サイバーパンク2077〜変なのを添えて〜   作:ロックオン

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他の人から見たブートヒルを書こうとしたら捏造祭りになりました


他人からの評価なんて分かったもんじゃねぇよな

 

〜デイビットの場合〜

 

 

「全く、なんなんだよあの人達…」

 

俺はさっき絡まれた酔っ払いの二人組…ブートヒルとジョンを思い返しながら1人呟いた。

 

運悪くタイガークロウズとアニマルズの抗争に巻き込まれて事故った現場から助け出してくれた二人組。

ブートヒルの方が率先して助けてくれたらしいんだけど…その辺の事はよく覚えてない。

 

リパーに運ばれた後…結局母さんは助からなくて、動揺して掴みかかっちまったけど今思うと相当危ない橋を渡ってたと思う。

その事をメインに話した時は…

 

『…よく生きてるな?アイツに喧嘩売るような真似をして生き残った奴は初めて見たぜ』

 

なんて言われたし。

でもその時は最後に気遣ってくれたしホロコールの番号まで渡してくれたし…そんなに言うほどヤバい人じゃないとその時は思ったんだ。

 

その後、何も出来ずに攫われて考え直す羽目になったんだけど…

 

「…サンデヴィスタン使っても目で追ってくるんだよなあの人」

 

相手は加速している(サンデヴィスタンを使用している)様子がないのに何故か捉えられてしまう。

出掛かりを潰されてるだけかと思いきや…

 

「後ろから奇襲しても避けられたし」

 

メインに銃を突きつけている姿を見て咄嗟に飛びかかったのにスルリと避けられた事を思い出す。

加速したまま横を通り抜ける時に向けられた目を思い出して今でも少し恐怖する。

 

逃げやがって面倒な。なんで此処に居る?相棒(ジョン)はどうした?

色々思う所はあっただろうに。

 

何の意思も感じない無機質な瞳。

 

ただ的が増えたとしか思ってない様な目を向けて来るブートヒルに恐怖を覚えた。

加速を終えた頃にはもう普段の…って言っても殺意を向けてはいたが…雰囲気に戻った。

 

…あの時、ジョンと連絡が付かなかったら。その場で殺されてただろう事は想像に難くない。

あの時ジョンへ危害を加えなかったのは勿論恩人だからと言うのもあるが…

 

メインと組む事になって最初に聞かされた話だ。

自分から手を出しちゃいけない人物リストの筆頭株だ、と笑いながら話しているのを思い出す。

 

『早死にしたくなけりゃアイツらは放っとけ。無駄に関わると碌なことがねぇぞ?』

 

見えてる地雷なんだからな。と話を続けるメインをなんとも言えない顔で見ていたソレを見ながら話し続けるメイン。ナイトシティに化け物は多々居れど、一番踏み抜きやすい地雷だと。

その上で相手どらねばならなくなった際の注意点も。

 

これは傭兵のみならずギャング間でも認知されている事だが…

あの二人組…ネームレスを相手取る際にタブーとされている事はただ一つ。

 

ジョンを()()()()()()()

 

それで確実にブートヒルも殺しきれるなら良い。

でももしそれでミスったら…目も当てられない惨状が待っている。

過去にもジョンを人質にしようとした連中はいた。

実際に攫われた事もある。…その時のブートヒルの暴れっぷりを知っている連中は口を噤んでいるから詳細を知るものは少ないが…結果だけは周知の事実として知れ渡っている。

やらかしたソイツらはもう()()()()()()

組織の末端から頭まで。ナイトシティには存在しなくなった。

 

『やるなら本気で準備して、相討ち覚悟でやらないとな…それでも大分怪しいが』

 

頭を悩ませるメインに無用な心配をするもんだと笑ったもんだけど…

その後にファラデーから尾行の依頼を受けて、あのザマだ。

今命があるのは偶々見逃されただけで次に同じような事があったら問答無用だろう。

 

「普通に話す分には悪い人達じゃないんだけどな…」

 

少し悪ノリが過ぎるけど。とため息をつく。

近所の飲んだくれてる兄ちゃんにしか見えない2人を思い出して少し笑った。

 

「さて、あんま待たせても悪いしさっさと行くかな」

 

約束の時間にはまだ早いけど。こういう時は早めに着いておくのが良いっていうし。

 

あの2人に関してはヤバい噂しか聞かないけれど。

それでも母さんの事と、このサンデヴィスタンの件に関して恩があるのは変わらない。

いつ返せるかわからないけど、いつか絶対返すよ。

 

 

 

 

〜ローグの場合〜

 

 

酷いもんだ。

それがファラデーの死体を片付けたと連絡を受けた際に確認した死因を確認しての感想。

 

「人の手でこんな真似が出来るなんてね…」

 

重機で潰したのかと見紛う程に変形した首はそのまま千切れてしまってもおかしくなかった。

クロームで強化された首を素手で破壊?そんな事できる訳がない…あの男を除いては。

 

「アダムスマッシャー…まるで、と言うかまさにそうとしか言えないさね」

 

全身をクロームで武装した傭兵。

ナイトシティの生ける伝説。

…ジョニーの仇。

 

「あんな化け物がもう1人居るだなんて悪い冗談だ」

 

酒を煽る。

あの時の化け物が脳裏にチラつくのを振り払う様に。

まだ安心できる要素があるとしたら…

 

理性的であると言うこととこちらに敵意を抱いていないと言う事。

利点で動かず、自分の中のルールに従うきらいはあるものの、相棒の言う事に耳を傾けるだけの信頼関係を築いていると言う事。

 

それも今のところは、と着くのが頭の痛いところではあるが。

ブートヒル単体では難しいだろうが相棒の方を巻き込む形であれば。

上手い事味方につけられるなら。

 

