絶対に笑ってはいけない謝肉祭36時byVespers Directer's Cut   作:フウコの育て親

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いよいよ始まった「絶対に笑ってはいけない謝肉祭」
開会前から波乱の予感…!!


Day 1: 6:00~9:00 (Narrated by V.I)

異変を感じたのは送迎バスが校内に入った直後だった。

 

「ドローン…?」

俺はAC以外に興味がない。強いやつと闘う以外、俺の興味を引くものはない。

この「謝肉祭の視察」なんてもんも、「業務の一環」とスネイルに無理矢理連れられて仕方なく付き合っただけのことだ。

だが…そんな俺でも、駐車場で待ち構えるように浮かんでいるドローンには違和感を感じた。

 

「なんですV.I」「おい、あれ見てみろよ」

「ふむ…社へのビデオ報告は開会式直前だったはずですが」

「待て、クロノスの校章が見える。動いてるぞ」

「まったく…あいつらの頭には『プライバシー』というものがないのか!?」

「取材班を装ったテロの可能性も…どうします第2隊長閣下?」

「まあ見たところ爆弾は積んでないみたいだから、とりあえず降りようか」

「ホーキンスの言うとおりだな。降りないことには視察ができない」

「問題が発生次第本部に増援を「結構」アッハイ」

 

一向に持ち場を離れようとしない撮影ドローンに若干の不安を覚えつつ、乗っていた送迎バスを降りる。すると…

 

フミッ プゥゥゥゥゥ…

「ブフゥ」

 

『デデーン V.VIII ペイター アウトー』

「えっ」

どうやらペイターが変なおもちゃを踏んで笑ってしまったようだ。だが異変はこれだけで終わらなかった。

 

「けけけ、いっちょあがりぃ!!」

覆面を被ったガラの悪そうな生徒が来た。どういうわけかゲヘナの校章を付けている。そして…

 

バッシィン!!

「痛ったぁ!!!」

 

ガクッ

 

「ペイター!!!」「V.VIII!!!」「ペイター君!!!」

 

「~~~~~~!!!」

「すぐに応急処置する!!」「ペイター君しっかり!!」

「おや、早速ルール違反をされてしまったようですね」

 

「だれだお前」

「ご紹介が遅れました。今回皆様の引率を担当します、フィリウス派2年生『智天(ちてん) ルビー』と申します」

「君が引率の生徒か。すまないがルール違反とは何か説明してくれないか」

「かしこまりました。本日よりヴェスパー部隊の皆様にはあるルールが適用されます」

「ほう…どんなルールですか」

「皆様が本校に入られてから謝肉祭が閉会するまでの36時間にわたり、一部状況を除き、笑うことの一切を禁止いたします。

少しでもこのルールに違反した場合、覆面ゲヘナ生徒によるケツバットを受けていただきます。効果のほどは第8隊長ペイター様をご覧いただければわかるかと」

「ぅう…ケツバット第1号ペイター…恥ずかしい響きだ…ぁう…」

確かにペナルティとしては申し分ない…。だがこれが36時間続くとなると…スネイルのことなんか無視してミレニアムでゲーマーとやりあえばよかった…。

 

「なお謝肉祭閉会までの36時間にわたり、クロノスチャンネルで皆様のご様子を全国に生中継いたします」

背筋がゾクッとした。つまり俺たちを待ち構えているドローンは…

「ありえん!今の状況も全部流れてるっていうのか!?」

「ええ、バッチリと」

「おいオキーフ、今すぐチャンネルを調べろ。全部…」

「ふふっ」

 

「ふはははホントに映ってるぅぅぅぅぅぅwwwww」

 

『デデーン V.III オキーフ アウトー』

 

スパァン!!「痛ってぇ!!!」

 

「オキーフ長官!!」「しっかりしなさい!!」

「ぐぐ…うんざりすることが多すぎる…」

完全にV.IIアイツへの対応を間違えた。こんなことになるなら無断でも出撃すればよかった…。

 

