【クロス】ブルアカ×仮面ライダービルド   作:火村 青斗

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〈ざっとあらすじ〉
先生がキヴォトス全面戦争にて、仮面ライダーブラッドビルド相手に劣勢になり、グリスブリザードを使用したことで死亡。しかし先生が残していた未完成のボトルの中に先生の記憶や遺伝子情報など、先生の生体について事細かく記録されていた。生徒達はそのボトルと先生の大人のカードを頼りに、別世界の先生と同一人物に会う。その先生と同一人物の人間に先生の記憶を埋め込むことで、先生が復活させようとする。しかし、ブラッドのような奴に妨害され生徒達はピンチに陥る。同一人物が大人のカードを使い、未完成のボトルを完成させ、ジーニアスボトルを作り上げ、先生が復活した。ブラッドのような奴をジーニアスボトルで変身したジーニアスフォームで撃破。
その後に生徒達と先生はキヴォトスへと帰ることができた。
先生が帰ってきたキヴォトスには明るい日常が戻っていたが、それはまた大きな壁に阻まれることとなった。


5:ブルアカ終了後 【本当のハッピーエンド編】

その1 卒業が近い

 

あのブラッドの件や先生復活などで少々バタバタしていたが、あっという間に3月を迎えた。3月、つまりは後もうちょっとで3年生の卒業である。そしてもう1ヶ月もすれば新一年生が入ってくる。時の流れとは早いものだ。

先生「私がシャーレに就職してからまだ1年しか経ってないっていうのが結構ありえないような話なんだよなぁ。」

先生がシャーレに就職してから1年でこれほど多くの出来事が起きたのだ。一年が早いと思えるわけだ。

先生「ていうか、まだブラッドやこの間の奴の件もまだ解決できてないんだけど!?あの赤黒い液体の解析すらできないってどういうことやねん!!」

先生はあれから黒服に頼んだり自分で解析したりなどなかなか苦労したものの、正体がわかるどころか解析すらできないときた。あの先生が咄嗟に関西弁が出るほどである。

先生「みんなが卒業するまでに解決したかったんだけどなぁぁ。なんとかならないかなぁぁ」

はぁとため息をつきながら赤黒い液体の調査結果の資料を眺める。その時、執務室のドアが開いた。

ミカ「ヤッハロー⭐︎先生!」

ホシノ「仕事手伝いに来たよ〜」

ミカとホシノだ。

先生「おはよう、ミカ、ホシノ。というか前から疑問だったんだけれど、二人はどういう組み合わせなの?」

今までミカとホシノという組み合わせは見たことがなかった。二人は関係性がなかったはずだが。

ホシノ「えーと・・・」

ミカ「あ、あはは」

ミカ&ホシノ「(言えない!!先生を好き同士協定を結んだなんて絶対言えない!!!)」

そう、前章でミカとホシノは二人とも先生が好きだと打ち明け合い、協力関係になっていたのだ。それによってもう一度先生に会うために別世界にきてまで先生を復活させたのだ。

ミカ「(ここで言っちゃったら、告白と同じじゃん!!言えない!!)」

ホシノ「(ここで喋っちゃっても先生は”先生と生徒だから付き合うことはできない”って返されるだろうな。ここで喋っちゃうのはまずい!絶対に言えない!!)」

二人は先生を前に顔を真っ赤にしながら顔を背け、もじもじしていた。

先生「?あ、聞いちゃいけない奴だった?ごめん聞かなかったことにして大丈夫だから。」

ミカとホシノ「(セーフ!!!!!)」

二人とも内心ガッツポーズである。

ホシノ「あっ、そうそう先生最近暇な日とかある?」

先生「暇な日?うんあるよ。一度死んでから復活したらリンちゃんから振られる仕事の量が結構減ってたから残業する時間も全然減ってきてるんだよ。」

リン行政官ナイス!!いくら先生が仕事人だったとしてもいつものあの量の仕事を振っているのは流石におかしかった。それに加えて先生の給料も低いと聞いている。

そう、シャーレは実質ブラック企業だ。しかし最近はリンちゃんが改善してくれたお陰で、暇な日がいくらか作ることができた。

ホシノ「本当?じゃあ今度おじさんと一緒にお出かけしようよ〜。」

先生「うんいいよ。」

ミカ「あっ!ずる〜い!私も先生とデートする!!」

先生「で、デート!?」

先生は今まで彼女がいたことがない。そう、先生は彼女いない歴=年齢なのだ。そのためデートという単語にも極端に反応してしまう。

ホシノ「どうしたのミカちゃん?もしかして、おじさんに嫉妬でもしてるのぉ〜?^^」

ミカ「違うよ!ただ、ちょっと…羨ましかっただけ…」

そう言うとミカはまた顔を赤くした。

先生「あ、そうだ。全く関係ないんだけど二人は次の進路とかって決まってるの?」

ミカとホシノ「「あっ」」

決まってないらしい。もう3年生の3月だと言うのに。

ミカ「う〜ん、今のところやるたいことないんだよね〜」

ホシノ「うへ〜おじさんもだよ〜。やりたいことが思いつかないんだよ〜。」

二人は銃撃戦においてかなり優秀だ。それを活かせる職につけると効率もかなりいいだろう。

先生「う〜ん、あっ、それなら二人ともシャーレに来る?」

ミカとホシノ「えっ?」

先生「シャーレの仕事はキヴォトスに起こる事件などを解決するのもそうなんだけど、各学校の様子とか、問題を解決する役割があるんだ。だからシャーレにくれば今までと同じようにアビドスにもトリニティにも気軽に顔を出せるはずだよ。」

そうだ。シャーレは各学園に赴くことができる。つまりホシノは、変わらずアビドスに行ってシロコ達に会うことができるし、ミカもトリニティに顔を出すことができる。

ヒナ「それなら私もシャーレに就職したいわね。」

ドア付近にヒナが立っていた。

先生「あっヒナ!うんいいよ!ただ書類選考と面接どっちもあるから今のうちに準備してね。二人も応募する?」

ミカとホシノはもちろんと言わんばかりに首を縦に振る。

先生「わかった。面接日時はこの日だから、それまでに書類を完成させてね。それとヒナはどうしてここに?」

ヒナ「先生のおかげで今のゲヘナはかなり平和よ。私の出番もあまりなくなってきたし、まぁ温泉開発部と美食研究会は変わらず活動してるけど、でもそれ以外は私無しでもなんとかなるようになったわ。だから先生の仕事のお手伝いに来たのだけれど。」

お手伝いが三人。最近シャーレの仕事も減ってきているのにここで三人もいらない気はするが、

先生「そうなんだ。ありがとうヒナ!いつも頑張っててえらいね!」

ヒナ「こ、ここで撫でないでくれる?その…恥ずかしいから…ゴニョゴニョ」

ミカとホシノがじーっとこっちを見ている。流石にもうやめよう。その日は午前中に仕事が終わり、ホシノの提案で三人と添い寝することになった。

その後は結局三人とそれぞれ別の日にデートした。

 

その2 卒業と告白

 

いまだにあの赤黒い液体の水たまりがなんなのか解析できてないが、危険を回避するため、赤黒い液体は全部回収することに成功した。まぁなにも起きないに越したことはないだろう。

キヴォトス全面戦争の復興もほとんどが終わって、各学園がある程度平和になった。そして今日は各学園の卒業式。そんな日に先生は・・・

先生「スヤスヤ」

寝ている!!3年生のみんなが卒業するというとても大事な日に、先生は仕事を片している途中で力つき、眠ってしまった。それも今の時間は午後13時。とっくに卒業式は終わりみんな帰宅している時間だ。欠席どころか寝過ごしている。この大人はなにをやっているんだ・・・。

 

〜シャーレ執務室前〜

 

ミカ「う〜ん、前髪よし!うん、かわいい!」

ホシノ「うへ〜ミカちゃんは入念だねぇ。」

ミカ「それはだって・・・先生にこ、告白するんだし、それもみんなで…みんなは緊張とかしないの?」

ヒナ「す、するわよ。せ、先生に告白って、こうなるなんて、思ってもなかったもの・・・」

卒業式の後三人は集まっていた。あの後三人で話し合い、ヒナも先生のことが好きだと判明し、三人で先生に告白しようということになった。途中でヒナが「先生に迷惑じゃないかしら?」と言っていたが、

ここで言わないのはなんとなく違う気がするということで結局三人で一緒に告白することとなった。

ヒナ「そ、それはそうと、なんでこんなに人数が増えてるの?」

その三人の後ろには4名の生徒たちがいた。カヨコ、ナギサ、セイア、ネルだ。

ミカ「えっと、ナギちゃんとセイアちゃんは私が話したら「私たちも行く」ってって言ってついてきちゃった⭐︎」

ナギサ「先生にはあれだけいつも助けていただきました。惚れない方がおかしいです。」

セイア「同感だ。あれで先生は女の子をたぶらかしてる自覚がないのだから、ずるいものだ。」

トリニティのトップ3を惚れさせる先生は本当になんなんだ?

