2ヶ月が経ち今日はデンジとナユタが初めて学校へ行く日だ
「忘れ物してねぇだろうな?何か忘れても届けに行けないからな」
「わかってるって、ナユタ!オレが行く前に最終確認だ!人間は?」
「ころさない!」
「友達に能力は?」
「つかわない!」
「男とケンカになった時は?」
「キンタマしかねらわない!」
「よォしバッチリだ!んじゃいってきまーす」
「ああ、問題起こすなよ」
「いってらっしゃい!」
ナユタはデンジの影響か引き取った時よりも明るくなった。幼いからか聞き分けもいい。
デンジを見送り俺はスーツに着替える。
「俺たちもそろそろ行くぞ」
「うん!」
学校へ着くと校門前は多くの家族で賑わっていた。
「じゃあ俺は仕事だからここでお別れだ。帰りはデンジが迎えにくる」
「え!にゅうがくしきみてくれないの!?」
「ああ」
「えー!ヤダ!みってってよー!」
「しがみつくな...!見られてるだろ...!」
いつもは言うこと聞いてくれんのに...!
「ねぇー!おーねーがーい!みていってくれなきゃのうりょくつかうよー!」
チッ...!
「ちょっと待ってろ...!」
一般人に被害が行くのはマズい...仕方ないか...
仕方なく俺は職場の先輩へ電話をかける
『早川か、どうした?』
『すいません先輩...うちの..妹が入学式に来てほしいと言ってきかなくて...今日の仕事休んでもいいですか?』
『....仕方ないな、休んでもいいぞ。だが早川はうちのエースだからな、俺らじゃ手がつけられん悪魔が出た時は頼むぞ。』
『はい、ありがとうございます』
電話を終え俺はナユタへと向き直る
「わかった...見てってやる。その代わり絶対に能力使うんじゃねぇぞ」
「ほんと!?やったー!」
────────
「今日は転校生が来ています。さぁ入って」
オレは教師に促され教室に入る。
「うーっす」
「ほら、自己紹介して」
オレはアキに教えてもらった自分の名前の字を思い出しながら黒板に書く。
「早川デンジっていいます、悪魔の影響で転校してきました。よろしくおねしゃす」
初対面とは言え敬語慣れねえな...
「えーデンジ君の席はあそこの1番後ろね」
「はーい」
オレは教師が言った窓側から二番目の1番後ろの席に着き左の席に座っている女に話しかける。
「よろしくな」
「デンジ...君でいいかな?」
...美人だ..
「私、加賀ナツミよろしくね」
「今日って何勉強すんだ?」
「今日は多分ガイダンスだけだよ」
「ガイダンスぅ...?って何だ?」
「えっ...?えっと...教科毎の評価基準とかの説明をするんだよ」
「今日勉強しねぇの!?」
「う...うん」
「んだよつまんねー」
「デンジ君そんなに勉強したいの...?珍しいね...」
「そーか?今までまともに勉強してなかったからな...ちゃんと勉強してみてーんだよ」
「じゃあ...私が勉強教えてあげよっか?デンジ君が嫌じゃなかったらだけど...」
「全然嫌じゃないです!!」
「うわっ!びっくりした」
「そこ、少し静かにしなさい」
「さーせん...」
「すいません...」
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「じゃあまた明日ね!」
「じゃあな」
学校が終わりナツミと挨拶を交わしたオレはナユタを迎えに行く
「アキじゃん、何でいんだよ?」
「ナユタが入学式見て欲しいって言って聞かなかったからな、仕事休ませてもらった」
「ナユタがわがまま言うなんて珍しいな...」
「デンジ!アキ!今日はパーティーしたい!」
「お?入学記念パーティーか!いいな!ケーキ買おうぜケーキ!」
「はぁ...じゃあ帰りにスーパーとケーキ屋寄るぞ」
「よっしゃ!」
「やったー!」
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デンジとナユタの入学から一ヶ月が経った頃...
「チッ...コイツじゃなかったか...」
路地裏に怪しげな黒コートに身を包んだ男が一人血塗れのナイフと黒い霧のようなものを携えて地面に倒れた男と写真の男を見比べる
「ナア...コイツノシタイドウスル?チ...スッテモイイ?」
「好きにしろ...終わったら死体は...そこのゴミ箱にでも捨てとけ.....なあ蚊の悪魔、本当にこの近くに銃の魔人がいるのか?」
「アア、ソノハズダ。」
男の死体がゴミ箱へ乱暴に投げ捨てられる。
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...デンジ...何を泣いて...るんじゃ...
...ワシは...死んでなんか...
「...ん?...どこじゃ...?ここは...」
目が覚めるとワシはゴミ箱の中にいた。ゴミ箱の中には見知らぬ人間の死体が転がっている。
「ワシはマキマと戦って殺されかけたと思ったんじゃがの~?しかーし!...こうして生きているということは...ワシがマキマを倒したに違いない!!やはりワシこそが最強!!ワシこそが大統領なのじゃ!!!ワシが大統領と決まったからには早速人間どもを...」
そう言って辺りを見回すと
「あっあの、た助けっ」
「あ〜そこの裸のお嬢ちゃん、いつからそこにいた?」
そこには怪しげな男と、その足元で震えている青年がいた
「ム?誰じゃ貴様?」
「見られたからには、生きて返すわけにはいかないな」
「大統領に向かってその言い方はなんじゃ!!」
「何言ってやがるんだコイツ..?まあいいとりあえず殺すか。刺せ!」
「アイヨ!」
「無礼な奴らじゃな...死ね!」
「ハ?ナニイッテ...ガハッ..!」
大量の蚊の集合体である蚊の悪魔が弾け血の霧が広がる
「おお..!この力...!やはりワシがマキマを倒したに違いない...!くらえ!ハンドレッドギガブラッドレイン!」
血の霧が数十本の刃物へと変形し男へと襲いかかる
「がっ!や..!やめ」
そう言うと男と悪魔はまもなく息絶えた。
「ガハハハハハハ!!ワシ最強ォォォ!!」
「ひっひぃぃ!」
男の足元で震えていた青年は腰を抜かしたまま這ってその場から逃げ出す。
「早速えーゆーのがいせんじゃ!デンジのやつはワシに感謝しひれ伏すじゃろうて!」
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「むう~?誰もおらんな?いつもならデンジはこの時間家にいるはずじゃが...中で待つとするか。」
ガチャリ
「なんじゃこの犬畜生どもは!」
一時間後
「そういえばワシ裸じゃったな...ワシの服は...む~とこ行ってしまったんじゃ?まぁデンジのでも借りとくとするかの」
さらに一時間後
「遅いの〜、むっ!冷蔵庫にアイスがあるぞ!このアイスは全部ワシのじゃ!」
二時間後
「暇じゃ~、デンジのやつはどこにいったんじゃ?
四時間後
「むっ!デンジの足音じゃ!」
ガチャリ
「ただいまー」
「ただいま!」
「ずいぶんと遅かったではないか!待ちくたびれたぞ!そしてそのガキはなんじゃ!」
「は?!パワー?!!」
「む?何をそんなに驚いておるのじゃ?」
「おまえだれー?」
「貴様こそ誰じゃ!デンジこの無礼なガキはなん..じゃ..って貴様何泣いてるんじゃ?」
「うるせえ..っ..!泣いてねぇよ...!」
「ガハハハ!この泣き虫め!」