サイバーパンク2077〜変なのを添えて〜   作:ロックオン

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取り敢えず思いついたのは此処まで、後は数年後エッジランナーズの後半辺りまで時間が飛ぶ予定です


大体同じだろうが…何が不満なんだ?

 

 

「チューマ!お前らいつも()()なのか!?」

 

叫ぶジャッキーに平然と答える。

 

「大抵はな。…ジョン、準備の方は?」

 

ホロコールで問いかけると

 

「後1分下さい…やっぱ45秒で」

 

心強いことだ。…っとぉ!

 

「ジャッキー、そっちに1人行ったぜ?」

 

スカベンジャー共に撃ち返しながら怒鳴るとすかさず撃ち返すジャッキー。中々いい腕してんじゃねぇか。

 

「チンガードマドレ!こんなの命がいくつ有っても足りねぇ!!」

 

泣き言言いながらもシッカリ撃ち返してる辺り十分素質はあるだろうよ。

 

「何言ってんだ?こんなんまだまだ序の口だろうが。なぁジョン?」

 

『まぁその内慣れるもんですよ!』

 

「ほらな?ま、もう少し気張れば迎えが来るから頑張れよ」

 

適当にぶっ放しながら宥めてやると

 

「思ってたのと違ぇんだよ!もっとスマートに出来ねぇのか!?」

 

「スマート?十分スマートだろうが」

 

最初に敵のネットランナーは始末したから残ってんのは雑魚だけだし。

 

 

今回はジャッキーと合同であるブツを奪還してほしいって依頼を遂行中だ。

 

回してきたフィクサーはセバスチャン・イバラ…通称パドレ。

ある男が持っていたチップに企業絡みの情報が満載されているって話でソイツを依頼人が欲しがってるって訳だ。

まぁ運搬役の阿呆がチップの運搬中に運悪く天に召された挙句、スカベンジャー共に死体を持ってかれちまった。それもチップが死体のポートに刺さったまま…間抜けな話だ。

 

要はスカベンジャーに解体される前にチップを持ってくれば良いってだけの簡単な仕事で。チップさえ持ってくりゃやり方は自由とか最高だぜ!

 

 

「ブツはちゃんと頂いただろ?後は帰るだけなんだから何も問題ねぇだろうが」

 

ヒラヒラとチップを振って見せると慌てた様な顔になるジャッキー。

 

「おま、お前こんな所で出すなよ!危ねぇだろうが!?」

 

思ったより繊細な野郎だな。もう少し図太くねぇとこの稼業で生きてくのは厳しいぜ?

 

「この程度なら素面だろうが酒飲みながらだろうが変わんねぇよ」

 

はいそこ、頭だすと撃ち殺すぞー。それなりに距離が有って油断したのか遮蔽から頭を出した間抜けに風穴を開ける。

…メイルストロームのイカれに比べりゃマシだがスカベンジャーやってる奴らは数だけの雑魚が多いな。

 

「ほら、お望み通りスマートに綺麗にど真ん中ブチ抜いてやったぜ」

 

これなら文句ねぇだろ。…まぁ右手が勝手に狙いつけて撃ってるだけなんだけど。

 

「スゲェな……いやそうじゃなくて上手くやりゃ気づかれない様に盗れただろうが!」

 

大声で答えながらバカみたいに撃ってくる連中に撃ち返した。

おお、ナイスシュート。2丁拳銃なんて阿呆みたいなやり方してる割に上手いなジャッキー。

 

「面倒くせぇ。そのために労力払うよりハニー共を始末する方が楽だろうが」

 

弾代くらいは持ってやるから死にたくなけりゃガンガン撃てよ?と笑いながら続けると俺を見ながら何言ってんだコイツ?みたいな表情をするジャッキー。失礼な野郎だな…

 

『旦那、いつでも行けますよ』

 

おっとそろそろ時間か。

 

「先に行ってていいぜジャッキー。援護してやるよ」

 

「……あぁもう畜生!ありがとよ!」

 

感謝なんだか罵倒なんだか分かんねぇな…まぁどっちでも良いが。

 

建物から脱出するジャッキーを援護しながら俺はその場に残って撃ち続ける。

ジャッキーに向かってなりふり構わず突っ込んで来る間抜けは即座に死体にジョブチェンジさせてやった。

 