ヒナ「カヨコ、あなたは?」

カヨコ「私は、ホシノさんに相談された。好きな人に告白する時にポーカーフェイスを保つにはどうすればいいのかって。だけど、私も先生のことが好きだから、ついてきた。」

まさかのカヨコも先生のことが好きだった。

ネル「あぁ?あたしはC&Cの情報網で知った。気づいたら、せ、先生のことを好きになってんだ…。」

ネルは普通に盗み聞きだった。しかし、先生が好きだということは変わりないらしい。

ホシノ「うへ〜これは先生も大変だねぇ。」

ミカ「じゃ、行こ!先生は執務室じゃないかな⭐︎」

ミカが執務室の扉を開ける。

ミカ「先生!ちょっとお時間頂戴⭐︎」

先生「ふぇ?」

なんとも間抜けそうな声で机に突っ伏していた先生が起き上がる。

先生「あれ、みんななんで…って、えぇ!?卒業式もう終わってるじゃん!!出席できてないよどこにも!!」

今更か・・・。

先生「ほんとにごめん!!!仕事で徹夜してたら寝ちゃってた!!」

ホシノ「うへ〜意外と大変そうだねぇ〜」

先生「それにしてもどうしたのこんな人数で、それも不思議な組み合わせで。」

今ここにいるのはアビドス、ゲヘナ、ミレニアム、トリニティの最強格の生徒たちと便利屋68の一人だ。各学園の代表や最強が集まっていた。

ネル「まぁ、ちょっと訳ありでな。」

先生「大丈夫だよ。だけど卒業式に出席できなかったのは大丈夫なのかな?」

カヨコ「まぁ大丈夫でしょ、事件ってわけじゃないし、まぁみんな先生に会いたがってはいたけど。」

罪悪感がすごい。生徒たちの卒業式を”寝てた”で欠席するのは流石にまずい。

ナギサ「ミカさん、私は準備できてますよ。」

セイア「私も、もう大丈夫だ。」

ホシノ「うへ〜いざ、本番になると緊張するね〜」

先生「?」

緊張する?なにがだろう。話があると聞いたのだが、

ホシノ「単刀直入に言うよ?ここにいる私たち生徒は、先生のことが好きなんだ。」

先生「・・・え?」

ミカ「先生として好きとかじゃなくって、恋愛的に・・・好き。」

ホシノ「わがままな私を、いつも助けてくれたのは先生だった。」

ヒナ「先生に会って1年くらいしか経ってないけど、先生の優しさにはたくさん助けられた。」

カヨコ「便利屋も、先生に助けられたから今もある。だけど今ある感情は、感謝だけじゃないよ。」

ナギサ「先生にたくさん助けていただいて、気づいたら先生のことが好きで、いつも脳裏には先生がいました。」

セイア「先生、君はキヴォトスの英雄でもあるけど、その前に一人の人間だ。私はその一人の人間として、先生が好きだ。」

ネル「あ、私だって、先生といた時間はいつも嬉しくて楽しくて、どうしようもないくらい好きだったんだ!!」

みんながアイコンタクトでタイミングを合わせる。

全員「「「「「先生、私(あたし)と・・・付き合ってください!!」」」」」

みんなの目は本気だった。真っ直ぐこっちを見て、顔を赤くしながらもずっと返事を待っている。先生はこの状況を理解し、一息つく。そして口を開く。

先生「ありがとう。みんなが私、俺のことを好いてくれたのはすごく嬉しいよ。」

次の一言で全てが決まる。みんな、固唾を飲んで待つ。

先生「でも、私は・・・」

[ドカーン]

先生が言いかけた途端外で爆発音があった。今日は卒業式だ。ただでさえ平和になったキヴォトスでそれもこのタイミングで爆破をする生徒などいるとは思えない。

先生「・・・!」

先生が窓から外を見る。外では爆発が起こった場所から大きな煙が巻き起こっていた。

[ドカーン!ドカーン!]

さっきの爆発を合図にしたかのように各地で爆発が起きた。シャーレのベルが鳴る。

『緊急警報、緊急警報、各地で爆発発生、シャーレの先生は、即刻対処に当たってください。』

一体外でなにが起きているのか。

 

その3 ???とタッグ

 

みんなとシャーレの外に出る。そこには前に見たような光景があった。

先生「これは、ブラッドの時と同じ…!」

ブラッドの時もそうだった。DU地区で爆破が起こり、ブラッドが襲撃してきた時のことをおもいだす。

先生「警報では、各地で爆発と言ってた。まさか・・・!」

先生は気がついた。これはDU地区のみの襲撃じゃない。各学園への襲撃。アビドス、ゲヘナ、トリニティ、ミレニアム…それぞれの方角から爆発が起こっている。つまりそういうことだろう。

先生「全員、自分の学園に戻って!みんなが危ないかもしれない!」

全員「「「「「!!」」」」」

全員が自分の学園の方向へと向かった。先生はDU地区の爆発地点へと向かう。たとえこれが、私たちを誘き出す罠だったとしても、野放しにはできないだろう。

先生「・・・!」

爆発地点の近くには大勢の怪我人が避難している場所があった。キヴォトス人はある程度頑丈だが、そんなキヴォトスの生徒たちも怪我をしたみたいだ。歯を食いしばりながら爆発地点へと向かう。

先生「ここか!!」

その場所には数人の生徒達とその向こう側に何かがいる。土煙で見えない。

先生「大丈夫?」

ワカモ「あ、あなた様///こちらは大丈夫ですわ。この不届者どもを今すぐに排除いたしますわ!」

先生「多分そう簡単にはいかないかもしれない。」

ワカモ「と言いますと?」

先生「襲撃してきたのが、以前のブラッドのようなやつだったら…勝てるかわからない。」

土煙が晴れた。やっぱり襲撃してきたのはブラッドと同じようなやつだった。ビルドドライバーを装着した、赤黒いビルド(?)。そこからは、以前のブラッドよりもさらに悍ましさが溢れ出している。

先生「ワカモ、君とタッグを組めるとは思ってなかったけど、よろしくね!」

ワカモ「後ろはお任せくださいませ、あなた様!」

???「ターゲット確認、即刻処刑。」

先生はビルドドライバーを装着して、ハザードトリガーとフルフルを取り出し、装填する。

『マックスハザードオン!!ラビット!ラビット!アンド!ラビット!』

ビルドドライバーの取っ手を回す。

『Are You Ready?』

先生「変身!」

『紅のスピーディジャンパー!ラビットラビット!ヤベーイ!ハエーイ!』

ラビットラビットフォーム。以前ブラッドとこれで戦った時は、あまりダメージを与えられなかった。またブラッドのようなやつが来るかもしれない。

それを見越してライダーシステムを全体的に強化したのだ。ジーニアスはビルドの中でも最強のフォームだが、誰よりも強い思いが無いと変身ができない。迷いがあったら変身はできないのだ。

先生「いくよ、ワカモ!!」

ワカモ「はい!!」

先生が目の前の奴に向かって走り出す。先生と奴が肉弾戦を始めた。ワカモはしっかりと狙いを定めて、先生と奴が距離を取る隙に弾丸を放つ、それに奴が怯んだら先生がまた追撃をする。

完璧なチームワークだ。先生とワカモは以前タッグを組んだことがない。それでこの連携を取れるのは、互いの信頼関係による者だろうか。

???「標的撃破困難、狙撃手による妨害。」

奴は別世界の時と同じ、機械だろう。なら性能にも限界がある。手数で押し切って仕舞えば勝てる。

???「効率を考慮し、狙撃手から排除いたします。」

先生「・・・!(ワカモが危ない!絶対に行かせるな!!)」

先生は奴の首根っこを掴み建物の壁に叩きつける。

先生「ここに縫い留めてる間に・・・!ワカモ!頼む!」

ワカモ「お任せを!あなた様!」

ワカモは動けない奴に乱射する。

???「装甲貫通、防御不能、自爆まで5秒・・・」

先生「・・・!タダでは済まさないか!?」

奴を縫い留めていた手を解き、ワカモの方へ走る。

先生「離れろワカモ!!」

ワカモ「へ?」

???「爆発まで残り3秒、2、1」

[ドゴーン]

