「悪魔の数は2体、おそらくゴキブリの悪魔とヒトデの悪魔だ」
オフィス街につき車から出ると少し先に腕が六本、背中に羽が生えた巨人のような悪魔と少し小さめの星形の悪魔が見える
「試す相手にしては強くないですか?」
「大丈夫だ死んでも俺が生き返らせる、行ってこい」
「はぁ...わかりました。行ってきます」
俺は気づかれないように気配を殺してゆっくり近づきながら名前のまんまと言った感じでほぼス◯ーミーのような見た目のヒトデの悪魔へ標準を合わせる
「ヘビ、丸呑み」 グオオン!!
「ハッ?」
ヒトデの悪魔が反応する間もなくヘビに食われる
「ヘビ、帰れ」
ヘビの悪魔が消えると同時に俺の爪が3つほどなくなる
「本命は..こっちだな...!」
ゴキブリの悪魔が凄まじいスピードでこちらへ迫ってくる
「熊」 ドゴォ!
熊の悪魔の手がゴキブリの悪魔を吹き飛ばし俺の耳の一部が無くなる
「ガッ!?クソォ...!」
「カエル、足」
俺の足の爪が2つなくなる
俺はカエルの悪魔により強化された脚力でゴキブリの悪魔へ迫る
「フッ!」 スパン!
ゴキブリの悪魔の腕を切ることに成功した。しかしまだ腕は5本ある。
「ナメルナァ!」
ゴキブリの悪魔が反撃してくる。
「危ねぇ!」 ビュン!
カエルの悪魔の力を使いビルの壁を垂直に走って反撃を回避する。
「ヘビ!吐き出せ!」
ヘビを呼び出し先ほど丸呑みしたヒトデの悪魔を吐き出させる
「ナッ!」
ヒトデの悪魔が一瞬でゴキブリの悪魔に潰される、だが隙を作ることはできた。俺はその隙を見逃さずゴキブリの悪魔の頭へ飛びかかる。
「グギャ!」
ゴキブリの悪魔の目と思われる箇所へ剣を突き刺す
「回転、回せ!」
俺の手の皮膚の一部が消えゴキブリの悪魔に刺さったままの俺の剣が高速で回り始める
「アギャギャギャ!!イデェ!!」
ビチャビチャと血と脳味噌のようなものを撒き散らしながらゴキブリの悪魔は叫ぶ
「さっさと!死ね!」
俺は剣をより深くに押し込む
「ガァァァァ!!」
ゴキブリの悪魔は最後にそう叫ぶと動かなくなった
「はぁ...死んだか...」
ゆっくりと岸辺隊長が近づいてくる。
「よくやった...回復したいならその悪魔の血を飲め」
「...マジですか..」
「ああ、いつも誰かが血液パックを持っているわけじゃない、戦っている時は相手の血を飲むんだ、その練習だと思え」
「.....」
俺は恐る恐るゴキブリの悪魔の死体へと口を近づける
「..うえぇ..!」
吐き出しそうになるのを抑えながらなんとか悪魔の血を飲む
「気持ち悪りぃし...!なんかくせぇ...!」
何か舌の上に固いものがあるような感覚があり吐き出すと、それはゴキブリの羽のようなものだった
「マジか...」
「とにかく慣れろ、まともな奴でも慣れれば平気になる。」
「...はい..」
「あとデンジの書類だがマキマの肉を食べ終わってから渡す。それまでにデンジに小中の勉強をある程度教えておけ」
「..わかり..ました」
「じゃあな、俺は少しやることがあるから1ヶ月ほど日本から離れる。」
「はい...お気をつけて」
ヒュン!
