転生先はゲームの世界(意図せず曇らせフラグをへし折る系男子)   作:アンダギー

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 襲撃と終焉

 

 腰に携えた剣を握る

 初めての実践というのに心はさほどざわつかない

 今はただ目の前の畜生どもに天誅をそれしか頭にない

 

 肉体強化と剣に雷属性であるビリスを纏わせる

 

 「雷光一閃」

 刹那の瞬間、一太刀にて2人を仕留める

 

 初撃は上手くいった

 

 「ブラザバ」

 動揺している3人に氷魔法であるブリザバをかけ機動力をなくす

 

 「氷柱落とし」

 そのまま剣にブリザバを纏わせ3人を仕留めにかかる

 

 「甘くみんじゃねぇ!このガキが!」

 

 2人は仕留められたが1人は魔法から抜け出したようだ

 ある意味ちょうどよかったのかもしれない

 色々聞き出すのに全滅させてはいけないことに気づけた

 

 「クソガキが…てめぇ、ただじゃすませねえぞ、おい」

 

 「それはこっちのセリフだ悪党!だが…丁度いいおまえに聞きたいことがある」

 

 「聞きたいこと?」

 

 「あぁ、素直に答えるのであればおまえの命は助けてやる」

 

 「随分威勢がいいじゃねぇか…クソガキの分際で」

 

 「無駄話はなしだ。おまえの依頼主と暗殺の目的を教えろ」

 

 「はは!馬鹿かおまえ、正直に教えるかよ!」

 

 「そうか、残念だ…だが、これならどうだ?」

 

 「は?」

 

 「フレア」

 答えないことは最初からわかっていた

 右足を目掛けて魔法の唱える

 

 「グワッ!?」

 

 「今ので右足はいったな、さぁ、もう一度聞こう。依頼主と目的は?」

 

 「へへ…しょんべんタレのガキが…ママのおっぱいでも飲んでやがれ」

 

 「そうか…そら、ご褒美だ受け取れ。」

 

 「フレア」

 左足を潰す

 これでやつは動けない

 あとは淡々と尋問をするのみだ

 

 「グッ…はは…俺はまだ余裕だぜガキ」

 

 「それは重畳、なら質問を変えよう。依頼主とおまえの関係は?暗殺の際の報酬は?」

 

 「あ?そんなこと聞いて何になんだよガキが…」

 

 次は奴の右腕に標準をあわせる

 

「ちっ、わかったその程度なら答えてやる。依頼主とは接点はねぇよ。俺はフリーの何でも屋だ。たまたま今回いい報酬だったから依頼されただけ、報酬は成功報酬として金1000枚だ。金が欲しくてやっただけさ。魔法も使えないゴミ王女を攫うのは「フレア」

 

 「ガッ…てめぇ」

 

 「余計なことまで話すな。だか…よし、ある程度はわかった。」

 

 「てことは」

 

 「あぁ、おまえから何を聞いても意味がないことが」

 

 「だろ!なら俺の命は」

 

 「おまえと違って俺はちゃんと約束は守るさ、だがその前に」

 

 「フレア」

 

 「ガッ…くそ!ちゃんと答えただろうが!!!」

 

 「そう怒るな。一応両手両足を使えなくしただけだ。それより今は…」

 

 目の前の惨状に困惑しているミーネ様の解放に取り掛かる

 

 「お助けが遅れ申し訳ありません、ミーネ様。今、ほどきます」

 拘束されている紐を切り麻袋から解放する

 

 「あなた…何者なの?どうして私なんかを…」

 先程の外道から言われたことを気にしているのだろう

 伏目がちに此方に伺いをかけてくる

 

 「私はこの街に住むニックと申します。助けた理由はミーネ様が連れ去られているところをたまたま目撃したからです」

 

 「ニック…そう。でも、たまたま見かけただけでなんで私なんかを…もしかしたら貴方も殺されていたかもしれないのよ!」

 

 「それは…」

 

 「ぐわわぁぁぁぁ!!!!」

 

 言い終わる前に後方から呻き声があがる

 確認すると再起不能にした男が身体中から歪な光を放ちながらのたうち回っていた

 

 「これは…いったい…」

 

 「もしかして…」

 

 「ミーネ様?何か心当たりが?」

 

 「ニック!急いで部屋をでるわよ!」

 その声と同時に手を引っ張られる

 

 「あれは、呪いの類よ!多分、爆殺術。私の暗殺が失敗したら自動的に発動するようにしてたのよ…いや、もしくはこの部屋ともども元から消すつもりだったのかも…」

 

 なんてことだ…相手はかなりの計画犯だったってことか

 ましてや、呪いなどに精通しているとは

 やはり、この暗殺にはかなりの闇が潜んでいるようだ

 

 「とりあえずこの部屋から脱出するの!急いで!」

 

 「それでしたら…はばかりながら失礼致します。ミーネ様」

 

 ミーネ様を軽く抱き上げ階段を駆け上がる

 その際、可愛らしい声をあげていらしたが

 今は感想に耽っている暇はない

 

 肉体強化をフルに使い建物の入り口付近まで近づく

 あと数メートル…そのとき後方から爆発音が響いた

 爆炎が迫ってきている

 このままでは、間に合わない…

 

 ぶっつけ本番になるがやるしかない…

 

 自分の足元より少し斜めに標準合わせる

 

 水と火、二属性のこの混合魔法

 

 「ノヴァ!!」

 

 水蒸気爆発の原理を活用し足元で爆発を誘発する

 

 その勢いのままミーネ様を抱きしめて建物の扉をぶち抜いた

 

ーーーーーーーー

 

 「…ニッ…ニック…ニック!!」

 

 誰かの声が聞こえる

 泣いているのか…悲しい声で私の名を呼んでいる

 

 「ミーネ様…」

 「ニック!!!」

 

 そうか…無事だったのか…よかった…

 

 「ニック…ニック…ごめんなさい…ごめんなさい…」

 そんなに泣かないでほしい

 助かったのだからありがとうと言ってほしい

 

 「ミーネ様…ご無事で何よりです…」

 「でも、ニックが…ニックの足が…」

 

 まぁ、そうなることはわかっていた

 足元で爆発をさせたのだ

 

 私の足は二つともグチャグチャになっている

 吹っ飛ばされていないだけましか…

 

 それより、出血が酷いな…寒気もしてきた

 いや、目を逸らすのはやめよう

 

 私はこのまま死ぬのだろう

 

 なら、最後に私のために泣いてくれている少女になにかしてあげれることを…

 

 「ミーネ様」

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