「ここをこうして...こうじゃ!」
「じゃあオレも...」
「どうじゃ!ワシの生涯で一番の出来じゃ!」
「もう書くとこねぇから次鼻いこうぜ!」
「アイデアが湧き出してとまらんわ!じゃあさっそく...」
「...........早速なんだ?」
「.......いや....これは...デンジがやれって言ったんじゃ、ワシは悪くない」
「はぁ?!そっちが先に描き始めたんだろうが!」
ゆっくりと体を起こし自分の額を擦ると黒いインクがベッタリと張り付いている
「.....今何時だ」
「え?....10時だけど」
「はぁ...」
疲れていたからか寝坊しちまった...体がだるすぎて怒る気力も湧かん
「寝坊しちまったみたいだな...風呂入ってくるから朝はコンビニで買ってこい」
枕元の財布に手を伸ばし千円札を3枚取り出して渡す
「あと那由多...は寝てるか、那由多の分も買ってきてやってくれ」
「えー?んだよ飯作ってくれねーのかよ」
「お前らの落書きのせいだろうが、不動産まで時間ないから早く行ってこい」
「わかったよ、いってきまーす」
「デンジ、ワシはステーキが食べたいぞ!」
「コンビニに売ってねーよ...」
ドアが閉まると俺は洗面所へ向かい鏡で自分の額を確認する
「くそ....油性で描きやがって....」
額には肉だの珍だの落書きがびっしりと書き込まれていた
そうして格闘すること20分ほどでやっと落とすことができた
「ただいまー」
ちょうどデンジたちが帰ってきた
「遅かったな」
「いやパワーがステーキがいいって言って聞かなくてよ」
「焼肉弁当で勘弁してやったのだ!ワシの寛大な心に感謝せよ!」
「はいはい」
「食う前に那由多起こしておいてくれ」
「アキは?一応アキの分も買ったけどよ」
「ちょっと待ってろ、なら今行く」
コップに水を注ぎ4人分並べいつもの位置に座る
「じゃ、いただきます」
「「「いただきます」」」
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「冷蔵庫ここら辺でいいですか?」
「はい、そこの角の所に置いてください」
あれから一ヶ月経ち、引越しが完了した。角部屋で広め、デンジ達もそれぞれ自分の部屋を手に入れて早速荷解きしている。ちなみに一番でかい部屋をもらったのは那由多だ。寝る時も犬とデンジと一緒がいいらしくベッドのサイズ的にそうせざるを得なかった。
「デンジ、隣に挨拶行くけどお前も来るか?」
「いやオレはいいや、まだ荷解き終わってねぇし」
「わかった」
挨拶用に買ったちょっといいお菓子を持ち、隣の部屋のインターホンを押す
ピンポーン
「どちら様ですか?」
ドアが開き中からデンジと同じくらいの歳であろう女の子が出てきた
「隣に引越してきた者です、挨拶と...あとこれつまらないものですが」
「あっありがとうございます、ご丁寧に...」
「そういえば名前言ってませんでしたね、早川アキと言いますこれからよろしくお願いします」
「こちらこそよろしく...お願いします。私は...三鷹アサと言います」