◎ アビドス高校・グランド
「クッ…相変わらずアビドスはしぶといな…!それに今回は更に…」
ヘルメット団のリーダーはグランド後方にて呟く。
こりもせず、何度目かの襲撃をしに来たヘルメット団は先生率いるアビドス高校生たちを前に苦戦を強いられていた。
「ホシノ!一旦ストップ!シロコとセリカはホシノの分、ちょっと耐えて!」
戦場とかしたグランド、ホシノとシロコ、セリカが綺麗に陣形を入れ替える。
「りょ~か〜い。二人とも、少しの間よろしくね」
「ん、わかってる。」
「任せて!」
先生はその様子を見届け、更に指示を出した。
「ホシノは補給終わったらまた前線に!ノノミはそのタイミングに合わせて撃ちまくっちゃって!」
「ほいほーい」
「分かりましたー☆」
先生の指示は的確にアビドス生を動かし、ヘルメット団を後退させていく。最初はまだ余裕のあったヘルメット団も今では半数近くが倒れ伏していた。
「あれが噂に聞く先生か…卑怯だぞ…!アビドス高校め…!」
本来であれば、アビドス高校の占領はもっと早くに終わっているはずだった。弾薬も尽きかけ、味方は誰もいない。そんな状態にまで追い込み、こして今日勝負をつけに来たのだ。
先生がいるのは本当に予想外だった。まさかこんな辺鄙な砂漠地帯の学校にあの先生が来るだなんて…
そして更に、この状況、このタイミングで…
ヴヴ…
「リ、リーダー!なんか、音が…!」
「ハァ!?音ぉ!?そんなモン聞こえなかったぞ!それよりもアビドスの奴らを…!」
一人の団員がリーダーに告げる。だかリーダーはそんな事に耳も傾けずアビドス高校と向かい合う。
ヴヴン…!
だが、団員の僅か数名は確かに拾っていた。その音。何度も戦い、その度にボコボコにされてきたトラウマとも言えるあの音を。
「リーダー!」
「あぁ!?だからなんだって……はぁ!?」
砂煙が漂うグランド。そんな中、突然それは現れる。
ヴヴン!!
「チェンソーマン様のお出ましだァ!!」
バンッ!と、砂煙を掻き消すように、その悪魔は現れた。
―――――
――最初、私は撃とうとした。何の目的、何の事情で現れたのかは知らないけれど、彼はキヴォトスにおける要注意人物だ。そんな彼が突然現れたのなら、トラブルを回避するためにも討伐を考えるのは自然なことだろう。
だが、なぜだろうか。私は…私は、ヘルメット団に向かっていく彼の背中に…
かつての、デンジを見た。
◎ アビドス高校・玄関前
チェンソーマンがグランドに現れて、戦場は驚愕に包まれていた。
そして、先生は困惑の彼方にあった。アビドス高校に着いた途端襲ってきたヘルメット団を撃退しようと皆で協力していたのだが…
「チェ、チェンソーマン!?」
「ヤ、ヤバイ!逃げるんだぁ!勝てるわけがない!」
霧散していくヘルメット団。憐れかな。彼女たちの脳裏にこびり付いた戦いの記憶…否、敗北の記憶がそうさせたのだ。
一度派手に暴れて名を広めればチェンソーマンにブチのめされ、矯正局をなんとか脱走or釈放され出た後に暴れればまたブチのめされ…ついには不良を辞め、チェンソーマンに会わないようにするために改心した者もいるという。
そして、物陰からその光景を眺めていた先生はというと…
えええええ!?!?なんで!?なんでデンジいるの!?シャーレの業務は!?リンちゃんが捕まえて離さないはずなのにぃ!?
帰ったときの仕事の量を少しでも減らしてもらおうとデンジをシャーレに残したのに!
そう!先生がデンジをシャーレに残したのは仕事で疲れ切っていた彼を労ったから、というのもあるが…別の理由として、圧倒的な"エゴ"があった!
これじゃリンちゃんからの小言がまた増えるぅ!やだー!リンちゃん怒ったとき怖いもん!
もぉー!デンジ許すまじー!
先生失格だろこれ。
◎ アビドス高校・グランド
「オイオイ!さっきまでの勢いはどーしたァ!?」
ヴヴン!!
