絶対に笑ってはいけない謝肉祭36時byVespers Directer's Cut   作:フウコの育て親

4 / 10
地獄の視察会は始まったばかり!
昼食すら命懸け!?


Day 1: 12:00~17:00 (Narrated by V.V)

【12:00】

 

「ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ…」

 

朝から笑いすぎたせいか、盛大にお腹が鳴ってしまった。

「…ふっ『デデーン ペイター アウトー』はっ!しまっ(パァン!!)ひえっ」

「…ああ、もうこんな時間か。そろそろ昼食で一休みしたいものだ」

「そうだなラスティ。スネイル、そろそろ休憩といこう」

「なんとか予定通りノルマは達成できそうですし、ここで休憩としましょう。では早速…」

「すみません!休憩は先ほどの待機室でお願いします!」

「えっ!…コホン、まあいいでしょう」

う~ん、いいのかなぁ…絶対何かありそうな気がする…。

 

「なんだkブッ『デデーン オキーフ アウトー』しまっ(パァン!!)いった!!」

「おいいったい何がブッ『デデーン スウィンバーン アウトー』(パァン!!)おあーっ!!」

「ブーッ」「ファーw」「あははは」

 

『デデーン 全員アウトー』

 

机の上に置かれていたのは番犬ガ〇ガ〇。まあ番犬がヴァルキューレのカンナ君の姿なのがね…。

でも驚いたのはそれだけじゃなかった。

 

「骨になにか書いてありますよ」

「ん?『ポタージュ』『ハンバーグ』『エビフライ』『サラダ』『アイス』…」

「あれか?番犬を起こさずにおかずを取れってことか?」

「ご名答です!パチパチパチ~!一応皆様全員にパンは支給されますが、起こしてしまいますと入手したおかずが没収となりますのでご注意ください」

やれやれ…お昼ご飯も気が抜けないとはね…。

 

◇ ◇ ◇

 

「よし!コロッケだ!」「スープが…とれない…」「いただくぞポイター」「やめてくださいよ!あとペイターです!」

「猫の手…厳しい…」「これで『くぅおらああああ!!!』おあーっ!!」

 

◇ ◇ ◇

 

結果

フロイト:パン・オニオンスープ・ヒレカツ・ベイクドポテト(ペイターから奪った)・ピクルス

スネイル:パン・マカロニサラダ・ポタージュ・ポークジンジャー・フルーツ盛り合わせ

オキーフ:パン・ミネストローネ・コロッケ

ラスティ:パン・サーモン・グリーンサラダ・バニラアイス

ホーキンス:パン・ベーコン・ソーセージ・ブルーチーズ

メーテルリンク:パン・目玉焼き・エビフライ

スウィンバーン:パン

ペイター:パン・ハンバーグ

 

◇ ◇ ◇

 

【12:15】

昼食自体は結構美味しかった。なんでもトリニティの食堂がスペシャルメニューとして用意してくれたらしい。

それはいいんだけれども…

 

『この薬で人気者になれるんですよね?』『そうだとも!飲んでみてくれたまえ!』『はい!!(ゴクッ!ペッカーン!!)おおすごい!!これは人気者になれますねぇ!!』

「ブゥ!!なんでそれで人気者になれんだ『V.VII アウトー』」

 

『なんで後ろに回り込んでくんだよ!ク.ソゲーじゃねぇかこんなもん!!『ほら帰りますよ』おい引っ張るんじゃねぇアカネ!!』

「おいwおいw不良かよw『フロイト アウトー』」

 

「ばんざ~い!!はい!!これで身長0.1cmアップです!!」「うお~ちょっとだけ伸びてる~」

「伸びてるわけねぇだろw『スウィンバーン アウトー』」

 

『よしお座りだ621』『わん!』『お手』『わん!』

『空中3回錐揉みジャンプ』『わふぅん!!』

「だれかwあの駄犬とw飼い主をwつまみだしなさいw『スネイル アウトー』」

 

◇ ◇ ◇

 

【13:00】

笑いすぎて休憩した感じがしない…。そろそろ年かな…。

「休憩時間終了です!続いてはレクリエーション企画に移ります!」

「れ、れくりえーしょん…?」

「観客の皆様がお待ちですので移動しましょう!」

「…ええ…」

 

連れられたのは野外ステージ…あれ?ステージに参加するなんて聞いてないけど?

「これから皆さんには『褒め褒めゲーム』に挑戦していただきます!では司会進行の方お願いします!」

(水着コスのセイア、なぜかフ〇ーレンみたいなツインテ縦ロール)

「やあ、セクシーセイアだ。今からゲームの説明をするよ」

「待て待て待て待てwなんだその姿」「ま、待ちなさい!ここで笑ったら…」

「あれ許されるんだ」「今まで笑っちゃいけなかったのに…」

「そうだね、いまこのステージ上ではそのルールは適用されない。さてルール説明だが…」

 

どうやら「2チームに分かれ、対象の一人をチームメンバー全員で褒める」というものらしい。私はフロイト・オキーフ・スウィンバーン君と一緒になった。

 

「それでは先行の赤チーム、第7隊長を誉めてあげたまえ」

 

パンパン!「ジョークがうまい」パンパン!「予算組みが上手」パンパン!「たくましい!」パンパン!「頼りになる」

 

◇ ◇ ◇

 

「16ポイント達成だ。みんなから大事にされているんだね」「ま、まぁ…な…」

危なかった。あれBribeのことがテレビに出なくてよかったよ…。

 

「さて次は青チーム、第2隊長を誉めてあげたまえ」

 

パンパン!「企業の代表」ピピーッ!!