先生はなんとかワカモを抱えて自爆から逃れた。

先生「危ない、ワカモ大丈夫?」

ワカモ「はい、なんとk・・・あ、あなた様///はわわわ」

今の先生はなんと、ワカモをお姫様抱っこしている状態だった。ワカモは顔を赤くして手で隠し、尻尾をふわふわと漂わせている。

先生「あ、ごめん。急だったよね。」

そう言って先生はワカモをおろす。そして変身解除する。その時だった、先生の電話が鳴り響く。

先生「リンちゃんからだ。ごめん、出るね。」

そう言って先生は電話に出る。

先生「どうしたのリンちゃん?」

リン「どうしたもこうしたもありませんよ!今各地で先生が退治したブラッドと同じ姿のものが現れていると通報がありました。ブラッドは先生を劣勢に追い込むほどの強者でした。

もしも各学園に現れたのがそのブラッドと同じだったら、皆さんが危険です!!」

先生「わかってる。だから元学園の最強達を向かわせたんだ。さっき卒業したばっかりだったけど、もう一度向かってもらってるから、しばらくは耐えてくれると思う。」

リン「承知しました。とりあえず、連邦生徒会の本部大会議室をオペレーション室にしてますのでお越しください!」

電話が切れた。これはかなり面倒になりそうだ。

 

その4 地獄の始まり

 

先生はシッテムの箱を取り出し、アロナとプラナに聞く。

先生「一度連邦生徒会本部に行く。最短距離の案内お願い!」

アロナ「了解です!お任せを!」

プラナ「先生、マシンビルダーを使うべきです。」

先生「あぁバイク?」

開発したはいいもののほとんど徒歩で移動してきたからあまり出番がなかったが、ここでマシンビルダー(バイク)の出番が来るとは思ってなかった。

先生はスマートフォンにフルボトルを装填し、バイクに変形させる。

先生「じゃ、行ってくるよワカモ!」

ワカモ「はい、いってらっしゃいませ、あなた様!」

先生は連邦生徒会本部にマシンビルダーで最短距離で走っていった。

 

〜連邦生徒会オペレーション室〜

 

先生「リンちゃん!状況は!?」

リン「あまり良くありません。以前の全面戦争の時のように、各学園に軍団が来ています。生徒の皆さんが抵抗してくれていて、軍団の数も減ってきているようです。しかし、それでも多いです。」

オペレーターモブA「アビドスの対策委員会から増援要請がきています!」

リン「まだ余裕がある学園から生徒を増援に行かせてください!」

先生「(どうする?どこから行く?人数の少ないアビドスの方から片付けるか?それとも本命を見つけて叩く?何が最善だ?)」

オペレーターモブB「ゲヘナ学園、軍団を鎮圧完了!!」

オペレーション室にいる生徒達が歓喜の声を上げる。だがまだだ。まだ他の学園が助けを求めている。

オペレーターモブB「ゲヘナ学園から、緊急の増援要請!?こ、これは!?」

リン「どうしました!?」

オペレーターモブB「映像をメインモニターに送ります!」

その映像をオペレーション室にいる全員が見る。そこには倒したはずの軍団がみるみると蘇っている光景があった。

先生「は?どういうこと?何があったの?」

オペレーターモブB「わかりません!ただ、どれだけ倒しても数が減らないのは、倒しても倒しても蘇ってくるからとのことです!!」

オペレーターモブC「こちらトリニティも同じ状況です!」

オペレーターモブD「ミレニアムもです!」

オペレーターモブE「キヴォトス全学園から、緊急増援要請がとまりません!どの学園も自分のことを守るのに手一杯です!」

各学園から増援要請が鳴り止まない。ずっと蘇り続ける敵と戦い続けなければならないのだ。こうなってもおかしくない。

先生「(どうすればいい?俺がいまやるべきことはなんだ!どうすれば助けられる!どうすれば、どうすれば!!)」

先生は頭を抱える。数秒後先生は悩みを振り払ったようにオペレーションの中心あたりに行き、キヴォトスの全学園向けに放送を始める。

先生「こちら連邦生徒会本部、オペレーションだ!全生徒に告げるよ!命の危険を感じたらすぐに退避!私が今から全学園を回って一掃する!それまで耐えて!」

そう放送し終えると、先生はビルドドライバーを装着し、本部の外に出ようとする。

リン「無茶です!一人で全部を一掃するなんて、不可能も同然です!」

先生「それでも…行かないといけないんだよ。私は先生だからね・・・。」

その言葉には少し重みがあった。いつもの優しい先生の声じゃない。いろんなものを抱えているような、そんな重い声だった。先生は本部を出て、ジーニアスボトルを取り出し、起動する。

『グレート!オールイェイ!』

ビルドドライバーに装填し、取っ手を回す

『イェーイ!イーイ!Are You Ready?』

先生「変身」

『完全無欠のボトル野郎!ビルドジーニアス!スゲーイ!モノスゲーイ!』

ジーニアスに変身した先生は、体の細胞に”加速”を適用させ、マッハで駆け抜ける。まずは一番生徒が少ないアビドスからだ。

 

〜アビドス自治区〜

 

シロコ「キリがない・・・!」

ノノミ「アヤネちゃん!次はどっち方向からきますか!?」

アヤネ「3時の方向から3部隊向かってきてます!」

セリカ「あぁもう!!いつになったら終わるのよ!」

セリカが息を切らしながらブチギレていた。そんなアビドス自治区には便利屋68も手伝っていたのだが、あまりに数が多すぎて便利屋の面々にも疲労が見える。

アル「はぁ・・・みんな!まだ行けるかしら?」

ハルカ「は、はい!なんとか!アル様の命令ならいくらでも戦えます!」

ムツキ「ムツキ、もう結構限界〜。終わったら柴崎ラーメン食べようよ♪」

カヨコ「言ってる場合じゃないでしょ・・・。」

ホシノ「うへ〜、はぁ、先生が来るまでの辛抱だから。それまで耐えるしかないよぉ。」

ホシノも本気の臨戦状態で戦ってはいるものの、あまりに数が多すぎる。ホシノの体の重みが少しずつ増えてきた。それに比例するように、敵の数も増えてきた。

セリカ「こっち、もうかなり限界なんだけど!!」

それぞれが疲労を感じながらも銃を構えようとしたその時だった。

[ピジュンッ!ピジュンッ!]

敵の上空からビームが発射され、敵軍団を攻撃していく。全員が上空をみるとそこにはボトルに体を囲ませた先生(ビルド)がいた。先生が全員の目の前に降り立つ。

先生「みんな無事?」

シロコ「先生!」

セリカ「・・・!先生後ろ!」

後ろを振り返ると軍団がこちらに銃を向けていた。先生は軍団の方に片手をかざす。

先生「邪魔だ」

そういうと同時に、先生を囲むように浮かんでいたボトル達が一斉にビームを絶え間なく放ち続け、軍団を一掃していく。その光景はなんとも豪快で、爽快だった。

ホシノ「う、うへ〜先生、手加減なしだねぇ」

先生「全学園が総動員される事態で、手加減なんてできないよ。」

敵軍団を一掃したら、ビームを打っていたボトル達が先生のアーマーに戻っていく。

先生「ひとまずこれでいいか。他の学園の状況を本部から見た。奴らは倒しても倒しても復活する。だからみんなも気をつけt…」

そう言いかけた途端、先生が一掃したはずの軍団が立ち上がった。

先生「・・・マジかよ・・・」

いつもの先生の口調から外れ、”マジかよ”が出た。これはすごくレアだ。言ってる場合ではないが・・・。

先生「仕方ない・・・。もう一度!」

先生がボトルにもう一度撃たせようとすると、ホシノが止めてきた。

ホシノ「大丈夫。ここはおじさん達に任せて。先生が少しの間とはいえ一掃してくれたから、おじさん達は体を休めることができた。私たちなら大丈夫!だから先生は他の学園のところに行ってあげて?」

そういうホシノは笑顔を向けてきた。少し考える。今一番ピンチなのはアビドスだ。人数が少ない上に、みんな疲労が溜まっている。

先生「(生徒を信じるかべきか?ここをもうちょっと一掃してからにするか?どうする!)」

そう悩んでいる先生の肩をポンッと手が叩く。

シロコ「私たちを信じて・・・」

アビドスメンバー&便利屋メンバー「「「「「「行って!先生!!」」」」」」

そう言ってみんなが背中を押す。みんなを信じるしかない。みんなの想いを背負って、止めるしかない、この戦争を!

