どういうわけか生き返ったパワーにこれまで何があったか説明したが...
「だからぁ!お前はマキマさんに殺されて!」
「何を言っておるんじゃ貴様!マキマはワシが倒したんじゃ!手柄を奪うつもりじゃな!」
まぁ...こういう奴だったな...
「とにかく!マキマさんは死んだの!んでこっちがマキマさんの転生体!」
オレが指差す先には困惑した顔のナユタが犬達と戯れている
「む~?」
パワーがナユタの顔を覗き込む
「こいつがマキマァ?弱そうなやつじゃの~」
「...デンジ...こいつきらい」
「すぐ現世に戻ってきた雑魚のクセにワシに挑むつもりか!」
「デンジ、のうりょくつかっていい?」
「やめろよナユタ!パワーも!アキに怒られんだろ!」
「ウヌは何を言っておるんじゃ、チョンマゲは死んだじゃろ?ついに頭がぶっ壊れてしまったか?」
「あー...言ってなかったっけ、よくわかんねぇけど生き返ったんだよ」
「やはり頭がぶっ壊れておるな貴様!人間が生き返るわけなかろう!」
「生き返ったって言っても魔人になってて...」
「じゃあそいつはアキではないではないか?キサマはアホじゃの」
「んと...魔人なんだけどアキっつーか...説明むずいな」
その時ドアが開く音がした
キィ...バタン
────────
「帰ったぞデンジ、鍵はちゃんと閉めとけって言っただろ」
「おっちょうどいいところに!」
「あ?なんだ急に...って、なんでパワーが生きてんだ?!」
パワーは死んだはずじゃ...偽物か?...
「本当に生きておったのか!まあ良い!えーゆーであるワシにひれ伏すがいい!」
「何言ってんだこいつ...」
意味がわからないが...本物っぽいな
「おいデンジ、なんでこいつが生きてんだ?」
「オレもわかんねぇ、なんか帰ったらいた」
「なんかって...パワーは何か覚えてないのか?」
「もちろん覚えているとも!覚醒し血の悪魔となったワシがマキマを必殺技でワンパンしたのじゃ!」
「何言ってんだ...だからちゃんと話」
ぐぅ~〜〜
...デンジか?
「なあ、飯食ってからにしねぇ?」
「ワシもちょうど腹が減っておったところじゃ!早くメシをよこせ!」
「メシ買ってきたから3人分しかねぇぞ」
「なんじゃと?!ワシのはよこさんからな!」
「いや...お前の分がないって意味なんだが...」
「知らん!」
面倒臭いが...一人分くらいなら何か作れるか?
「デンジ、冷蔵庫の中なんかあるか?」
「アイスくらいしかなかった気が...あれ?!オレのアイスは?!」
「ウヌのアイスなどワシは知らんぞ」
「パワー!食いやがったな!」
「はぁ?!名前を書かない方が悪いんじゃ!」
「...お前ら...近所迷惑だろうが...!」
謝んの俺なんだぞ...!
「パワーの飯とアイスは俺が買ってくるから待っとけ。あとパワーはその間に風呂入ってこい」
「はぁ?!めんどくさいから入らんが?」
「クセェんだよ!入れ!」
「デンジ!乙女に向かってなんじゃその言い方は!」
「何が乙女だ!」
「デンジ...行ってくるから頼んだぞ」
「あっ!みかん味な!」
「ああ」
────────
飯を食い歯を磨いて寝る準備を済ませ俺は岸部隊長に電話をかける。
プルルル....プルルルル.....
.....出ないな...留守電だけ残しておくか...
「岸部隊長、早川です。突然なんですがパワーが生き返りました。何かわかることがあったら教えてください。」
簡潔すぎる気もするが...現状俺じゃ何もわからないし仕方ないだろう。
「電話終わったか?」
「ああ、じゃあ電気消すぞ」
「おう、おやすみー」
「おやすみ」
紐を引っ張り電気を消す
この家は1ルームだから寝る時は布団を敷いて雑魚寝をする形になるのだが...