「それは言い過ぎ」「あなた管理職でしょ」「社長じゃないんだからさ…」

ワーワー ブーブー

「そこまでだ。もう一度いこう」

パンパン!「現場主義」パンパン!「指令が的確」パンパン!「きれいなメガネ」パンパン!「私の憧れ」

パンパン!「愛妻家」

ピピーッ!!

「イマジナリーワイフ乙」「聞いていないんだが!」「ふられたって言ってましたよね!?」

「なぜこうなる!?」

 

どういうわけか私たちが勝った。いやスネイルにいいところがないってわけじゃないんだけどね…。

 

◇ ◇ ◇

 

【14:00】

なんやかんやあって野外ショーは大成功したわけだけど…

「なぁんでショートケーキが無いのかな?」

「それが…売れてしまって…」

「いつもあるはずだよね?なんでショートケーキが無いのか、説明してくれる?」

 

「これ…ミカの声だよな…?」「そもそもこんなところに購買部があったなんて知りませんでしたよ」

 

↓ここに全身黒ずくめのミカ

 

「…ふっ」

 

『デデーン 全員アウトー』

 

「「「「「「「「しまった!!」」」」」」」」

パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!

 

 

「用意はしたけどないでしょ?」「う、売り切れてしまいまして…」

「おかしいよね?この時間にはいつもショートケーキがあるはずじゃんね?」「売れてしまいまして…」

「『売れてしまいました』?ふぅん、それを予測して仕入れるのがケーキ屋さんでしょ?」「予測はしたんですけど…」

 

「ゲラゲラw」「デジャヴw」

 

「まだ言い訳するのかなぁ?ここに『大人気ショートケーキ』って書いてるよね?なんでそのショートケーキがないの?」

「たまたま…」「たまたま!?」「たまたま売り切れてしまって…」「言い訳だよねそれ?」

 

「微妙に元ネタと違うw」「たたw…たすけてw…」

 

「ところであなた、マーはできる?」「ま、マー?」「そっ、「マー」だよ?」

 

「ちょwやめてw」「お腹がw…痛いw…」

 

『デデーン 全員 スリーアウトー』

 

「今すぐやってみて?」

 

「う、うぅ…

 

マー!」

 

「もう一度?」

 

「マぁー!!」

 

「全力だよ?」

 

「ッスゥ…

 

マァァァァァァァァアァァァァァァァァマァァァァァァァァアァァァァァァァァ

マァァァァマァァァァ!マァァァァマァァァァ!

 

「ちょw最後のw」「〇リオサン〇ャインw」「あっはははははははw」

「ふぅん…

 

それのどこが面白いの?」

 

『デデーン 全員アウトー』

 

このあとも散々な目に遭った。びっくり箱探しでは炭酸ガスを吹き付けられるし、なぜかマッチョな先生の銅像が通過するし、挙句の果てには演劇でどういうわけか美空ひ〇りの姿をしたウタハ君が熱唱しだしてきた。もちろんタイキックも食らったよ…。

 

 

◇ ◇ ◇

 

【16:50】

『間もなく謝肉祭1日目が終了致します』

「たかが視察だけで…なんでこんな目に」

「そんなの主催者にでも聞いてくださいよV.I…私だって何も聞かされていないんですよ…」

「はぁ…はぁ…疲れた…」

「まあ今夜はホテルも手配してくれているみたいだし…(タッタッタッタッ)あれ?ナギサ君じゃないか?どうしたんだい?」

「どうしたもこうしたも…何者かが謝肉祭の中で盗みを働いたのです!」

「分かった、盗難品のことを教えてくれ」

「1枚3000億円のロールケーキ・リザの肖像画です!」「ロール…なんだって?」

「後にしなさいフロイト!…それで、犯人の特徴は?」

「それが…監視カメラが攻撃され犯行時の映像は記録できていません。しかし『何者かがバチカン棟301号室に絵画を運び込んでいた』との情報が…」

「そこって私たちのいた待機室ですよね?」

「まさか…まずい!至急戻りますよ!」

 

【16:55】

「我々の私物は…盗られていないようですね…」「じゃあやっぱり絵を隠しに来ただけなのか?」

「待ってください、ミカさんから連絡が…えっ!?『会社員みたいな人に指示された』…じゃあ…?」

「じゃあ…?」

「一度自席の前で立っていただけないでしょうか?皆さんの潔白を証明したい、というのもありますが…」

「うん」「ほう」「ああ」

「私の合図に合わせて引き出しを開いてください!さん、にぃ…いち!」

ガパッ

 

「…えっ

 

えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?

 

スネイルの引き出しから出てきたのは、それはもう高そうな絵!いやぁまさか上司が盗みを働いていたとはね…。

 

「お前w日頃のwストレスでwやりやがったなw」「ちが…ええい!いい加減に笑うのをやめろ!」

「一線越えやがったw」「ははははw」「ねぇwどうしてw」「お腹がw」「ぎゃははははw」「V.IIw…ペイターw…面白くてw…素晴らしい響きだw…」

 

『デデーン V.II以外 アウトー』

 

「まさか…あなたが犯人だったなんて…」「ちがっ、違うんですよ!!これはその、私が罠にはめられただけで、決して、盗みに目覚めたわけじゃ」

「反省の意思が感じられませんね…そんなあなたの口には…

 

ロールケーキをぶち込みますよ!?」

 

ひぃぃ!?私は企業だぞ!?最後の…弁明を…

むごぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?

 

「では、これで失礼いたします」

「まあ見つかったようで何よりだよ、じゃあね」

 

ロールケーキで口をふさぎこまれたスネイルを横目に、絵画を抱えたナギサ君を見送った。

ここで時刻はちょうど5時を切り、一日目が終了したわけなんだけど…

 

地獄は…まだ終わっていなかったんだ…。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。