先生「なら・・・また後でね!みんな!」

そう言って先生は白いドラゴンの翼を展開し、飛び立つ。振り返ることなく、次の学園へと向かった。

ホシノ「さぁて、おじさん達ももうひと頑張りしようか・・・。みんなもう体は休まったね?」

シロコ「うん、大丈夫。」

アル「こっちも問題ないわ!本物のアウトローの強さを見せてあげるわ!!」

みんなの気合いは十分だった。それも先生に会うことができたからだろうか。

 

その5 ゲヘナの制圧

 

先生「こっから一番近い学園は?」

アロナ「ゲヘナです!」

プラナ「推測、ゲヘナはキヴォトス最強と言われるヒナさんがいる学園です。アビドスより多い軍団で攻めてる可能性があります。気をつけてください、先生。」

先生「わかった!サポートよろしくね!」

そう言って先生はゲヘナ学園に向かう。

 

〜ゲヘナ学園〜

 

イオリ「・・・ったく!数だけとはいえ、いつまで復活するんだよ!」

チナツ「かなり殲滅したはずなのに、何度も蘇ってきますね。キリがありません。」

アコ「くぅ〜っ!イライラします!!何でこんなに残業しなくちゃなんないんですか!!私たちは卒業した身でしょう!?」

イオリ「突っ込むところはそこなんだ…アコちゃん…」

ようやく温泉開発部や美食研究会の暴動や反省文の山から解放されたのにと怒るアコだった。そうして片付いた軍団を見ると、まるで関ヶ原のようだった。しかしその倒れている軍団はまた立ち上がった。

イオリ「はぁ!?いい加減にしてくれよ!」

ヒナ「落ち着きなさい・・・。疲れたぁ・・・。」

ヒナがシナシナになっている。せっかく激務から解放されたヒナがまた残業でシナシナになっている姿を見ることになるとは。

イオリ「っつ!あぁもう!!」

ヤケクソにぶちかますイオリだったが、やはり結果は同じ。ヒナも何度もデストロイヤーをぶっ放し、近づいてきた敵を格闘で倒し、体力の限界に近かった。

ヒナ「はぁ、はぁ、面倒くさい…あっ…」

いつの間にかヒナは囲まれ、前後左右どこも敵だらけだった。仕方なくデストロイヤーを全方位にぶっ放す。しかし、そのうちの一人がヒナに襲いかかってきた。

ヒナ「・・・!しまっ・・・」

殴られそうになり、ヒナは咄嗟にデストロイヤーでガードをしたが、その隙を逃がさないとばかりに、周りにいた敵達が一斉にヒナの方へ襲いかかる。

ヒナ「これは流石に・・・無理・・・」

ヒナが諦めてデストロイヤーを持つ手を緩めたその時だった。

先生「ヒイイィィナアアァァ!!」

ヒナ「せん、せい?」

先生が空から着地し、その衝撃でヒナを襲おうとしていた敵軍勢が衝撃で宙に浮く。その瞬間に、アーマーからボトルが外れ、一斉にビームを放ち始めた。

先生「ヒナ!大丈夫?」

ヒナ「え、えぇなんとか・・・。」

ヒナを守りながら周囲一体にいた敵軍団を一人で壊滅させた。

ヒナ「えぇ?先生、あなたこんなに強くなったの?」

先生「まぁ、これくらい強くないと、みんなを守れないからね。さて、みんな無事?」

そう言って先生は生徒全員の安否を確認しようとする。

アコ「無事なもんですか!!こんな奴らのせいで卒業してまで残業ですよ!残業!!」

イオリ「アコちゃん、意外と元気そうだな・・・」

チナツ「私ももう疲れました・・・。」

ゲヘナのみんなも苦労しているが、まだ大丈夫そうだ。気がついたらまたあいつらが復活していた。

先生「はぁ・・・邪魔。」

そう言って一斉射撃でまた一掃する。

先生「(そういえば、こいつらを完全に倒す方法がまだわからない。このままやり合い続けたって、何も変わらないかもしれない。となると、この軍団をコントロールしてる王がいるはず。そいつさえ仕留めればいいということだろうけど、肝心なそのコントロールしてるやつがどこにいるのかがまだわからない。)」

先生は一つの結論に至った。しかしそれを遂行するにはどうすればいいか、まだわからなかった。考えてる最中にまたあいつらが復活した。

先生「考える暇さえ与えてくれないのか・・・。」

もう一度手をかざし、一掃しようとするとヒナが止めてきた。

ヒナ「先生、もう大丈夫よ。十分休まったから。」

イオリ「いつ終わるのかわかんないけど、今はやるしかないよな!」

アコ「あぁイライラします!この怒りを思いっきりぶつけてやります!」

チナツ「もはや八つ当たりでは?」

まただ。アビドスにいたみんなもそうだった。

ヒナ「先生?あなたはまだいかないといけないところがあるでしょう?早めに行ったほうがいいわ。」

先生「・・・大丈夫なの?」

ヒナ「えぇ、先生のおかげで負けられない理由を思い出したもの。先生に会えないのはもう嫌だから。だから絶対に負けない。だから先生・・・」

ゲヘナメンバー「「「「行って!先生!!」」」」

アビドスのみんながしたように、ゲヘナのみんなも先生を後押しした。

先生「・・・わかった。ゲヘナをお願いね。」

先生はそう言って、翼を広げ次の場所へと向かう。

ヒナ「また後で、甘やかしてもらうから…。でも今は、目の前の敵を、倒すわ!」

そう言ってヒナはデストロイヤーに再び力を込める。

先生「アロナ!プラナ!次は?」

アロナ「次はミレニアムが一番近いと思います!」

プラナ「ミレニアムではC&Cが中心となり、軍団に抵抗しているようです。しかしそれもかなり時間の問題かもしれません。」

先生「わかった。急ごう!」

先生はミレニアムへと最高速で飛んでいった。飛んでいる間、周りの建物のガラスが衝撃波によって割れたため、少し上空を飛ぶようにした先生なのだった。

 

その6 ミレニアム乱戦

 

ネル「っち!キリがねぇぞ!どうすりゃこいつら完全に倒れんだよ!?」

アスナ「リーダー!こっちもまた生き返った!!」

ユウカ「本当に、計算外のことばかりですね…」

ミレニアムの戦場ではリオのテクノロジーによって、地形をミレニアム生徒側が有利に戦えるように作られていた。それによってある程度余裕はあったものの、無尽蔵に湧いてくる敵に圧倒されていた。

モモイ「えぇ!?また復活した!?ゾンビゲームでもこんなのないよ!!」

ミドリ「こんなゲーム絶対やりたくない・・・。」

アリス「アリス、無限に敵と戦えるゲーム、気になります!」

ユズ「うぅ、私もうやりたくない・・・」

モモイ「こんなのクソゲーすぎて手も出したくないよ!!」

めちゃくそにディスるモモイである。

トキ「アビエ・シェフ、起動。ネル先輩、先生が来るまでに片付けましょう。」

ネル「そうしてぇけど、こいつら無限に湧いてくんぞ?」

トキ「ネル先輩、もう無理なんですか?」

ネル「あぁ!?誰が無理っつった!?いいぜ!やってやるよ!!」

やっぱりこの二人はこうやって高め合ったほうが強いのでは・・・。その数十分後・・・。

ネル「はぁ、はぁ、」

トキ「ふぅ、先生きませんね。」

ネル「他の学園のところに行ってんだろ。あたしたちはまだ戦え…る。」

ネルがよろけ始めた。

トキ「ふっ、ネル先輩はもう限界のようですね。(勝ち誇った笑み)」

ネル「うるせぇ、お前のアーマーだってもうボロボロじゃねぇか。手こずらないんじゃなかったのか?」

トキ「うっ」

まさかのカウンターだった。とはいえ二人ともかなり消耗している。そんな二人に関係なく何度も復活する。

トキ「はぁ、面倒ですね。」

ネル「はっ!やってやろうじゃねえか!」

再び気合を入れる二人の視界には、上から光の線が放たれるのが見えた。

[ピジュンッ!ピジュンッ!ドゴーン!!]

