絶対に笑ってはいけない謝肉祭36時byVespers Directer's Cut 作:フウコの育て親
『第2隊長が行方不明』!?
「捕まってはいけない謝肉祭」開幕!!
【6:15】
「おはようペイター君。昨日はよく眠れたかい?」
「ま、まぁ…そうですね…」
「う~ん…また笑いの罠に引っかかったのかい?」
「いや…自分の場合…少々…」
「まあ気にしなくていいよ。無事に今日を迎えられただけで十分さ」
あのときは、朝食中にレストランと出会った第5隊長と相席で朝食をいただいていたのですが…
「第5隊長殿、レポートの進捗状況はいかがですか?」
「あれかい?まあ順調といえば順調かな?「笑わされた」と書いていいかわからないけれどね…」
「実際笑いすぎてほとんど頭に…(ブーブー)おや?」
「緊急招集…?悠長に朝を食べている暇はなさそうだね。急ごうペイター君」「はっ」
【6:20】
「ん?お前らも呼ばれたのか」
「フロイト第1隊長、貴殿も閣下から呼び出しを?」
「それ以外あるか?」
「あ゙づい゙~゙」「お前あの後設定温度をいじったな?」「っはぁ…仕方ないだろうオキーフ、まだ足りなかったんだ」
「何だお前ら、朝っぱらからサウナーの真似事か?」
「ラスティに誘われてな」「誘った覚えはないんだが…」
「おっ、おはようございます!」「全く閣下は人使いが荒いもんだ…」
「これで全員か?あとは呼び出した張本人ぐらいか…」
「スネイル閣下から緊急招集を受けたんですが…こんな早朝から何をする予定なのでしょうか?」
「スネイルにはよくあることだよメーテルリンク君、人を呼びつけるのが好きなんだろうね」
「第5隊長殿、聞かれでもしたら面倒ですよ」
「っちっ…アイツまだ起きてねぇのかよ」「お言葉だが…流石に朝から10通も送り付けるのはやりすぎじゃないのか?」「だったらあのおでこを誘えってのか?あいつ以上に未読無視が激しいぞ」「そういうわけじゃないんだが…」
「まったく…第2隊長閣下は何やってんだ。緊急招集を出したのは他ならぬ閣下自身だというのに」
「偉そうに遅れてくるのもいつものことだよ。気長に待とう」
「昨日スネイルから送られてきたデザイン案だ。シュナイダー版はどれがいいと思う?」
「アーキ坊やのシュナイダーカラーか…私はB案がよさそうだが…」
「そういえば、閣下はマスコットデザイン課の課長も兼任されたとか。アーキ坊やのバリエーションも日増しに…」
「…待て、ペイター君。どうも遅すぎる」
時計の針は…6時29分。招集命令が来てからもう14分も経っています。にもかかわらずこの遅れよう…。
「すまない。しばらく留守にするよ。少し気になることがあってね…。ペイター君」
「はっ」
ホーキンス第5隊長殿に連れられてやって来たのは502号室。閣下が宿泊された部屋ですが…。
「ドアが…開いている…?」
「中間管理職のトップらしくないな。きっと何かが起こったに違いない。3つ数えて突入しよう」
「はっ」
懐の拳銃に手を伸ばし突入態勢を整えます。そして…
「さん、に、いち…突入!…
◇ ◇ ◇
【6:35】
「き、緊急事態だと…おい何をそんなに」「第2隊長閣下が誘拐されました!!」
「ゆ、誘拐だと!?」「じゃあ緊急招集のメールは…」「端末をすり替えられたようです!放置されていたデバイスの所有者は不明!」
「ちっ!!ふざけやがって!!」「どうりでらしくない内容だったのか」
「その偽の端末から逆探知はできないか?」「かなり暗号化されていてこっちではお手上げなんだ」「暗号化か…貸してみろ、俺が解除する」
オキーフ長官に端末を渡し、ハッキングをお願いして数分後…
「ロックを解除した。これで閲覧…なんだ?動画が出てきたぞ?」
「まさか犯行予告…?」
「『追跡のプロ』?一体誰が…」
鬼ごっこなんて聞いてない!これ結構危ない企画では!?