「あの屑鉄(スマッシャー)を仕留められるかも知れないね…」

 

正体不明、出所も不明のクロームの塊(サイボーグ)

例えどんな理由、思惑があろうが構わない。

この胸のしこりを取り除けるのなら、悪魔とだって契約しようじゃないか。

 

最近はアラサカやらミリテク共がやけに周囲を嗅ぎ回ってるみたいだけど…

アダムスマッシャーとやり合えるかも知れない鬼札をみすみすくれてやるつもりも無い。

…少しは大人しく出来ないもんかと愚痴りたくなる時もあるが。

そんな奴(大人しい奴)に賭ける気は起きないからこれで良いんだろう。

 

せいぜい上手く踊らせてやろうじゃないか。

今までの様に、これからも。

 

「…アンタもね、ブートヒル」

 

白黒の長髪でニヒルに笑う男を幻視しながら呟く。

そう遠くない未来。アンタには化物を始末してもらうよ?

アラサカに尻尾を振った元アフターライフの伝説にして現ナイトシティの伝説。

 

アダムスマッシャーを。

 

 

 

 

 

〜パドレの場合〜

 

 

珍しくエルコヨーテで飲んでいると早々に絡まれてしまった。

いや、絡まれているのとは少し違うか。

護衛が引き剥がそうとするのを手で制止して話を聞いてやる。

…血気盛んなヘイウッドの男は嫌いではないからな。

 

「なぁ、良いだろパドレ。俺にもデカい仕事を任せてくれよ!」

 

目の前で騒ぐ小僧…ウェルズの倅を見てため息を吐く。

一発逆転を狙うのには若過ぎる。

まだ下積みを続けて信頼を得る段階の若者にどうしたものかと考えながら答える。

 

「ジャッキー・ウェルズ。お前はまだ駆け出しだろう。そんな素人に毛が生えた程度の男に任せられる仕事は無い」

 

まだ早い、と簡潔に伝えたつもりだったが…

 

「やってみなけりゃわからねぇだろうが!腕には自信があるぜ俺は!」

 

諦める様子の無い男に少し頭を悩ませていると店の入り口から知った声がした。

 

「今日はとことん飲むぜジョン!」

 

「旦那はいつもじゃ無いですか」

 

ブートヒルとジョン、新進気鋭の二人組の傭兵。

アフターライフ入りを果たしてからも依頼成功率が100%を達成し続けている伝説に一番近い男。

こちらに気づいたのか近づいてきて声を掛けてくる。

 

「なんだ、パドレじゃねぇか…店に来るなんて珍しいな?」

 

「私とて偶には外で飲みたくなる事はあるぞブートヒル」

 

相変わらず謙虚さの欠片もない男だ。

まぁそれがこの男の持ち味なら構わんが。

 

「よぉジャッキー!元気してたかよ!」

 

「何とかな。今日はまた何か依頼終わりか?」

 

ブートヒルと親しげに話す様子を見て閃いた。

 

「お前たちは親しいのか?」

 

「あ?…まぁそれなりにな。時折一緒に飲むくらいか?」

 

なぁ?と目を合わせている2人を見て話しだす。

 

「実はそこのジャッキー・ウェルズが大きい仕事をやってみたいと言ってきてな。駆け出しに任せるには不安が残るがお前達が共に行くなら話は別だ」

 

この男が共に行くなら最悪は敵を全員殺してでも標的は手に入るからな。

 

「おいおい、子守しながら仕事しろって言うのかよパドレ」

 

足手纏いはゴメンだ、と続けるブートヒルに食ってかかるジャッキー。

 

「足なんて引っ張るかよ!…もしそうなったら捨てて行ってくれて構わねぇ!」

 

だから頼む!と頭を下げるジャッキーを見つめるブートヒル。

さて、どう出るか…?

 

「……依頼の内容は?」

 

少し悩んだ後にでた言葉を聞いて笑みが溢れる。

やはりこの男は無情に見えて情に厚い。知り合いの頼みであれば無茶な事でない限りは受けるだろうとは思っていたが…存外上手くやっているじゃないかジャッキー・ウェルズ。

 

「とあるチップの回収だ。相手はスカベンジャー、方法は任せる。…やるか?」

 

()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

「構わない。目標さえ手に入るならな」

 

「詳細を送りな。…ジョン、悪いが付き合ってもらうぜ」

 

そう言われて少し肩を落とすジョン。

苦労している様だがその立ち位置は貴重だぞジョン…今となっては幾ら金を積んでも手に入らない席だ。手放さん様に努力することだな。

 

「了解ですよ旦那…」

 

何時ものやり方で行くんですね?と笑いながら聞き返す。

 

「あぁ、いつも通りだ…ジャッキー、何時までそうしてんだ?さっさと行くぞ」

 

そう言うと颯爽と店の出口へと向かうブートヒル。

その後についていくジョンを慌てて追いかけるジャッキーに一言。

 

「気をつける事だなジャッキー・ウェルズ。あの男は規格外だ」

 

一度揉まれて来い。それで一皮剥けるなら良し、折れるならそれまでの男だったと言うことだ。

 

「へっ!俺の実力を見せてやるから待ってろよパドレ!」

 

啖呵を切ってブートヒル達を追うジャッキー。

…まぁ、死ぬことはないだろう。死ぬような目に合うかも知れないが。

 

「神の加護が在らんことを」

 

何時ものように祈る。

依頼の成功と、あの若者の無事を。

ナイトシティに居るはずも無い神への祈りは虚しく響いた。

でもそれで良い。形としての祈りに意味を求めるのは無粋だろう。

 

神は自らを助くるものを助くのならば。

人は自ら救済の道を歩けるはずなのだから。




色々捏造しましたんで後で修正するかもです
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