「何でわざわざ墓地で特訓するんですか?」
前を歩いていた岸辺隊長に俺は質問する。岸辺隊長の足は止まらない。
「アキ、お前に幾つか質問だ。新井が死んだ時どう思った?」
なんで新井知って...
「...まあ、悲しかったです」
「地球最後の日には何をする?」
「まあ...美味い飯でも食いに行きます...」
「もし銃の悪魔がまた復活したらどうする?倒しに行くか?」
「別に...他の人たちに任せます」
「ちなみにそれは何でだ?」
「前に言った気もしますけど....怖気付いたからです」
「...まともになっちまったな...」
悲しそうに呟くと岸部隊長は足を止めた。
「アキ、お前に魔人の闘い方を教えるといったな...あれは嘘だ。お前、0点だ」
「は?」
──目の前に拳が迫る──
今のは未来か!?何とか防がな... ドガッ!!
「がっ!?」
クソ!ガードが間に合わなかった!
──顎に拳が迫る──
クソ!もう一発か!でも防げる! ズバッッ!
「なっ!!?」
痛ぇ! 切られた!? 何だ!?
「隙を見せるな」 ドッッ!
「がフッ!」
「はっ!」
顔に何かがかかっている感覚で目が覚めた。
「起きろ、血を飲ませた。魔人ならもう治ってるはずだ」
俺はゆっくりと立ち上がる
「何なんですか急に襲いかかってきて..!」
「アキ、お前はまともすぎる、魔人の闘い方は向いてない。」
「じゃあ...何を教えてくれるんですか..?」
「俺がお前を最強でマトモなデビルハンターにする、あと教えている間は先生と呼べ気持ちよくなれるからな」
「そう..ですか..」
「油断するな」
そういうと岸辺隊長がナイフを構えて─ ヒュッ
「あぅ...がっ」
頭にナイフが突き刺さる
またかよ....
もう何回殺されただろうか6?7?もっと多いかもしれない。
「いい加減能力使ったらどうだ?」
「はぁ..はぁ...使おうにも...はぁ...使い方わからないですし...はぁ..もしヤバい能力だったら..はぁ..どうするんですか...」
「とりあえず思いつくこと全部やってみろ、殺す気で来い」
「本当に...はぁ..死んだらどうするんですか」
「いい、本気でやれ」
「どうなっても...!知らないですよ..!」
そう言って俺は何度も殺されながら思いついたことを片っ端から試していく。
次こそ発動してくれ...!
指を2本岸辺隊長へ向け心の中で強く念じる
打て!!
「痛ぇ...!!指が...!」
おそらく能力は発動した。だが岸部隊長へ向けていた指の第一関節から先が消失していた
「いい威力とスピードだ」
頬と肩から少し血を流しながら岸部隊長が俺に近づく
「今日は終わりだ。明日は新しい武器の調達と悪魔の契約に行くぞ、朝迎えに行くから待ってろ」
やっと終わりか...疲れ ヒュン
「いっ!?」
どこからかナイフが飛んできて俺の頭に突き刺さる
「二度も同じ手に引っかかるな、あと...獣が狩人の言葉信用するな」
「ク.....ソ...」
───────
「ん...朝か..今何時だ?」
目覚めた俺は時計を確認する、少し寝坊してしまったようだ
「.....てゆうか俺昨日どうやって帰ってきたんだ?」
思い出そうとしてみたが.....ダメだナイフが飛んできた後の記憶がどうしても思い出せない
「...まぁいいか..今日の朝飯は...朝から肉って意外とムズイな」
なるべく早くマキマさんの肉は消費したいが朝から肉を使うとなると何を作るか迷ってしまう。
「朝から唐揚げは重すぎるしな....」
デンジはそんなこと気にしないだろうが...
