四葉の碧き猛獣   作:ビー玉

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第1話

目が覚めたら別世界に転生しちゃいました、なんて神様転生と異世界転移並みのありきたりでポピュラーな、web小説ではそれこそ腐るくらいにあるジャンルだろう。

大体の小説では剣と魔法の異世界あたりに転生でもして貴族になったり奴隷から成り上がりをして王様になったりラジバンダリーしたりして現代技術を応用してハーレム作ってウハウハブヒブヒゲヘゲヘなんかして楽しそうにしながら寿命で死んだり、神様になるのだろう。

前置きは今まで人生でした事がないくらいながくなったがこの度わたくし自称佐藤太郎はめでたく転生致しました。

大事なことなのでもう一度言います。

 

 

 

 

               転生しました!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

いやもうね人間って4週回って混乱したりすると逆に冷静になるって言うか悟りを開いたらお坊さんみたいになって何事にも動じなくなるというか、まあ凄いくらい冷静な訳ですよ、賢者タイムみたいに。

あ、あとよくある小説みたいに生まれてすぐ目が見えるとかあれ嘘ね、ボヤけててなんも見えないんですよ。

だから実際に転生したかどうかなんて喋れないのと体が動きにくい位でしかはんだんできないですけど、怪我で赤ちゃんのように動けなくて喋れなくなるか実際に赤ちゃんに転生するなんて断然後者の方がいいわけで自分はそっちに賭けます。

うん、誰だって入院はしてくないだろ?

そんなわけで恐らく病院にいるはずなんだよまわり白いし、ただなんか周囲に気配がないっていうか目がぼやけててもわかる人影っていうかシルエットがないし。

ここで重要なのは周囲に人がいないってことだ。

もちろん他の子どももいない、おかしくね?だって産まれたばっかの赤ちゃんをそのまま母親には渡さないだろうから赤ちゃんをまとめて置いておく場所があるはずなんだよ多分、なのに誰もいないつまりはvip待遇もしくは集中治療室になる。vip待遇はあり得ないわ。

集中治療室ってことは病気でもあんのか?いやでも体に変なとこはない医者じゃないから確実ではないけれど、つまりは未熟児になるんじゃないんだろうか多分。

こんなに長々と色々考えてはいるが言いたいことは1つだ、暇だ。とてつもないほど暇だ。

赤ちゃんがこんだけ考えれば気絶でもするんじゃないかとチラッと思ったが予想以上にこの体はスペックが高いらしい、将来有望である。

ただ、いま俺にとって重要なことは寝ることだ、さっき考えすぎたせいで目が冴えるならぬ頭が冴えて眠れない。昔食べた消費期限1年前のカロリーメイトがいけないのだろうか、それともポケモンでチートを使ってハスボーをふしぎなあめで100レべにしたのがいけなかったのだろうか。くそ、こうなったら悟りを開けば寝れるはずいざ、実践!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寝れました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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産まれてそろそろ1ヶ月たつころだろうか、殆ど寝てたし正確な時間はわからないが結構時間がたったはずだ、もしかしたらもう半年くらいいっているかもしれない。

そしてこの1ヶ月か半年で色々わかったことがあった。まず、まだ病院だ。部屋は変わっているかもしれないがよくわからない。

次に、まだ母親らしき女の人に会っていない。

来るのはお医者さんか看護師さんくらいだ。お医者さんは1日に一回か二回だが、看護師さんは結構くる。

例えば今みたいに、あ、すみませんもうお腹一杯です。まあこんな感じで1日十回位来ていると思う。

そして最後が本題だ。

ついに、ついにだ、念願の暇潰しができるようになった!1週間位前になんか自分のなかにオーラみたいのがあるのに気づいてどこかの戦闘民族みたいにかーめーはーめー波ー!!ってやったらなんか出てきて天上に当たってもすり抜けていったから面白くて一時間くらいやってたらなんか執事服着たおっさんがサイオン量がどうとか魔法師才能がどうたら奥さまがなんやら言って帰っていった。

・・・・・・これ『魔法科高校の劣等生』の世界だろ・・・・・・。

まあ、そんなこんなで暇潰しもとい魔法が使えるということだ。確かこの世界では魔法の素質ってほぼ生まれつきだったはずだけど関係ない、小さい頃に魔力をたくさん使えば増えると前世のweb小説が教えてくれた、ってことで自分の暇潰しのために頑張ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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さて、産まれてそろそろ早5年、飛ばしすぎだろって思うかもしれないが、うん、ほんとに特になかったんだよね。そしてこの5年で前回よりもわかったことがあった。

 

●ここは『魔法科高校の劣等生』の世界。

 

これは前回も言ったがこの世界は魔法科高校の劣等生だ。主人公が無双してヒロインがブラコンな物語だったはず。まあ、ゴットイーターとかバイオハザードの世界よりは万倍ましだと思う。

 

●自分は魔法師の素質がある。

 

これも前回いったがサイオンを持っていてなおかつ普通の魔法も使えた。素質が大体のどのレベルなのかはあとでいうが、これもまだ許容範囲内だ。

 

●自分は体が小さい。

これは普通に未熟児だったらしい、あとあまり胃が大きくなく食べれなかったことも関係しているかもしれない。

性別は男で容姿は見事な幼女だった。

字がおかしいのは判ってるがこれも・・・・・・許容範囲内・・・・・・である。

 

●自分の家は四葉に関係のある家だった。

これは普通にアウトである。相撲をしている人が100メートルを8秒走るくらいヤバイ。

今すぐ家出したいレベルである。こいつは駄目だ。

 

●自分の名前は司波 夏音で同い年の兄と双子の姉がいるらしい。

これは警察官の目の前で裸になるぐらい駄目だ。あと、らしいというのはまだあったことがないからだ。主人公とヒロインの弟とかマジオワタ。

 

●自分の四葉としての魔法は固定と超速再生である。

正式名称は系統外精神干渉系魔法、固定と系統外魔法、超速再生である。

固定の方は精神にある一部分、例えば怒りなどの感情または五感などの増減を操作し固定する。

ここまで聞けば強いが操作できるのは自分だけで感情の最高が100だとすると絶対に100以上はあげられないし0には出来ない、とつく。

超速再生は主人公の再生の特化版で肉体面の再生は主人公の魔法よりも速いが精神干渉系に対する防御はない。

この2つの魔法を組み合わせると劣化版司波達也の完成である。

応用性が低く攻撃能力が低い夏音では今の実力主義の四葉では生きていけない。

そして微妙であっても2つの魔法に魔法領域が圧迫されるため処理能力はよくて魔法科高校でいうところの一科生の下の上辺りである。

主人公とヒロインよりもサイオン量が大いにことが救いである

 

●もうすぐで自分と兄の四葉内での立場を決めるらしい。

これはあれですね、主人公の感情が薄くなるイベントですね。

そこに俺の名前も入ってるね、サヨナラ俺の第二の人生。

 

 


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