犬と大人三人と子供一人か...布団がせめぇ...つうか家も狭くなってきたな....
───────
「なあデンジ、この家引っ越さないか?」
朝飯を食べ終わり片付け始めたデンジに俺は話しかける
「なんで?」
「元々パワーと二人で住むつもりだったんだろ?この家だと狭くねぇか?」
「あ〜まぁそうだな」
そう言ってデンジは喧嘩をしているナユタとパワーを見る
「そこはワシのテリトリーじゃ!昨日邪魔してきおって!退くのじゃ!」
「わたしもここがいもん!」
コイツら昨日からずっと喧嘩してる気がするな
「あと一ヶ月くらいで夏休みだろ?夏休み中に引っ越すぞ」
「おー」
「今週末には家探しに行くから空けとけよ」
「りょーかい」
「加賀さんおはようございます」
「おはよう早川、その...魔人みたいのはなんだ?」
俺のこの職場の上司、加賀タイジュ課長、43歳元々高卒で公安に勤めていたが、娘ができたのを機に26歳の時民間へ転職、本人は謙遜しているが8年公安に勤めていて五体満足かつ目立つ欠損は片耳が半分ないくらいであることからも相当な実力者だったと思われる
「俺の同居人のパワーって言います、魔人ですが知能が高くて会話もできます」
「貴様がコイツのボスか!つまり貴様を倒せばコイツはわしの下僕になるということじゃな?」
「...この娘大丈夫?」
「普通でこれですね」
「普通でこれか.....でその娘をどうして欲しいの?」
「コイツ、ここで働かせる事って出来ますか?戦力としては申し分無いですよ。」
「ふーむ...じゃあ研修がてら俺と任務に行ってもらおうそこでこの娘を採用するか決める事にしよう」
「課長が任務に行くなんて珍しいですね」
「円は有給取ってるしいざって時、この娘抑えれるのは俺しかいないからな。今日は2件通報があってな、1つは紐の悪魔、もう一つはもう一つは紙の悪魔、どっちか選んでいいぞ
「じゃあ紐の悪魔で、パワー迷惑かけたら晩御飯無しな」
「...でここは2乗になるから√ をつかって...」
「うんうん....なるほど!そーゆーことか!
「すごいじゃんデンジ君!前まで掛け算も怪しかったのに!」
「こんなの朝飯前だぜ!」
.....近ぇ!めっちゃ褒めてくれるし!...もしかしてこの娘...俺のこと好きなんじゃね?!.....でもレゼの時のこともあるし期待しすぎんのも...
「じゃあそんなデンジ君にもっとやる気の出る言葉をかけてあげよう!もし今度のテスト学年10位以内入ったら1つだけなんでもお願い聞いてあげるよ」
...え?
「...マジで?」
「うん、マジ」
「なんでも?」
「なんでも」
「それってエ」
「あっエッチなのは駄目だよ?未だ付き合ってもないし」
「だ、だよな」
...エッチなのはダメか、そりゃそうだよな.....付き合ってもないしって言ってたよな?...それってつまり...付き合ったらエッチなお願いしてイイってコト?!
「うぉぉ!やる気出てきたぜ!」
「その調子!頑張れデンジ君!」
「ここわかんねぇから教えてくれ!」
「そこはね.....」
「帰ったぞー」
「ただいまなのじゃ!」
「おかえりー!」
「おかえりー」
「デンジ、なんでそんな真面目に勉強してんだ」
そこには計算式や漢字がびっしり書かれたノートが散らばった机で勉強しているデンジがいた
「期末10位以上取らなきゃ行けねぇんだ」
「10位って...義務教育も受けてないのにキツく無いか?」
「やれるかどうかじゃねぇ...!やるしかねぇんだよ...!」
いや...勉強にやる気出すのはいい事なんだが...
晩飯を食い終わると電話が鳴った
チリリリリリ
「もしもし」
「俺だ、アキお前に一つ頼みたいことがある。公安襲撃するの手伝え」
「は?」