「では皆様方には制服をご用意しておりますので」

「せ、制服?謝肉祭専用の…ということでしょうか?」

「はい、更衣室にご案内しますのでお進みください」

絶対ひと悶着あるだろこれ。

 

◇ ◇ ◇

 

【7:00】

「ではフロイト第1隊長、こちらにお越しください」

「了解した」

俺が着させられたのはタンクトップ。襟が鉄みたいに重いのは…まあ気のせいだろう。

「さすがは第1隊長。文化祭らしい制服ですね」「そうか」

 

「続いてスネイル第2隊長」「カッカトオヨビナサーイ」

スネイルが出てきた。アーキ坊やのマスコットだがてっぺんが金色になっている。

見慣れた姿なので別に笑わなかった。

「ワタシコソガキg…ゲフンゲフン、やっぱり普通にしゃべります」

「しょーもな」「フロイトぉ!!ガミガミガミガミ…」

スネイルが怒ってくるが別に興味はない。ペナルティ音声もないので暇だった。

 

「オキーフ第3隊長」「了解」

オキーフはティーパーティーの制服を男性向けにアレンジしたものだ。特に笑うところはない。

「なんだ…制服といっても統一しているわけじゃないんだな」

「当然…ではありませんね」

 

「ラスティ第4隊長」「えっ…?すまない、もう少し待ってもらえないだろうか…結構…」

珍しくアイツが焦っている。一体どんな服装を…

「(しゃっ)悪いな、着替えに手間取って…」

 

「「「WWWWWWWWWW」」」

 

『デデーン フロイト スネイル オキーフ アウトー』

 

「ど、どうした?」

 

「お前w…(スパァン!!)ぐあっ!!」

「それw…(スパァン!!)あうっ!!」

「ウケ狙いかw…(スパァン!!)うっ!!」

 

だれだラスティの更衣室に全身赤タイツの服を用意した奴は。声が声だけに〇ップーにしか見えねえだろw

 

「え~、ホーキンス第5隊長」「も、もう出ていいのかい?(しゃっ)」

\カ〇ーユ<やらないか/

「「「ブッ」」」

『デデーン フロイト オキーフ ラスティ アウトー』

 

「メーテルリンク先…第6隊長」「はっ、はい!!」

\ビッグシスタートオソロイコーデ/

『デデーン スネイル ラスティ ホーキンス アウトー』

「なぜ私が!?」

 

「スウィンバーン第7隊長」「わ、私か!?」

\「私は3兆coamを着服しました」/

『デデーン スネイル オキーフ メーテルリンク アウトー』

「着服なんてもんじゃないw」

 

「では最後にペイター第8隊長」「はい」

「もう勘弁してくれ」「胃が…もたない…」「大変だなスネイル」「誰のせいだと思ってる!!」

 

シャッ

\「今日から私が第1隊長」/

「第1隊長ペイター…素晴らしい響きだ…

「なwんwでwだwよw」

『デデーン フロイト アウトー』

 

だいぶひっぱたかれて全員が満身創痍になった。これが36時間続くとなると…

「お揃いのようですね。では開会までしばらくお時間がありますので、こちらの待合室でお待ちください」

「ではよろしくお願いします」

そういってスネイルが背中を向けた瞬間…

「ふっ」「あっ」「ん?」「へっ」「えちょ」「あら」「え」

 

「「「「「「「プリケツぅWWWWWWW」」」」」」」」

 

『デデーン フロイト オキーフ ラスティ ホーキンス メーテルリンク スウィンバーン ペイター アウトー』

 

「「「「「「「ああああああああああ」」」」」」」」

スパァァァァァァァン!!