チェンソーマンとなったデンジはグランドを駆け抜ける。ヘルメット団は逃げるか、せめてもの抵抗として銃撃をするが…
「今更ンなもんで止まるかァ!」
そんなもので止まるつもりはない。両腕のチェンソーマンで銃弾を弾き、切り飛ばす。当たったとしても痛みを無視して突き進む。
「撤退!てったーい!逃げろー!」
リーダーがそう叫ぶ。ヘルメット団は続々とグランドから姿を消していき…
グランドには、俺と…俺に銃を向けるアビドス生たちが残った。
「君、チェンソーマンだよね?何の用で
ホシノがチェンソーマンを睨み、ショットガンを向けている。その声はいつもよりどこか低くて、冷たい響きがあった。
ホシノは相変わらずだよなぁ…恐らくはユメ先輩の真似だろうけど、陽和な雰囲気を出していても内の鋭さは変わってない。それがなんだか嬉しくて、敵意を向けられても戦う気が起きない。
「ヘルメット団を撃退したのに、ちょいと扱いが悪くねぇか?」
「ん、チェンソーマンは謎が沢山の不審者。警戒は必要」
「それにアンタ、戦い方怖いのよ!その腕どうなってるの!?」
デンジの言葉にシロコとセリカが返す。それにノノミが笑顔を浮かべながらも合わせて入った。
「皆さんが警戒してしまいますから、すみません☆」
はぁ…これどーしよ。
前にゲヘナに行ったときにも似たような理由で風紀委員会に喧嘩吹っ掛けられたし、その時は空崎ヒナが来る前に戦って逃げたけど…
今回は戦うつもりがない。つーか戦えない。後輩たち相手にチェンソー向けるのはなんか気が進まねぇし…なによりホシノ相手じゃ勝つどころか逃げることさえ難しい。
さて、どうしたものかと考えていると…
「ちょ、ちょーっと待ったー!」
先生が両手を広げ、まるで俺を庇うように現れた。
「…うへ~、ちょっと訳あり?」
「ん、これは予想外」
難色を示すアビドス生たち。先生はそんな彼女らに誤魔化すように笑って叫んだ。
「え、えっとね!実はチェンソーマンは私の友達で…少し前に戦いの後で倒れていた彼を私が助けたんだ!そしたら彼が私に懐くようになって…!」
「人を犬扱いすんなよなぁ、先生」
ポコッ
アイテッ
「…仲が良さそうなのは分かったよ。先生がそこまで言うなら、おじさんは引き下がるよ」
そう言ってショットガンを降ろしたホシノ。他のメンバーも渋々ではあるが銃を降ろしてくれた。
まだ警戒は解けていないが、少しだけ緩んだようだ。先生も同じように感じたのかホッと安堵したように息を吐いた。
「皆は一旦校舎に戻っててくれない?私はちょっと彼と話したいことがあるから」
「分かったけど…でも、私はまだソイツを信用しないからね!」
「まあまあ、今は帰ろう〜」
プンスカと怒るセリカにそれをなだめるホシノ。そんな彼女らを見送りつつ俺はチェンソーマンの変身を解除する。
「ふぅ…ようやく落ち着けるぜ」
しまっていた仮面を取り出し再び装着する。つーか毎回つけ直すの面倒だし黒服にでも頼んで収納可能なやつに改造してもらおうかな…
とか考えていると
「もうっ!なんで来ちゃったの!?っていうかその仮面なにっ?」
今度は先生がぷんぷんと頰を膨らませて怒っていた。
「そりゃ先生が心配だったからに決まってるだろ。アビドスは無駄に広いクセして地図が微塵も頼りにならねぇ場所だしな」
まぁ、本当は仕事に疲れたからだけど…というかそれもアビドスに置き手紙一つ残して出ていった先生のせいだからな!?
と、先生はなんだか頰を赤らめて目を見開いてございますよ。
「そ、そっか…ありがとう。ごめんね、何も言わずに行っちゃって」
「別にいいぜ。恨みはさっき果たしたしな」
まぁ、というわけで一応先生と仲直り?を迎えた俺は二年ぶりにアビドスの校舎へ足を進めた。
……あ?これまで次会ったら殴る殴る言ってたのにいいのかって?さっきやったろ。
◎ ヘルメット団・前哨基地
ヴヴン!!バババババババッ!!ドッカーン!!
「……先生、あの…」
「……うん。言いたいことは分かるよ、アヤネ…」
「「これ、私たちいらないよね!?」ですよね!?」
現在、ヘルメット団の前哨基地は壊滅状態にあった!その元凶は…
「チェンソーマン君結構やるね~。おじさんも滾ってきちゃったよ」
「そっちこそ相変わらずの強さだなァ!見た目とは反比例な強さしやがってよォ!」
さて、もはや言うまでもないだろう。ヘルメット団・前哨基地は、デンジとホシノによって蹂躙されていた。
二週間ぶりですよ兄貴たちぃ。…ん?なぜ更新が遅かったのかなって?
テスト期間+イラスト練習スタート+プロセカとFGOにハマったからですよ。
いやー、イラストってムズいものですね。わかっていたことですが。
"ハッ!数週間死ぬ気でやれば俺だってめちゃくちゃうまくなれるんだぜ!"そう思っていた時期が、俺にもありました。
いや、無理っすわ。数週間じゃむーり。なので今は少しずつ30秒ドローイングとか模写とかやってます。あとスゲェどうでもいいけどタブレット買うのブラックフライデーまで待てばよかったっすね。
それとプロセカ楽しすぎぃ!何が楽しいのか具体的に言えないけど楽しすぎぃ!俺はニーゴが好きです。特に瑞希ちゃんが好きです。男の娘と曇らせとヤンデレはまだ癌には効かないがいずれ効くようになる。はっきりわかんだよね。
あとFGOで神引きしましたー!普通に自慢になるので嫌な人はこっから先見ないでね!
覚悟はいいか?俺はできてる。
なんと!20連ずつで光コヤンとトネリコ引きましたー!イヤッホーイ!ちなみに我がカルデアには既にオベロンもキャストリアも水着スカディ様もいるので勝確ですね、はい。