「逃すか!さっさと撃て!撃ちまくれ!!」

 

リーダーっぽい奴が指示を出してるのが見えた。…バカが、狙い放題じゃねぇか。

リロードしてから頭に狙いを定める。

 

「取り逃したらオメェら纏めてバラバラに……!?」

 

話してる最中に額で煙草を吸えるようにしてやると周囲が静かになった。

 

「じゃ、後は消化試合だな」

 

これ見よがしに狙ってやると後ずさるスカベンジャー共。

逃げられるなら逃げたいって顔してんなコイツら。

何時もなら見逃してもいいんだが…

 

「今日は連れが居るからな。ちゃんと始末しとかねぇと」

 

見える範囲の連中を撃ち殺す。

スキャン結果で隠れてる連中も同様に。

 

キッチリ皆殺しにすると悠々と建物を後にする。

当然後ろから撃たれる事もなく。

表に出ると敷地に面した道路にいつものボロ車がアイドリング状態で駐車していた。

 

「旦那、乗って下さい」

 

「何歩いてんだよ!?急げって!」

 

あー…まぁいいか。

軽く走って助手席に乗り込むと同時に車が走り出す。

 

「無事ですか?」

 

「当然。例のチップも…ほらよ」

 

取り出したチップをジョンに投げ渡す。危なげなく受け取ったジョンが自動運転に切り替えて確認のためポートに差し込むのを見ながら後部座席のジャッキーに話しかける。

 

「ジャッキー、どうだったよ初めての大きめな仕事は?」

 

疲れたのか項垂れながら

 

「思ってたのと違ぇ…いや、初っ端がアンタ達と一緒ってのが悪いなこれは…」

 

特殊なパターンを引いちまった…と呟くジャッキー。

 

「…気を落とすなよ?旦那と仕事するならこういう事になるだけで普通はもっと穏便に済むぞ」

 

チップの確認が済んだのか運転しながらそう慰めるジョン。

 

「別に普通だろうが…まぁあれだ、窃盗やら護送やらそう言った類のやつは俺達じゃなくてメインのところにでも頼め」

 

アイツならちゃんとしたやり方を教えてくれるだろうよ。…最近忙しそうだからちょい微妙か?

でもまぁ依頼としてなら受けるだろう…多分。

 

「エッジランナーズの?…そんな伝手ねぇって」

 

そんな名前なのかアイツら…初めて知ったわ。

 

「ま、メジャーに行ったら声かけてみりゃ良い。見た感じ筋は悪くねぇし」

 

案外すんなり加入できるかもな?と続けると

 

「それも良いが…俺は自分の力で伝説に名前を刻みたいんだよ」

 

屈託なく笑う姿を見て笑っちまった。

 

「その粋だぜジャッキー!今日は俺が奢ってやるよ!」

 

依頼も成功したしな!と上機嫌で告げる。

 

「改めてエルコヨーテで祝杯だ!仕事終わりにゃ酒がなけりゃな!」

 

「仕事なくても飲んでるじゃ無いですか」

 

「それは酒の方が俺を呼んでるからしょうがねぇ」

 

ジョンはいつもの事だな、何食わぬ顔で

 

「まずはパドレにコイツを届けてからですよ?」

 

ポートから引き抜いたチップを手渡してきた。

 

「あん?お前が行けば良いだろうが」

 

態々俺に返す必要はねぇだろ、と続けると

 

「旦那が持ってきた依頼なんですから旦那が報告するべきでしょ?」

 

最もな事言いやがる。

 

「しょうがねぇ…ジャッキー、お前も来いよ」

 

今回は合同で受けてんだから当然だよな?

 

「そうだな…俺も行ったほうが良いのか?」

 

ジョンに向かって質問するジャッキー。

なんで俺には聞かねぇんだよ。

 

「あんまり無いことだがまぁ合同で当たったならそれぞれの頭が行く方が後腐れもないだろうな」

 

その言葉を聞いて納得した顔をするジャッキー。

 

「お前なぁ…ジョンの言う事なら素直に聞くのかよ?」

 

呆れてジャッキーを見ると

 

「アンタの言う事も聞くぜ?…あんま信用できないだけで」

 

ボソッと付け足した言葉に本音が詰まってんなこの野郎。

 

「可愛げのない新人だな」

 