放たれた光の線が着弾した場所では爆発が起き、瞬く間に敵が一掃されていく。

先生「ごめんね!待たせちゃった!」

そう言って上から降りてきたのは先生だった。

トキ「先生、遅いです。」

ネル「先生…きてくれたのか?」

先生「みんなを守らないといけないからね。」

そういう先生の背後ではまたあいつらが復活していた。

ネル「っち!また起きやがったな・・・。」

先生は敵軍団の方へ手をかざし、ボトルを敵へと構える。

先生「邪魔、しないでもらえる?」

そういうと一斉射撃でまた一掃される。トキとネルはそれを見て唖然としていた。

モモイ「うわ〜ん先生!なんなのあいつら!無限に復活してくるんだけど!こんなクソゲー見たことないよ〜!」

ユズ「うぅ、ちょっと気持ち悪くなってきた・・・。」

ユズがこうなると言うことは相当なのだろう。

先生「ごめんね。遅れちゃって。」

ユウカ「先生、先生は大丈夫なのですか?各学園を回って疲れているのでは?」

ユウカが先生の心配をする。

先生「大丈夫だよ。まだそんな疲れるようなことはしてないし。みんなの方こそ、お疲れ様。アリス?」

アリス「はい!どうしましたか?」

先生「ゲームで考えてみて。ああ言う奴らが無限に湧いてくるとき、大体何が原因でこうなってる?」

アリス「ゲームにおけるこのような雑魚敵が無限に湧いてくるのは、無限に復活するようにコントロールしているボス的な人がいるからでしょうか?」

やっぱりそうか。自然現象で悪意の兵士たちが無限に復活するわけがない。あの無限に湧いてくる悪意の兵士たちは、ブラッドのようなボスにコントロールされていると考えるのが妥当だろう。

先生「やっぱりそうだよね。意見ありがとう。」

雑談している間にもまた復活していた。

先生「・・・!やっぱりボスを倒して根本を終わらせないとどうにもできないってことか。」

そう言ってまた一掃する。ボトルから放たれるビームがあの悪意の兵士を貫いて倒し続ける。

先生「・・・これでもまだ起き上がってくるだろうな。」

トキ「先生、しばらく一掃してくれてありがとうございます。しかし、先生もまだ行かないといけないところがあるのですよね?ここは私たち生徒に任せてください。ネル先輩はもう限界そうですけど。」

ネル「あぁ!?少し休んだからもう体力バッチリだっつうの!勝手に限界って決めつけんじゃねぇ!」

また歪みあっている。

ネル「とにかく!ここはあたしらに任せて、先生は先を急げ!応援…してっからよ・・・」

ネルは若干顔を赤くしながらそう言う。

トキ「これが終わったら、後で頭を撫でてください。ピースピース」

ユウカ「私たちは大丈夫です!ほらモモイ!私たちにできることをやるわよ!」

モモイ「もうヤダァ〜!ミドリもユウカを止めてよぉ〜!」

駄々をこねるモモイをユウカが襟を掴んで引きずっていく。

アリス「アリス、頑張ります!先生、終わったら一緒にゲームしましょう!約束です!」

先生「・・・わかった。また後でね、みんな」

そう言って先生はまた翼を使って空を飛ぶ。みんな、頑張っているんだ。私も…俺も、できることをやらないと・・・。

 

その7 トリニティ防衛戦

 

先生「最後はトリニティだけど、そのほかにいかないといけない場所はないよね?」

アロナ「おそらくないかと思います!トリニティに急ぎましょう。」

プラナ「肯定。トリニティには聖園ミカさんがいますが、それでも耐えるのがやっとのはずです。」

先生はまた加速する。もうこれ以上、みんなを傷つけたくない。そんな思いが、先生の拳を強く握りしめる。

 

〜トリニティ総合学園〜

 

ツルギ「けヒャヒャ!」

ハスミ「くっ!こちらの自治区はかなり侵攻されてますね・・・」

ミネ「救護は必要ですか?」

ミカ「今のところは大丈夫⭐︎とは言っても、無限に湧いてくるのを相手にしてるから、流石に疲れちゃったな。」

ミカは手をぶらぶらとさせて、疲れを飛ばそうとする。

ヒフミ「これは…すごい数ですね…。」

無尽蔵に湧いて出てくる敵に驚愕する。

アズサ「トラップを使い果たしてしまった。あとは銃撃戦しか方法はないみたいだ。」

アズサのトラップもそこをつき、効率よく敵を鎮圧する方法が限られてきた。

スズミ「閃光弾、投擲!これでもまだ復活してきますか・・・。」

はっきり言って地獄だ。持久戦になれば体力に限界があるこちらが確実に負ける。あちらは倒しても倒しても無尽蔵に湧き出てくる悪意の軍団、不利だ。

ナギサ「セイアさん、この戦況をどう見ますか?」

セイア「こちらもあらゆる手段を使って対応してはいるが、それでもこちらが不利なことは変わらない。」

トラップに、砲撃、本来なら確実に数を減らせるはずだが、無限に復活する兵士たちを相手に、こちらの弾薬が減り続ける一方となっている。

ナギサ「他に、他に何か方法は・・・!」

ギリッと歯を食いしばる。それでも戦況は依然として変わらない。全員、まだ諦めてはいない。ただしんどい。だんだん体が重くなっていく。

ハスミ「なんとかして持ち堪えねば・・・。」

弾薬は足りるだろうか、そんな不安もあるが今はやらねば。少し重みがました手で銃を構える。その時だった。

[ピジュンッ!ピジュンッ!ドゴーン!!]

上空から何かが放たれ、兵士たちを蹴散らしていく。兵士たちの上空には白いアーマーに身を包んだ先生がいた。

先生「ごめん!お待たせ!みんな無事?」

ハスミ「えぇ、なんとか。ただ弾薬などがどこまで持つかもわからないため、かなり不利な状況です。」

先生「やっぱりか、数を減らすなんてできない。毎回復活してくる兵士を相手にどこまでやれるか。」

そして先生はまたビームを放ち、一掃する。それでもやはり復活する。アビドスからトリニティまで兵士を見てきたが、それらの全てが毎回復活する。それも無条件で。

あれらの兵士は撃たれたら倒れ、地にふし、水たまりのようになる。そこからまた体が再構築され、復活する。その光景がずっと続いている。

先生「やっぱり意味ないか。コントロールしている上の奴を叩かないと解決できないみたい。」

イチカ「やっぱりそうっすか。こう言うのって大体コントロールしてる親玉がいるはずっすもんね。」

みんながなるほどと納得した。こいつらにいくら攻撃しても意味がない。こいつらは前のと同じ、悪意のエネルギーが形を成している兵士。前は一度倒せば終わりだったが、今回はそれが再構築される。

一つ工程が増えただけなのに、ここまで厄介とは。

ミカ「なら、先生!先に行って!!私たちは学園を守ることに専念しないといけないから、先に行けない!だから先生にしか頼めないの!!」

みんな、自分の学園を守るのに精一杯だ。だから私しか、倒しに行ける人間がいない。だが、コントロールしてる奴はどこにいる?

ハスミ「本当にコントロールしている人がいるならば、おそらく各学校とは別の自治区、つまりDU地区にいると思います。断言はできませんが、可能性は高いでしょう!」

スズミ「ここは私たちにお任せを!先生は行ってください!」

みんなの声が先生を後押しする。走れ、自分のやるべきこと、果たさなければならないことがある。

先生「・・・わかった。ここは任せるね。」

翼を使い、DU地区へと飛ぶ。

ナギサ「行ってしまいましたね。」

セイア「だけど、生徒達の鼓舞にはなるんじゃないかな?」

ミカ達は再び銃を握る拳に力を込める。

ミカ「悪いけど、先生の邪魔はさせないよ!」

あとは先生に託された。

先生「アロナ、あの兵士たちよりも悪意のエネルギーを持っている人間を探して。多分そいつが全部コントロールしてる。」

アロナ「了解しました!検索します!」

プラナ「検索結果出ました。推測の通り、DU地区にいます。急いだ方がいいでしょう。生徒の皆さんが耐えている間に終わらせましょう。」

先生「・・・行こう。」

その先生の言葉には、覚悟を決めたかのような、そんな重みがあった。

 

その8 そのさきの地獄

 