俺目掛けナイフが飛んでくるがキャッチする
「流石に三回目は引っかからないか...」
「舐めないでください、流石に俺も学習しますよ」
「そうか...その調子で頑張れよ」
「はい、ありがとうございました」
「じゃあな」
─────────
ゴキブリの悪魔との戦いから1ヶ月が経った。
その間に俺は公安を辞め民間に転職した。
そしてマキマさんの肉を食べ終わった、食い終わってもマキマさんが復活する様子はなく、報告のために岸辺隊長へ電話をかけた。
『マキマの肉は食い終わったか?』
『はい』
『デンジの勉強は?』
『二桁の計算と小1の漢字くらいなら...」
「そうか...デンジの入学用の書類ともう一つ渡したいものがある、お前の家の近所の公園に来てくれ』
『わかりました、すぐ準備します。』
『ああ、デンジも一緒にな』
『はい』
「デンジ、岸辺隊長が呼んでる。外出る準備しろ」
「おー」
──────────
「で...もう一つ渡したいものってなんですか?」
俺は書類を受け取り岸辺隊長に聞く。
デンジが散歩もついでに済ませようぜ。と連れ出した犬と子供が戯れている。誰だ?、親はどうした?
「もの...というか生き物だな」
「生き物...?それって...」
「いてぇ」
デンジの指をさっきの子供が噛んでいる。何してんだ?
「....え!?...この噛む力は.....!?マキマさん!!?」
「何言ってんだお前?」
デンジは何を言ってるんだ?どう見てもマキマさんには見えないが...
「渡したいのはそいつだ。俺が中国で発見されたのを盗んできた支配の悪魔の幼体だ。もうマキマじゃない」
「渡すって...俺達はこいつをどうすればいいんですか?」
「お前らにそいつを育ててほしい。このまま国に任せればまたマキマみたいになっちまう、そこで考えた結果お前らに任せるのがベストだと思った」
「本気で言ってます...?」
「書類とかいろいろ用意してやったろ...ここは一つ頼まれてくれ」
「まあ...わかりました」
「それと...はいこれ」
「...?なんですかこれ?」
俺は岸辺隊長からもう1つ封筒を受け取り中を確認する
「え...!?こいつも学校に入れるんですか!?」
封筒には、支配の悪魔の入学用の書類が入っていた
「デンジは高校、お前は仕事があるだろ、だったら学校に入れておいた方がいい」
「本当に大丈夫ですか...?」
「そこはお前とデンジにかかってる、無理だと思ったら通わせなくてもいい。あと帰って来たばかりだが俺はしばらく忙しくなるから1年くらいは会えなくなる。後は頼んだぞ」
「...はい」
そう言って岸辺隊長は去ってゆく
...またナイフ投げたりしてこないよな...?
「嬢ちゃん......名前は?」
デンジが支配の悪魔に問う
「....ナユタ」
「何か食いてえモンあっか?.....肉以外で...」
「...食パン」
「...随分と安上がりな悪魔だな」
支配の悪魔がデンジへピースする。どうやらデンジを気に入った様だ
「今食パン切らしてるんだ、スーパー行くぞデンジと...ナユタ」
「ああ...行くぞナユタ...うおっ?!」
ナユタがデンジの背中へ飛び乗る
「へっ...しゃあねぇな...」
「...ん..」
────────
オレの夢にポチタが出てきた
「デンジ...私の夢はね誰かに抱きしめてもらうことだったんだ。簡単なことだと思うだろう?でも私は強すぎるからそれがとても難しいことだった。でもデンジは私の夢を叶えてくれた。デンジ...支配の悪魔の夢も叶えてあげて欲しいんだ。恐怖の力でしか関係を築けない彼女は家族のようなものにずっと憧れていたんだ。それで...間違った方法だったけどそういう世界を作りたかったんだ。だから...デンジと...アキくんでそういう世界を作ってあげてくれ」
「ポチタ...でもどうやって...?」
「たくさん...抱きしめてあげて」
「ん...ポチタ.....」
目が覚めたオレはナユタを起こさないようにしつつより力強く抱きしめた
蛇の悪魔
体の一部を捧げることで召喚することができる。「丸呑み」で飲み込んだ悪魔は吐き出して味方として使うことができる
カエルの悪魔
体の一部を捧げることでカエルの様な脚力と壁に張り付く能力を一時的に得ることができる
熊の悪魔
体の一部を捧げることで手、頭を召喚できる。狐の悪魔より強いが気性の荒さと代償の大きさから契約者は少ない
回転の悪魔
体の一部を捧げることで近くにある物を回転させることができる
鉄の悪魔の剣
鉄の悪魔と契約して手に入れた剣、刃こぼれが起こらず切れ味も良い。