折角スカベンジャー共の巣を探索するツアーに連れてってやったってのに。

 

「アンタの可愛がりは俺には刺激的すぎたんだ…悪いな」

 

今回で大分懲りたぜ…と疲れた表情で呟く。

おいおい、繊細すぎるぜジャッキー。

 

「メイルストロームとラフェンとスカベンジャーは皆殺しにしとかねぇと後々面倒なことになるぞ?最近は報復も無くなったが。最初はもう酷いモンだった…なぁジョン?」

 

「ですね…暫く自宅には帰れませんでした…」

 

昔を思い出したのか少し憂鬱そうな声になるジョン。

アイツらいつでもどこでも襲ってきやがるから質が悪い。

全部返り討ちにしてたらいつの間にか報復にくる奴が居なくなってたが。

 

「ま、自分に合ったやり方でやりゃ良いさ。俺達はこのやり方が性に合ってるってだけだ」

 

「旦那のやり方は真似しない方が良いですね…俺だって旦那以外とこんなやり方でやっていくのは御免です」

 

だろうな…大抵は俺が1人で突っ込んで蹴散らしてブツを奪う、ジョンがオペレーター兼ネットランナーの相手をして逃走準備を整える。それまでに全滅させられるかどうかって感じだし。

 

「破れ鍋に綴じ蓋ってか、上手い具合にハマるモンだな…」

 

感心してるのか呆れているのか分からない言い方だなおい。

まぁどうでもいいが。まぁさっさとパドレに報告して終いにしようや。

 

 

 

「…ってな感じで知り合いの合同デビューに付き合ったって訳よ。いやー初々しかった」

 

パドレへの報告を済ませて散々飲んだ後、アフターライフへ行くと偶々飲んでたメインを見つけて絡みに行った。

 

「そうか…そいつはお気の毒だな」

 

その新人が。と続けてグラスを空けるメイン。

最近はアフターライフに行くといつもコイツと飲んでる気がするな?

 

「失礼な野郎だな。ちゃんと依頼は達成したし生きて返してやったってのに」

 

弾代と酒代まで奢ってやったんだからwin-winどころか五体投地で喜んで良い位だろうがよ。

 

「依頼でお前らと組んだのが運の尽きだなソイツも。…何て名前だ?』

 

「ジャッキー・ウェルズ。気の良いガキ…男だぜ?」

 

流石にもうガキ扱いしていい奴じゃねぇかと思い直して言い直す。

 

「お前がそこまで言うなら相当腕が立つのか。今のうちに唾つけとくか…?」

 

少し考えるメインに答える。

 

「腕はそこそこだぜ?ソロでもその内アフターライフ入りするだろうが…その前にくたばりそうでもある」

 

あの性格じゃ変な依頼踏んでそのままお陀仏もあり得るだろうな…と続けると

 

「そう思うなら面倒見てやったらどうだ?」

 

1人も2人も変わらんだろう?と問いかけてくるが最近はジョンの奴がポカする事も少ねぇから実質1人半だな。でもよ…

 

「馬鹿野郎、男が自分でやりてぇって言ってんのに横から手助けしてやるのは違ぇだろうが」

 

あれで一本気の通った奴だからな。

 

「骨のある野郎だな…お前が気にいる訳だ」

 

呆れた様に、もしくは感心したように酒を煽る。

 

「そうじゃなきゃ態々一緒に仕事なんかするもんかよ。それも今回限りだが」

 

たまたま同時にパドレにあったからこそそう言う流れになっただけで本来は俺達だけで行くはずだった案件だ。

 

「そうかい…ま、それもそうか」

 

今更人を増やしたなんて聞いた日には希望者が殺到するだろうしな?と冗談を言いながら席を立つメイン。

 

「じゃあな、ブートヒル。連れに呼ばれちまったから俺はここらでお暇させてもらう」

 

小指を立ててそのまま立ち去ろうとする背中に

 

「そうかい。せいぜい尻に敷かれてきなメイン」

 

親指を立てて返す。

アイツも半分引退みたいになってからは前と比べて丸くなったな…

ぶち込みまくってたインプラントも減ってたし。

 

ま、たまにこうして酒を飲む程度にゃ落ち着いて良かった。

あん時ぶっ殺してたらこうはならなかっただろうしな。

そう1人ごちると俺も席を立ってアフターライフを後にした。

 

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