DU地区上空を先生がマッハで駆け抜ける。

先生「・・・着いた・・・。」

アロナとプラナがさし示した場所に着いた。変身解除をし、辺りを見回す。ここは以前ブラッドとやり合ったDU地区の広場だった。

あの時は建物も崩壊しているところが所々あったが、今は復興され、ある程度綺麗な状態だ。

先生「…!あいつは…まさか!」

その広場に一人の人間がいた。そいつには覚えがあった。ビルドドライバーを装着した男、それは今までで先生かブラッドの二人しかいない。奴は深くフードを被っている。

先生「ブラッド・・・!」

ブラッド「またあったな、先生・・・?」

先生「なぜお前が?前に倒したはずだ・・・」

ブラッド「あれはテストだ。試作品を試すためのな、あそこにいた俺は、悪意のエネルギーを凝縮して他の兵士よりも頑丈に作った、いわゆるクローン人間だ。」

クローン人間、これも人間の理を超越したテクノロジーだ。

ブラッド「あぁ、そういえばお前には俺の顔を見せてなかったな。」

そう言ってブラッドはフードをとり、顔をみせる。

先生「・・・!?」

そこにあったのは先生と同じ顔だった。

先生「な、どう言うことだ?お前は俺なのか?」

ブラッド「そう、俺は別の世界線のお前だ。」

ブラッドは語り出す。

ブラッド「俺は確かにあの子達が大切だった。あの子達が大切にしていたキヴォトスを守り、あの子達の命を守り、あの子達の未来を守ってきた…。それでも、その先には地獄が待っていた。」

先生「(地獄?何があったんだ?このキヴォトスでこの先に何があった?)その先…未来を知ってるってことは、お前は最悪の未来の俺ってことか?」

ブラッド「まぁ大体当たっている。だけど、俺の見てきた光景まではわからないだろう…。」

ブラッドが指を鳴らし、悪意のエネルギーでドームを作る。そのドームの中で映像が流れた。

ブラッド「これは、俺が経験してきたものだ。その全てを、お前に見せてやる。」

 

〜ブラッド(先生)の記憶〜

 

全ての学園の問題を終え、平和になったキヴォトスで先生は複数の生徒に告白されている。そのメンバーはホシノ、ミカ、ナギサ、セイア、ヒナ、ネルだった。

先生「これは、さっきの」

ブラッド「ここまでは同じだ。だがこの先は、お前も見ていない未来の光景だ。」

その先の光景を見る。七人に告白され、ブラット(先生)がそれらを全て断る未来だ。いくら卒業したからとはいえ、かつての生徒の未来を縛るわけにはいかない。

シャーレの先生は特定の生徒を特別扱いしては行けない。理由はそんなところだった。

先生「・・・」

あの時も、そう言って断ろうとしていた。私は、生徒達を差し置いて一人幸せになることは許されない。生徒の幸せを守る、それが私のやるべきことだ。

ブラッド「俺はこの時、みんなを断ってしまった。みんなに平等に接しなければならない。だからこれが一番の選択肢だと思った。」

先生「(あの告白はすごく受け取りたい。ホシノ、ミカ、ナギサ、セイア、ヒナ、ネル、みんなすごく魅力的な女の子だ。この中の誰かと付き合えるならどれほど幸せか、考えなくともわかる。)」

それでも、断らないといけない。そうじゃないと、先生としていられなくなる。

ブラッド「だがこの先だ。」

生徒達の告白を断った。みんなは、先生が全部の告白に断ることも予想していたらしい。みんな、「やっぱりそうだよね」と、受け入れた。しかしその後、執務室を退室した生徒達は、泣いていた。

ブラッド「俺は思った以上に生徒達に愛されていた。それに気が付かなかった俺は、みんなを全て断り、傷つけた。」

みんなが私に抱いている気持ちはおそらく本物だ。でもしかし、その重みまではわからない。

ブラッド「それだけじゃない。この先に何があったと思う?」

正直、これだけじゃ地獄とは言わない。告白されるのも、それを断るのも、一つの分岐点に過ぎないからだ。地獄というゴールはそれら分岐点によって生み出された結果だ。」

映像が次の場面に切り替わる。

ブラッド「あの執務室は監視されていた。コタマもいつも盗聴してはいるが、あれはコタマの仕業でもヴェリタスのみんなの仕業でもない。」

コタマでもコタマ以外のヴェリタスのみんなの仕業でもないとなると、誰だ。脳内でさまざまな考察をしてみるが、一向に絞れない。

ブラッド「どの生徒でもない、たった一人の死刑囚によるものだった。」

先生「死刑囚?」

ブラッド「そう、いくら俺がキヴォトスを救った英雄だったとしても、それをよく思うか思わないかはその人によるもの。」

おそらく、私を気に入らない死刑囚が私を監視していたということだろう。

ブラッド「奴は俺を恨んでいた。先生として慕われるだけじゃない俺だったが、生徒からの告白を全部断ったことにも腹を立てたのかもな。」

ブラッドはため息をつく。

ブラッド「・・・奴は、みんなを殺した。」

その言葉を信じられなかった。生徒達を殺した?ありえない。あまり戦闘に加わらないナギサやセイアならまだしも、ホシノやミカ、ヒナを殺せるとは到底思えない。

ブラッド「アリウスでは、効率よくヘイローを破壊する方法などという知識を学ばせていた。その知識を奪って、みんなを殺した。」

映像には、血まみれの生徒達が椅子に拘束されたまま、ヘイロー破壊爆弾を0距離で爆破されている光景が映されていた。

先生「…!やめっ!」

[ドゴーン!]

ヘイローが破壊され、辺り一体に血飛沫がが舞う。

ブラッド「俺は守れなかった。先生として、あの子達の未来を守らないといけないのに、あの子達の未来を壊してしまった。」

その未来が地獄ということだとすぐにわかる。もう見たくない。そんな未来があるなんて、信じたくない。

ブラッド「これで分かっただろう。この先には地獄しかない。前のキヴォトス全面戦争の時、”貴様のことが気に入らない”と言ったが、あれは事実だ。生徒達の気持ちに気づくことすらできない自分自身に腹が立つ。キキョウの言葉を借りるなら、反吐がでる。」

私は何も言えなかった。私はどうあっても、みんなを幸せにすることはできないのだろうか。

ブラッド「だから俺は貴様を、俺自身を殺す。そうすることで、あの子達が愛する先生はいなくなり、あの子達は救われるだろう。」

そうか。私が死ねば、私を恨む死刑囚はいなくなる。私を恨んだところで、私はもう殺されている。だから、生徒を殺そうが意味がない。

ブラッド「ようやく分かったか?この先にある未来はどっちみち地獄しかないと。だがまだマシな地獄の方を選ぶまで。」

私は、何も守れないのか・・・。

 

その9 DU地区開戦

 

ブラッド「そのさきの地獄を見たくなければ、自害しろ。」

そう言って、ブラッドは先生に拳銃を投げた。先生はその拳銃を取り、その銃を眺める。

先生「(私のせいで、みんなも、私自身も地獄を見る羽目になる。私が生きる理由なんてもうなくなる)」

その拳銃を握り、自分のこめかみに銃口を当てる。すると今までの思い出がフラッシュバックしてくる。アビドス、ゲヘナ、ミレニアム、トリニティ、他にもいろんな学園があった。

それらの思い出の最後に見たのはあの光景だった。

連邦生徒会長「責任を負う者について、話したことがありましたね?・・・大人の背負う責任と義務、その延長線にある選択。先生、私たちとの思い出…私たちと過ごしてきた全ての日々をどうか、覚えていてください。」

そう、あの時に約束した。私はあの子達を覚えていなくてはならない。ここで投げ出すわけにはいかない。先生は持っていた銃を投げ返す。

ブラッド「・・・!まだわからないか!その先にあるのは苦しみだけだということが!!」

先生「確かにお前が言っていることは正しい。その先にある未来に苦しむことも事実なのかもしれない。」

みんなの笑顔を思い出す。忘れたくない、忘れられないその青春の日々。

先生「それでも・・・俺は自分を押し通す!そのさきの未来にどんな地獄が待っているのか、知ったことじゃねぇ!約束したじゃねぇか!みんなのことを忘れないって!」

ブラッド「・・・!」

先生「だから、なんとしても、ここでお前を止める!そして、俺は生きる!」

ビルドドライバーを装着し、ジーニアスボトルを取り出す。ジーニアスのボタンを押し、起動する。

『グレート!オールイェイ!』

ジーニアスボトルをビルドドライバーに装填し、ビルドドライバーの取っ手を回す。

『ジーニアス!イェイ!イーイ!イェイ!イーイ!Are You Ready?』

先生「変身」

『完全無欠のボトル野郎!ビルドジーニアス!スゲーイ!モノスゲーイ!』

ジーニアスに変身すると共に、映像を映し出していたドームを衝撃で割る。

ブラッド「・・・。そうか、やっぱり我ながら、俺は頑固だな。仕方ない、俺はお前を殺す。」

ブラッドは赤黒いボトルを取り出し、ボタンを押す。

『フィナーレシーズン!』

ビルドドライバーに装填し、ビルドドライバーの取手を回す

『ブラッドビルド!Are You Ready?』

ブラッド「変身」

『鮮血悪意の悪魔!ブラッドビルド!ハーハッハハハハハ!!!』

前の赤黒いだけの姿じゃない。その中には前の比にならないくらい悍ましいエネルギーを秘めている。

ブラッドは悪意のエネルギーをいくつかの塊にし、中に漂わせる。先生は白いアーマーについていたボトル達を外し、宙に漂わせる。

先生&ブラッド「「・・・!はぁっ!!」」

両者が目が合った瞬間、共に乱射し始めた。ブラッドは悪意のエネルギーの塊から、悪意の弾丸を飛ばしまくり、先生はボトルからビームを乱射する。それらがぶつかり合い、爆発する。