 

 

◇ ◇ ◇

 

【7:50】

「暇だ!!」

「まだ30分も経っていないでしょうが」

 

なにが「30分も経っていない」だ。こっちはとにかく暇なんだ。なにか暇つぶしになるようなものでもあるといいんだが…。

「第2隊長閣下」

来た。ペイターが何かを発見したようだ…。

「引き出しにこんなものが…」「…ボタン?」

「押してもいいんでしょうかね…」「ダメだダメだ絶対ろくなことにならん」

「しかしペイター君の引き出しからボタンが出てくるなんてね…ん?(ガサッ)」

一瞬ホーキンスの表情が固まる。そして…

 

「ははははwwwww」

『デデーン V.V アウトー』

スパァン!!「あぅぅ」

 

「第5隊長!?」「ホーキンス!!」

ラスティとペイターが治療する合間にブツを覗いてみた。どうやら卒業アルバムだったみたいだが…最後の写真は加工だよな…?なんで葬式の写真まで…

 

「まさか…

総員、引き出しの中身を確認しなさい!!」

 

オキーフとメーテルリンクの引き出しは空。残る全員の机からブツが出てきた。

 

<フロイト>

「なんじゃこりゃ『アウトー』ぐはぁ!!」

「なんです自由じwこれはw」

『デデーン 全員アウトー』

<スネイル>

「激やせwスネイルw『フロイト アウトー』」「ファーw『ペイター アウトー』」

「誰ですこんな悪趣味なプラモデルを入れたのは!!」

<ラスティ>

「ディスク…?」「なにか書いてありますよ?」

「ウルトラマリンクリエイター?」

「ああマ〇オメーカーみたいなゲームですね。旧世界の地球で400年前に流行ったというあのジャンルがキヴォトスにもあったなんて」

「ゲーム機もあるから遊んでみるか」

偶然会話を聞いていた先生"ゲフッ"

 

「うわ結構難しいなこれ」

「でもタイム自体は結構更新できていますよ」

「よし、よしよし入った…へ?」

 

\V.II タイキック/

『デデーン V.II タイキックー』

 

「何故に!?なぜに私が!!」

「お邪魔するねぇ~」「ほ、ホシノだと!?」「待て待て待て待てケツが吹っ飛ぶぞ」

 

 

「よっこいSHOWTIME

ドゴォン!!「ウワァァァァァァァァ!!!」

 

「す…すまない…」「この裏切り者がぁ!!」

 

<スウィンバーン>

「おわーっ!!なんだこのレシートの束ぁぁぁ!!」

「ちょw長すぎw『ラスティ アウトー』」

「未精算書類がwこんなにw『オキーフ アウトー』」

「このwバカwスウィンバーンw『スネイル アウトー』」

 

◇ ◇ ◇

 

【8:35】

「さて…残ったのはこのボタンだけだな…」

「ど…どうします…スネイル閣下…?」

「V.VIII」「…はい」

 

「押しなさい」

 

「う…うう…かしこまり…ました…(ポチッ)」

 

『デデーン 仲正イチカ アウトー』

『えまってなんで私が「来たぞバカ正」おめぇがケツバット係かよ守づk「スパァン!!」うぎゃああああ!!!』

 

「待ってそういうw」「おwお腹がw」「笑いすぎですよw閣下w」「これはひどいw」「うっそだろw」「あああああ~w」「ふぃひ…ふぃひひ…」「ぶわっはははははw」

 

『デデーン 全員アウトー』

 

「「「「「「「「…はっ」」」」」」」」

 

「「「「「「「「うわああああああああ!!!!!」」」」」」」」」

 

スパァァァァァァァン!!

 

いや…何やってたんだろうな…俺たちは…




キャラ紹介
智天(ちてん) ルビー
本SSオリジナル生徒。フィリウス派の2年生。
茶会の制服を着用している。要は茶会モブの一人である。
名前の由来は「智天」使ケ「ルビ」ム。

用語
ウルトラマリンクリエイター
所謂キヴォトス版〇リオメーカー。ちなみに〇リオメーカーのことはヴェスパーも全員知ってる。なんならレッドガンもウォルターも知ってる。
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