレビィは神殿についてからずっと唸っていたし、今ではなんだかヤツれているようにすら見える

 

 思わず引き返そうとすら思い、後ろを見る

 この気持ちは伝わっていないのだろう少し離れているカグヤたちが自分を見守っていた。

 ブルーは無邪気に頑張れーなんて言ってくれている。

 

 本当に、レジギガスを目覚めさせてはいけない。そんな予感がしている

 

 『案外、大丈夫かもしれないわよ?』

 

 セレビィが、背中を押した

 

 『何度未来を見ても、この結果は変わらないし、辿り着いてしまったの』

 

 ピンク色の、色違いのセレビィは

 悲しげな表情でそういった。

 

 脳裏に一瞬、光景が過ぎった

 それは

 誰かが、血溜まりで倒れている姿だった

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