そんな中で、ブラッドと先生は同時にダッシュし、二人の距離が近づいた瞬間拳を叩きつける。両者の拳同士がぶつかり合い、そこから火花が出る。

ブラッド「…ぬぅ!!」

0距離での肉弾戦。その周りを飛び交う悪意のエネルギー弾とビーム。激しく動きながらも、確実に仕留めようとしてくる。先生が放つ両拳をブラッドが掴む。

ブラッド「本当にその未来が正しいと言い切れるのか?俺はそうは思わなかったぞ。」

先生「・・・!」

膝蹴りで一度距離を取る。そこから”加速”を使い、一気に詰め、蹴りを繰り出す。が、それも受け止められる。

ブラッド「あの子達はそんな未来を望むと思うか?」

先生「・・・」

先生の動きが止まる。先生は生徒のことになると本当に心が敏感になる。その隙を逃さずにブラッドは先生を殴り飛ばす。

先生「っぐぅ!」

どうすればいい。どうすれば本当のハッピーエンドにつながる?どうすればみんなが幸せになれる?そんなことをずっと考える。

ブラッド「みんなが幸せになってほしいなど、無理な話だ。誰かが夢を果たせば、他の誰かの夢が一度妨げられる。自然の摂理だが、それが一部の人を壊す。どうやったってハッピーエンドなんてこない!」

その言葉の全てに重みがあった。どれだけ努力しようと、変わらないという事実があると言っているような、そんな感じだった。

ブラッド「それに、今のお前はまだジーニアスを使いこなせていないな?」

先生「…は?」

ジーニアスを使いこなせていないだと?アーマーについているボトルによる遠距離中距離の攻撃、イメージを実現させる力による加速と身体強化と打撃力強化。使いこなせているはずだ。

ブラッド「使いこなせていないのは好都合だ。これならまだ幾分か殺せるタイミングがある。」

ブラッドは悪意のエネルギーを足に込め、先生に接近する。先生はそれに気がつくと同時にガードに集中する。ブラッドは先生のガードがガラ空きな腹部に手を置き、そこでエネルギー玉を作る。

先生「・・・!」

気がついた時にはもう遅い。0距離でエネルギー玉を食う。

先生「があぁ!」

喰らった先生からは閃光と火花が落ちる。が、なんとか持ち堪える。

ブラッド「これで終わりだ。」

ブラッドがビルドドライバーの取手を1周回す。

『ファーストライズ、Ready GO!!オールサクリファイス」

悪意のエネルギーが凝縮し作られた球体に先生が閉じ込められる。ブラッドが手をかざし、その手を握る。その瞬間その球体が爆発する。

先生「がああぁぁぁぁ!!!!」

アーマーから閃光と火花が出て、先生は倒れる。

 

その10 無限の炎

 

ブラッド「勝負あったな…。安心しろ、これで良かったとあの世で思える。」

先生「がっ…はっ…」

力が入らない。ここで終わる。

ブラッド「最後に、あの子達の顔を見てから死ね。」

そう言ってブラッドは映像を空中に映し出す。そこには必死に抵抗しているキヴォトスの生徒のみんながいた。

セリカ「あぁもう!しつこい!そろそろ弾が無くなりそう・・・。」

ノノミ「こっちもです!」

アヤネ「も、もう無理です。撤退しようにも囲まれてて逃げられない。それに加えて弾丸もほとんどない。」

ムツキ「ムツキちゃんの爆弾もほとんどなくなっちゃった⭐︎って言ってられる場合でもないか〜」

ハルカ「こ、ここが私たちの墓場でしょうか?」

アビドスのみんな・・・。

ヒナ「っく!全く終わらないわね。」

イオリ「はあ、もう無理だよアコちゃん。弾もほとんどなくなっちゃったし!」

アコ「き〜!ストレス溜まります!!」

ヒナ「・・・。」

チナツ「これはもう持たないのでは?」

ゲヘナのみんな・・・。

ネル「っらぁ!!はぁはぁ、本当に終わりが見えねぇ。」

トキ「アビエ・シェフも駆動限界です。これ以上は持たないでしょう。」

モモイ「うわあぁぁんもうゲームできない体になっちゃうんだぁぁ!!」

ミドリ「おねぇちゃんそこじゃないでしょ・・・。」

アリス「アリス、まだ諦めたくありません!」

ミレニアムのみんな・・・。

ミカ「っ!はぁ、も〜これじゃあ弾がなくなっちゃうよぉ。」

ハスミ「こちらもかなり限界です!」

ナギサ「これ以上は・・・!」

セイア「みんなの身が持たないね。」

トリニティのみんな・・・。

先生「・・・ごめん。ごめんね、みんな・・・」

そう言って涙をこぼしながら目を閉じる。しかし、その最後の眠りを妨げる声が聞こえた。

ホシノ「まだだぁ!!絶対に諦めない!私は先生を信じる!」

先生「ほし、の・・・」

ヒナ「どれだけ苦しくても、先生はいつも私たちのために戦ってくれた。」

ネル「そんな先生を、私たちは信じるしかねぇ!!」

カヨコ「誰よりも大切な先生と・・・」

ミカ「明日を笑えるように・・・!」

ナギサ「未来で笑えるように・・・!」

セイア「この命を持って・・・」

ホシノ・ヒナ・ネル・カヨコ・ミカ・ナギサ・セイア「「「「「「先生を信じる!心火を燃やして!!」」」」」」

先生「・・・!」

みんなまだ諦めていない。まだ戦っている。そんな中、なぜ一人で諦めようとしていたのだろう。そんな自分に反吐が出る。先生は、重い体を起き上がらせ、立ち上がる。

先生「は…ははっ」

今まで関わってきた生徒達みんな、私を信じて待ってくれている。みんなが執務室に来た時のことを思い出す。

 

ホシノ「単刀直入に言うよ?ここにいる私たち生徒は、先生のことが好きなんだ。」

先生「・・・え?」

ミカ「先生として好きとかじゃなくって、恋愛的に・・・好き。」

ヒナ「先生に会って1年くらいしか経ってないけど、先生の優しさにはたくさん助けられた。」

カヨコ「便利屋も、先生に助けられたから今もある。だけど今ある感情は、感謝だけじゃないよ。」

ナギサ「先生にたくさん助けていただいて、気づいたら先生のことが好きで、いつも脳裏には先生がいました。」

セイア「先生、君はキヴォトスの英雄でもあるけど、その前に一人の人間だ。私はその一人の人間として、先生が好きだ。」

ネル「あ、私だって、先生といた時間はいつも嬉しくて楽しくて、どうしようもないくらい好きだったんだ!!」

 

