転生先はゲームの世界(意図せず曇らせフラグをへし折る系男子) 作:アンダギー
家族との思い出が頭の中で蘇る
一緒に遊び、はなし、寝て、幸せだった過去が蘇る
「ぅぅ…どうして…どうしてみんな置いて行ってしまうんだ…」
ミーネちゃんは泣き続ける僕のそばにきてそっと背中をさする
「…ごめん…ごめんよ…」
目の前の少女に対する謝罪なのか、それとも今まで救えなかった家族への謝罪なのか僕自身わからなかった
ーーーーーーー
「落ち着いた?」
「…あぁ…すまないね…恥ずかしい姿を見せたよ…」
「いいえ…そんなことないわ」
「…優しいね、ミーネちゃんは」
「私も泣いた時、お父様やお母様に背中をさすってもらってすごく落ち着いたから。少しでも力になれたならよかったわ」
たくさん泣いたお陰か、少しだけだが気分が落ち着いた
2人の間に少しな静寂が訪れる
「…私ね…魔力がないみたいなの」
沈黙を破るかのように突然ミーネちゃんは話し始めた
「それは…なぜ?」
「さぁ…私にもわからない。でもね、そのせいであなたもみていたとおり私は虐められてるの」
発言と同時にミーネちゃんは指を突き出した
「見える?あそこに貴族専門の学校があるの。私は、たまにだけどそこで魔法のテストをしてもらってるの。もしかしたら何かしらのきっかけで魔法が使えるようになるかもって…全く成果はないけどね」
「君は…」
「さぁ、私の秘密は今話したとおりよ。今度はあなたの番」
「え?」
「あなたはどうしてそんなに悲しい顔をしているの?」
「…っ…それは…」
「あ、ちなみに私の名前はミーネ・ベルリッティ。一応、この国の王女よ。第二王妃の子だけどね」
王女?まさかとは思っていたがそこまでの少女だったとは…
「私の秘密を知ったのだからあなたも話すべきよ」
豪胆な子だなと感心を覚える。それと同時になぜか無性にこの子に自分の胸の内を話したくて仕方がなかった…
「…ミーネちゃん…いや、ミーネ様、これから話す話は私にとってまだ整理もついていないため拙い言葉でしかお伝えできませんが、それでもよろしいですか?」
「…えぇ…聞かせてちょうだい」
そこから僕は今でのことを全て話した。息子が殺されたこと。その復讐の為1人の男を追いかけ続けたこと。それにより妻を疎かにして死なせてしまったこと。本当はもう死んでしまいたいこと。それでもなぜか死ねないことも。全部全部、目の前の1人の少女に打ち明けた
「私は…ろくでもない人間なのです…家族すら守れない」
「ギルバート…」
「…ミーネ様…私はこれからどうすればいいのでしょうか…」
わけもわからず目の前の少女に問いかける
「さぁ?私には到底わかりかねるわ。大事なものを失うなんて体験したことないから」
「…はは…手厳しいですね…」
「そうね…それなら、ギルバート。もしよかったらあなた私の使用人にならない?」
「…は?」
「私ね、もう時期この街からでていくことになるの」
「この街をですか?どうして…」
「お父様は、私を守る為って言ってたけど…実際のところ私にもわからないわ。でも、私はお父様の考え方をこれから理解していくつもりよ。新しい場所でね」
「…それはまた…なんとも…」
「それでね、あなたもよければ一緒に私と悩まないかしら?私は私のこれからの生き方について。あなたはあなたのこれからの生き方について、あなたは1人だと抱えこすぎちゃうみたいだから、仕方なくだけど私も話だけは聞いてあげるわ。その代わり私の話も聞いてよね!」
太陽のせいか目の前の少女がとても輝いて見えた
少女は私に手を伸ばし、私はその手を…
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「ここまでが、私の過去の話です。そこから数年、領主としての仕事を覚え、街を守り、お嬢様を護り、この屋敷を守り続けています。残念ながらまだ私の中で答えはだせていませんが……ニック殿?」
「…うわぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!ギルバートさんーーー!!辛かったですよね!!グスッ…息子さんも奥様も亡くなって…ドーズのやつ…絶対に見つけてなぶり殺しにしてやる!!」
「ニック殿!?」
つい勢い余ってギルバートさんに抱きついてしまう。でも仕方ないことだと思う。ギルバートさんの過去がこんなに重いとは思わなかった
「…なぜニック殿がそこまで…」
「グス…グス…ギルバートさんが泣かないからですー!!」
「…ッ…私は」
「スゥー…はぁ〜、すみません取り乱しまして…少しまだ…あ、失礼します」ズゥーー
「な!?私の服で鼻を噛まないでくだされ!ニック殿」
「うるさいです!黙って私の雑巾にでもなっててください!本当にギルバートさんは…うっ…」
「…ニック殿?まさかですが…」
なんか気持ち悪い…泣きすぎたからかな、あ!やばい
「ギうばーふぉさん…ふぅいふぁへん…」
「待ってください!ニック殿!せめて、せめて抱きしめるのをやめて!離して!離せ!!」
南無三
「おえぇぇぇぇぇーーーーー!!!!」
「うわぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」