転生先はゲームの世界(意図せず曇らせフラグをへし折る系男子)   作:アンダギー

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 それぞれの時間

 

 「それじゃ、いただきましょうか」

 

 母の合図とももに食事が始まる

 

 もちろん私の隣には当たり前のようにミーネ様がいた

 

 いや、仕方ないことなんだろうけど

 

 指摘しても意味がないため諦める

 

 テーブルを見ると並べられている料理はいつもより豪勢な食事となっていた

 

 聞くと私の復帰祝いも兼ねてとのことであったため少し嬉しく感じる

 

 まずは目の前の料理に手を出す

 

 うん。おいしい…

 

 うちの母は、料理が上手で本当に良かった

 

 前の世界では…

 

 いや、今はやめておこう。せっかくの祝いの席だし

 

 次の料理に手を出しかけると

 

 隣のミーネ様がソワソワとしていた

 

 「ミーネ様?どうかされましたか?」

 

 何かあるのか伺いを立てるが「特に気にしないで」とのことであったため言葉の通り気にせず食事を進めることとした

 

 ん?この料理は…

 

 いつもの母の味とはまた違った感覚に驚く

 

 なるほど…

 

 ミーネ様がなぜソワソワしていたか合点がいった

 

 一応、確認のためミーネ様の方をみる

 

 ものすごいガン見であった

 

 「うっ!?」

 

 驚きすぎて少し料理を吐き出しそうになる

 

 確実にミーネ様が作ったものだろう

 

 さて、どうするべきか

 

 両親をみると父も母もニヨニヨしてこちらを見ていた

 

 本当にこの状況を楽しんでいるようでなによりだ

 

 まぁ、皮肉なんだが…

 

 「ミーネ様…」

 

 私の言葉にビクッとした反応を見せる

 

 「どうしたの?」

 

 「この料理、とても美味しゅうございます。これはもしかしてミーネ様がお作りに…」

 

 「美味しいですか!!?」

 

 言葉を紡ぐより早くミーネ様が身を乗り出す

 

 「…はい。とても美味しいです。ミーネ様は料理がお上手なの「では!これも食べてみてください!」フガ!?」

 

 賞賛の言葉を皮切りにものすごい勢いで料理が口に運ばれる

 

 数回口に運ばれた後、さすがに咀嚼が間に合わなくなったためストップをかける

 

 そのときに少し残念そうにしていたため少し心が痛んだが、私に食べさせた後の自分のスプーンをみた後に頬を赤らめながら食事も何も取らずにスプーンだけを口に含んだ姿を見て考えをすぐに改めた

 

 ミーネ様はもしかしたら将来とても変態になるのでは?と、一抹の不安を感じた

 

 その姿をみて父は何故か懐かしそうにしていた

 

 多分、母もしていたのだろう

 

 そんなこんなでとても楽しい?食事の時間を過ごした

 

ーーーーーーーーー

 

 「さて、食事も終わったし片付けは俺たちでやるかニックよ」

 

 うちの家では家事は分担制であり、食事の片付けは私達が行うこととなっている

 

 ミーネ様は私と一緒に片付けをすることを申し立てたが母に諭され、渋々断念し、これから仲良く2人でお風呂に入るとのことであった

 

 カチャカチャと男2人で食器を洗う

 

 この時間も、自分が都市に行くとなると終わってしまうことになるのかと少し感情に浸る

 

 「ニックよ…」

 

 何かを読み取ったのか父が神妙な顔持ちでこちらを見つめる

 

 「いつでも帰ってこい!とはさすがに言えないが…どんな時でも俺はお前の味方だ。だから、困った時はいつでも頼ってこい。相談でもなんでも乗ってやる」

 

 本当に敵わないな…

 

 「父さん…私は父さんの息子で本当に良かったよ。その時は頼らせてもらうね」

 

 「俺もお前が息子で本当に良かったよ…あ!おいみてみろ!」

 

 「なになに?どうしたの?」

 

 「この泡の大きさ、母さんとタメはるな!泡おっぱい!」

 

 「本当に残念だよ父さん。さっそくさっきの言葉を撤回せざるおえないなんて…」

 

  本当にこの人は…

 

ーーーーーーーー

 

 ニックのお母様とのお風呂は初めてのことである

 

 少し緊張するが2人でお互いの髪を流し合っていると

 

 自然と緊張が解かれていった

 

 お母様が話し上手であることもあるが

 

 本当にすごく優しいお方だと感じる

 

 「ミーネちゃん、髪サラサラね〜」

 

 「本当ですか?それは嬉しく思います。でも、お母様もとてもサラサラですよね?」

 

 「まあね♪髪は女の命!って言われるくらいだからしっかり手入れをしとかないと!ミーネちゃんも若いうちからしっかりするのよ。お手入れは」

 

 「はい!しっかり肝に銘じておきます!それと、お母様…」

 

 「どうしたの?」

 

 「私が言い出したことなのですが本当によかったのですか?ニックのこと…」

 

 せっかくの2人っきり、きっと今聞かなくては今後聞かないと思い、思い切って聞いてしまった

 

 お母様はうーんと少し考え込む

 

 「すみません…答え辛いことを聞いてしまいました…」

 

 「いいえ!そう言うことじゃないの。そうね…ミーネちゃんはもし私達が反対したらどうするつもりだった?」

 

 「えっ?」

 

 「きっと、諦めるなんて選択肢なんてなかったでしょ?それと、なにより貴方が私と似ていたからかしらね」

 

 「お母様と私が似ている?」

 

 「えぇ、かなり似てるわ。好きになった人のために自分の全てをかけれるそんな感じがしたの、魔法が使えない貴方が、あの子のために奇跡を起こした…それが何よりの証拠だしね。だから、あの子のことを貴方に任せることにしたの」

 

 「お母様…」

 

 「あ、あと美容液のため」

 

 「…お母様?」

 

 「そんな顔でみないの!私も女よ〜許しなさい、あ、やっぱりニック渡すのやめようかしら〜」

 

 「お母様!!!?」

 

 「冗談よ〜そんなに慌てないの♪本当にからかいがいがあるわね…ふふ」

 

 お風呂に入っているのにどっと疲れが溜まる

 

 「そのようなお戯を…心臓に悪いのでおやめ下さい」

 

 「ごめんなさいね♪そうね…なら一ついい情報を教えてあげる♪」

 

 いい情報?

 

 「ニックはね…髪はロングが好きなのよ」

 

 とってもいい情報であった

 

 やはりこの方はいい人だ

 

 それからお母様からニックのことをたくさん聞いて

 

 有意義な時間を過ごした

 

 

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