絶対に笑ってはいけない謝肉祭36時byVespers Directer's Cut 作:フウコの育て親
原因を探るべく調査に向かったヴェスパー御一行だったが…
【19:00】
すぐさま号令をかけ全員を落ち着かせました。それにしてもいったい何があったのか…。
「スイッチの状況は!?」「反応ありません!」「他の教室は!?」「すべて消えています!!」
「ふむ…元栓が切れた可能性がありますね…。電気室に詳しい方はどちらですか!?」
「は、はい!地図がありますが、そちらで説明しても…」「出しなさい」「はいっ!!」
すぐさま地図をスキャンし全員のHUDに共有。テック企業だからこそなせる業です。
「彼女のことですから何もしかけていないとは限りません。フロイト、オキーフ、ホーキンス、ペイター。先発は貴方達です。電力を復旧させ次第こちらに戻りなさい」
「スネイル閣下…私たちの方は…」
「スウィンバーン、貴方を含めた残り全員は待機です。30分経っても先発隊が戻らない場合は捜索を開始。いいですね?」
「はっ、承知いたしました!」
「では先発隊、出動しなさい!」「はっ!!」
◇ ◇ ◇
【19:28】
「遅いな…あいつらどうしたんだ?」「道に迷ってしまったのでしょうか?」
既に先発隊が出動してから28分、未だ戻ってくる様子はありません…。
「スネイル、共有された地図データからコースの最適化と所要時間の計算を行った。見てくれないか」
「出しなさい」
第4隊長から共有されたルートを精査してみますが…どうもおかしい。最低速度で計算しても8分前には到着出来ているはず…やはりただのトラブルではないのか?
「すすす、スネイル閣下、どうしますか?」
「やはり…どこかで捕らえられたというのか…?
【19:29】
1分前倒しで捜索を開始。ここで電源を見つけ復旧しなければ…。
「パーソナルレーダーを起動」「異常なし」「誤差ありません」「問題ございません」
「いいですか、最短経路で向かいます。固まって行動しなさい」
まずは多目的室から右に50m直進。ところが…
なんですかあれは!!壁からゾンビ姿のツルギだなんて聞いていない!!いつの間にお化け屋敷に改造したんですかあの女!!
「ひぃぃぃぃ!!」「右折!!今!!」
急いで階段を駆け上が…ろうとしたそのとき!!
「さっきから何なんだあれは!?」「まさか…これが例の『驚いてはいけない謝肉祭』なのか!?」「どうします閣下!?」
明らかに我々を脅かそうとしている!!もうこうなったらナビ通り強行突破するしかない!!
◇ ◇ ◇
【19:37】
「ぜぇ…ぜぇ…」「…くっ…なぜ…」
なんとか電気室に着いたはいいのですが…やはり先発隊は見つからず…。
「どうします閣下?」「とりあえず入ろう。電気をつけてからでも間に合うはずだ」
「そ、そうですね…」
暗いままでは何がどうなっているかもわかりませんし、とりあえず入りましょう。
「失礼しま~す…スウィンバーンで~す…」
「こっちだガイダンス!!」「おあーっ!!」
「なんですガイダンス」「か、閣下…こっちに…」
「おお来てくれたのかスネイル!!」「助けてくれ!!牢屋に捕まって出られないんだ!!」「落ち着きなさい、全く大人なんだからもう少し静かにしてもいいでしょうが」
「物理ロックですか…鍵がないと開かないようですがどうします?」
「それなら私が対処しようメーテルリンク、ピッキングには自信がある」
「ぴ、ピッキングだと?お前いつの間にそんな技能を…」
「解放戦線にいたときは捕虜の救出任務も任されていた。まぁ昔の話だから多少なまっているかも知れないが…よし、道具はあるな」
第4隊長がポケットから針金などを出して鍵穴を操作。まさかこの男、金庫破りの技能まで身に着けていたとは…。
「なるほど、一般的な3重ロックか…つまりこの方向にも操作すれば…(カチャン!!)よし、開いたぞ…ってうわぁ!!」
ズザザッ ドゴォン
「いたた…まあ無事なようで何よりだ」「助かったぁ…!」
「お前ともう一生会えないかと思ったぞスネイルぅぅぅ!!」「ま、待て、抱き着くなフロぉわあああ!!」
バッタァン!!ブッチュウウ
「もご、もごごご!!(おい、離れろ!!)」「ブッ うはははは!!…なんだ、今は笑っていいのか」
「WWWWWWWWWWW」「笑うなぁ!!!」
◇ ◇ ◇
「さて…あとは電源を入れるだけだな」「全く…何をのんきにしているんですV.I」
「とっとと電源を入れて戻りましょうよ」「ペイター君」
「では…行きますよ…それ!!(ガチャン!!)」
「うっそだろおい!!なんで警報装置が作動するんだ!!」
「何があった…!!総員、直ちに電気室を脱出!!退避体制を整えなさい!!」
ブロロロロ…
「ぜぇ…ぜぇ…」「はぁ…はぁ…」
送迎バスの中は憔悴しきった部下でいっぱい。私ですか?当然…
「ぅああああああああぁ…」
疲労困憊です…。はぁ…早くホテルで寝たい…。