「...照り焼きサンドにでもするか。」
そう決めた俺は冷蔵庫からキャベツとマキマさんのもも肉、自分用の普通の豚の細切れ肉を取り出す。卵...は時間ないしいいか
トントントン 食材を切っている間にデンジが起きてくる。
「ふぁ〜...はよー」
「おはよう、もうちょいかかるから先に顔洗ってこい」
「...ん」
切り終わった肉をフライパンに入れて炒めつつ醤油、みりん、砂糖を加える。
炒め終わった肉食パンの上に乗せ、キャベツをのせ、最後にマヨネーズをかけ、もう一枚のパンで挟む。
「今日の飯何~?」
デンジが洗面所から戻ってくる。
「サンドイッチだ」
「美味そー」
「早く座れ」
「いただきまーす」
「いただきます」
少し食べ進めたところでデンジが口を開く
「アキ、今日は何すんだ?」
「俺は新しい武器の調達と新しい悪魔の契約に行ってくる。...そういえばまだ言ってなかったな。昨日病院で調べてもらったんだが」
「魔人になってたんだろ?」
「何で知ってんだ?」
「昨日帰ってきた時にオレがオッサンに聞いたら銃の魔人になってたって言ってたぜ」
「そうなのか?」
昨日わざわざ家まで運んでくれたのか...申し訳ない
「...そうだ。デンジお前学校行きたいって言ってたよな?」
「おう」
「昨日岸部隊長に聞いたんだがいいってよ、必要な書類も用意してくれるらしい」
「マジで!?やったぜ!」
「今度会ったらちゃんとお礼言っとけよ」
「ああ!楽しみ~!」
こんなに喜んでくれるとは思わなかったな
──────────
「じゃあ俺もう出るからな」
「いってらっしゃーい」
「行ってきます、鍵閉めといてくれ。」
「はーい」
ガチャン
階段を降りると下に岸部隊長が待っていた
「おはようございます。」
「ああ」
タクシーに乗りこむと俺は岸辺隊長に話しかける
「昨日聞きそびれましたけど魔人は悪魔と契約できないはずじゃないんですか?」
「普通は出来ない。だがお前が未来の悪魔の力を使えているのを見るに契約出来るはずだ、理由は知らんが。...それとあまり無闇に魔人の力は使うなよ」
「どうしてですか?」
「市街地だと一般人を巻き込むかもしれん。それに銃の力を使いすぎると銃の悪魔への恐れが増して力が強まり、身体の制御権を奪い返されるかもしれない」
「わかりました。なるべく使わないようにします。」
─────────
「着いたぞ。」
「何で迎えに行くって言ったのはそっちなのにタクシー代全部俺に払わせるんですか?」
「いいだろ、今度奢るから」
「そう言って奢ってくれたこと一回もないですよね」
「いいから行くぞ」
俺は岸部隊長に着いて行き悪魔たちが収容されている地下への階段を降りる。
「今日お前に契約してもらうのは蛇の悪魔、カエルの悪魔、回転の悪魔、熊の悪魔この4つだ」
「...多くないですか?」
「いや、武器を作るための鉄の悪魔を含めたら5つだな」
「そんなに契約して大丈夫なんですか?」
「力の代わりに体の一部を持っていく契約を結んでいる奴らばかりだ。魔人なら持っていかれても再生するから大丈夫だろう」
「それならまぁ...わかりました。早速行ってきます。」
──────────
「全部終わりました。」
「契約内容と悪魔たちの反応は?」
「やっぱり最初は魔人の匂いがするやつが契約に来ることに驚いてました。でも俺は人間だって嘘ついたら簡単に契約できましたよ。内容自体は岸辺隊長が言ってた通り体の一部を持っていく契約でした」
「武器は何にした?」
「普通の剣にしました。天使の武器みたいに幾つか能力があるそうです」
「じゃあ早速実践だ。さっき連絡が入った。近くに悪魔が出たみたいだ行くぞ」
「はい」
早川アキ(銃の魔人)
指を差した状態で「打て」と念じると差している指の第一関節から先を、かなりの速さと威力で発射することができる。(コベニちゃんが反応できないくらいの速さ)