◇ ◇ ◇
【7:00】
突然の鬼ごっこ開始から20分経過。なんとか変なスーツ女から逃げ切ったのですが…
『ペイター君!!』「第5隊長殿!!無事ですか!?」
『ああ、でもそっちに黒スーツが!!』
逃げ出す暇もなく黒スーツに捕まり…
「(ペシン!!)げ、『玄関マット』!?えちょ、それで叩くのは…(バゴン!!)痛ったぁ!!」
『ペイター君!?』
すると端末にビデオメッセージが!
謝肉祭の開場は10時…つまり鍵探しに時間をかけすぎてしまえば、我々に18のお仕置きが襲い掛かる!!そして閣下は残酷な目に…!!
これはまずい…!!今すぐ鍵を見つけ出さなければ!!
◇ ◇ ◇
【7:11】
『『撃チンマシーン』!?なんだそのふざけた名m(チィン!!)ギャン!!』
『オキーフ!?オキーフがやられた!!』
【7:25】
『痛った!!お前俺の顔面をぶったな!!スネイルにもぶたれたことないのに!!』
「漫才してる暇あったら鍵探してくださいよ!!」
【7:32】
『そんなとこから鬼がくるなんて聞いてないぞ!!』
『2名に追われてます!!増援を!!』
【7:37】
『1名に減りました!!他一名は第7隊長に移動した模様!!』
『くっそぉ!(ジャラジャラァ!!)こいつ走りにく(ジャラジャラァ!!)…おあーっ!!』
【7:45】
『うわぁぁぁ(そーりゃ!そーりゃ!)酔うぅぅぅぅ…(そーりゃ!そーりゃ!)』
「第5隊長殿ぉぉぉぉ!!うわぁ!!こっちに来たぁぁぁ!!」
【7:56】
「目がぁぁぁぁ!!目がぁぁぁぁぁぁ!!いやだ…もういやだぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
【8:05】
『うちに興味はおありですか?』
『まあ…それなりに…ですね』
『ジャァァアァァァァイアントォォォォォ!スイィィィィィィング!!』『きゃあああああああ!!(ドッシーン!!)』
『メーテルリィィィィィィンク!!』
【8:24】
『ぎゃああああ!!(キィィィィィィ!!)ギブ、ギブぅぅぅぅぅぅぅ!!!』
『もう限界に来てしまったのかい?なら、次は反時計回りといこう』『ぎゃああああ!!』
『ラスティいいい!!のわぁぁぁぁぁ!!な、なんだこのお仕置きぃやぁぁぁぁぁぁ!!おい!!おい!!何ヘンなもん書いてんだ!!』
【8:28】
「よし…!!あったぞ…各員!!鍵を発見しました!!閣下の現在位置は!?」
『それらしきものを見た!!俺と合流しろ!!」「かしこまりました第1隊長殿!!』
【8:31】
「こっちだ!!急げ!!」「うおおおおおお!!」
鬼が迫る中第1隊長殿に引っ張られながら疾走!!
「あそこに挿すぞ!!」「はい!!」
持ち帰った鍵はまさかの偽物!!そして…
◇ ◇ ◇
◇ ◇ ◇
【9:58】
「他に見つけた鍵は!?」「これで最後です!!」「ならこれが本物であることに賭けるしかない…!!」
「鬼がきたぞぉぉぉぉ!!」「MOVE!!」
閣下の囚われている檻まであと800m!!全力疾走すれば問題ない距離!!
カチッ
「うわぁなんか来た!!」「なんでこのタイミングで来んだよ!?」「おわあああ!!「ばんざ~い!!ばんざ~い!!」」「オキーフ!!」
胴上げ鬼に隊長たちが巻き込まれる…!ああ…第2隊長ペイター…って言っている場合じゃない!!
やった…ついに…スネイル閣下が…救われた…!!
「よかった…よかった…」「よくぞご無事で…!!」「もう会えないかと思ったぞ!」「ありがとう…ありがとう…!!」
ちょうどそのとき開会のチャイムが。なんとか間に合ったようです…。
「それにしてもすごい汚れようだな…」「ホント…誰のせいでこうなったのやら…」「随分と酷い顔だな長官」「これ取れんのか?」
そうだった…今日もまだ笑ってはいけないんだった…。
また地獄が始まるようです…。