あいつは”どれだけ努力しても未来は変えられない”と言った。でもそれは違う。信じる力が、未来を作る。みんなが信じてくれたから立ち上がることができた。

先生「あぁ、好きだ。大好きだ、みんな!!」

だから絶対に負けられない。勝って、帰って、みんなと笑って、そうやって生きていく。

先生「そう、決めたんだよ!」

気合いを入れる。

ブラッド「まだ立ち上がるか。無駄なことを。」

先生「俺はみんなの英雄になった。けど、俺にとっての英雄は”シャーレの先生”を”仮面ライダービルド”を作ってくれた、一番近くにいてくれた、みんなだった!」

みんなの顔がフラッシュバックする。ビルドドライバーを一周させる。

『ワンサイド!Ready GO!ジーニアスアタック!!』

虹色の不死鳥がブラッドに向かって猛進する。

ブラッド「ぐぅぅうう!」

猛進してきた不死鳥によって後退しながらもブラッドは持ち堪える。

先生「みんなを信じて、信じられて、俺は心火を燃やし続ける!」

ビルドドライバーを2周回す。ブラッドもビルドドライバーを2周回す。

『ワンサイド!逆サイド!Ready GO!ジーニアスブレイク!!』

『ファーストライズ、セカンドライズ、Ready GO!パーフェクトサクリファイス』

ジーニアスのエネルギーを拳にこめて一撃を放つ。ブラッドも、多くの悪意のエネルギーを拳に込めて放つ。両者の拳がぶつかり合い、周りの建物が衝撃波によって崩れる。

先生「おっらぁ!!」

ブラッド「ぐっふ!!」

拳同士の衝突で押し切ったのは先生だった。そのままブラッドに拳が当たり、後ろへ下がる。

ブラッド「な、なんだこの力。こんな力、俺でも出せなかったものだ・・・。どうやって!」

先生「みんなや大切な人達を信じることで、無限に強くなれる!俺も、心火を燃やし尽くして生きる!人間の可能性は、無限大だからなぁ!!」

先生は”みんなを信じ続ける限り、自分を信じ続ける限り、無限に強くなる”というイメージを実現させたのだ。先生はビルドドライバーを3周させる。ブラッドも3周回す。

『ワンサイド!逆サイド!オールサイド!Ready GO!』

『ファーストライズ、セカンドライズ、フィナーレライズ、Ready GO!』

両者がその場で跳ぶ。先生は白いドラゴンの翼、ブラッドは悪意のエネルギーによる黒い翼を展開する。

『ジーニアスフィニッシュ!!』

『ブラッドサクリファイス』

先生「はぁああああ!!!」

ブラッド「ぉぉぉぉおおおおお!」

両者の渾身のキック同士が衝突する。

先生「うぉぉりゃああああああぁぁぁ!!!」

ブラッド「うぉぉぉおおおおおおおお!!!」

実力が拮抗している。実力もだが、心もだ。両者強い意志を持っている。

ブラッド「お前のそれは、偽物なんだよぉ!!」

ブラッドが先生を押す。でも先生は負けない。

先生「おぉあああああ!!!」

先生が押し返す。

ブラッド「まずい・・・!押し切られる!」

先生「言っただろ!信じる限り無限に強くなるんだよぉお!!」

さらに足に力を込める。

先生「心火を燃やして、ぶっ潰す!!おっらああぁぁ!!!」

ブラッドのキックを破り、先生が一撃を喰らわせる。先生のキックを喰らったブラッドの体からは火花が出る。

ブラッド「が、はぁ・・・。わかっているのか・・・?その先には、地獄が待っているということを・・・!」

先生「わかってる。でもなぁ、ここで投げ出す訳には以下ねぇんだよ。俺はみんなを信じるし、俺自身を信じる。それだけだ。」

ブラッド「は、ははっ、はぁ、こんな男がいたんだったな・・・。」

[ドゴーン!!!]

ブラッド、一つの未来の先生はこれにて終わった。

 

その11 終戦

 

ブラッドを倒した。無限の力を引き出して、自分に勝った先生は、その上空へと飛ぶ。そこで先生はイメージする。

”キヴォトス全体に「命」のエネルギーをばら撒く”ジーニアスから「命」のエネルギーがキヴォトス全体に広がった。

悪意の兵士はそのエネルギーを浴びたことによって、体が崩れ、赤黒い液体となり、散っていった。

ホシノ「はぁ、はぁ、先生…勝ったんだ・・・。」

ヒナ「終わったのね、先生・・・。」

ネル「ようやく、決着がついたのか。」

カヨコ「一苦労したけど、」

ミカ「せ、んせい…よかったぁ。」

ナギサ「勝ったようですね。」

セイア「無事にね。」

その「命」のエネルギーによって、生徒達が負った怪我は全て治っていた。先生は上空から降りて、ジーニアスボトルを取りだし、変身解除する。

先生「はぁ、みんな大丈夫かな?」

携帯を取り出し、オペレーション室にいるリンちゃんに電話をかける。

リン「先生!?無事なのですか!?」

先生「あぁ、大丈夫…だと思う。ケホッ」

リン「絶対大丈夫じゃないですよね!?」

リンの言うとおりだ。先生の額や口元、身体中から血が流れている。

先生「みんなは?大丈夫かな?」

リン「はぁ・・・先生はいつも人のことばかり、全学園の生徒の皆さんは無事です。」

先生「そうか…よかった。私は今からシャーレに戻るから、全学園のみんなをよろしくね。リンちゃんもお疲れ様。」

リン「承知しました。先生もゆっくりお休みください。」

そう言って電話を切る。

先生「はぁ、あ”あ”あ”ぁ”ぁ”づがれ”だぁ”」

そう言いながらその場に仰向けに倒れる。流石に全学園を飛び回って、自分自身と戦って、死にかけて、疲れた。シャーレに戻る気力もない。

先生「はぁ、ここで寝ちゃってもみんなが来てくれれば起こしてくれるでしょ。ちょっとくらい…みんな、に…あま、え、ても…い、い、か。」

先生はその場で目を閉じて、気絶するように眠った。

 

目を開けるとそこは見慣れた天井だった。このくだりこれで合計3回目くらいな気がする。エデン条約でサオリに打たれて目を覚ました時、キヴォトス全面戦争前の戦いでブラッドにやられた時、

そして今回。その天井は病院の天井だった。ゆっくりと体を起こし、辺りを見回す。外からは日差しが差し込んでいた。

先生「・・・今回は誰もいないのか。まぁ、卒業の日に襲撃だもんな。色々処理することがあるのかな。」

ベットから起き上がってカレンダーを見る。日にちは卒業式の翌日だった。体は案外外傷だけのようで、管に繋がれていることもなく、軽い包帯と絆創膏だ絵で済んでいる。

病室のテーブルの上には、「起きたらナースコールをお願いします。」と言うメモがあった。指示通りナースコールをし、ナースが来るまでの間、病室の外を眺める。病室の外には梅が咲いていた。

ミネ「先生!」

病室の扉を思いっきり開けたミネが入ってきた。

ミネ「また無茶をしましたね?体が傷だらけですよ!」

先生「はは、ごめん。でも大人のカードは使わなかったから、前みたいに寿命は縮んではないよ。」

ミネ「使わないのが当たり前です!!」

ミネに叱られる先生の完成だ。でもそのミネの声には暖かみがあった。

ミネ「はぁ、でも…無事でよかったです。」

そう言って安堵の顔をみせる。

そうして、ほんの数日の入院をした後に自由となった先生は、またシャーレへと戻る。入院中に多くの生徒がお見舞いに来てくれた。アビドスのみんな、ゲヘナのみんな、ミレニアムのみんな、トリニティのみんな、お見舞いに来た生徒の中には先生にハグをする者、肩揉みをする者、耳かきをする者など、甘やかしに来てくれた子もいる。そんな数日の入院生活は案外騒がしいものだった。

 

その12 6人の恋人と先生

 

〜退院後〜

 

先生はシャーレにもどり、いつも通り仕事をしている。3年生が卒業したとはいえ、仕事がそこで終わるわけではない。その次の年もその次も、新しい生徒が入ってくる。そのために備えなければ。

そんな先生がいるシャーレの執務室に、複数の元生徒たちが入ってきた。

ミカ「やっほー⭐︎先生!元気?」

ホシノ「うへ〜あの後色々後処理大変で、おじさん疲れちゃったよぉ」

ヒナ「私たちは卒業した身だけど、元生徒ならいつでも手伝いに来ていいと許可が降りたから、簡単に入れたわ。」

カヨコ「久しぶりってほどではないけど、おはよう、先生。」

ナギサ「お仕事お疲れ様です。先生。」

セイア「さて、あの日の答えを聞かせてもらおうか?」

そう言ってみんなが詰め寄ってくる。あの日の答え、と言ったら多分あれしかないだろう。

先生「襲撃がおこる前に話していたことかな?」

ミカ「あはっ⭐︎覚えていてくれてるんだ!」

カヨコ「答えは決まってるの?」

ブラッドの言葉を思い出す。

 

ブラッド「アリウスでは、効率よくヘイローを破壊する方法などという知識を学ばせていた。その知識を奪って、みんなを殺した。」

今のこの光景を誰かが見ている、のかもしれない。私のことが気に食わない、誰かが…。未来の私は全員の告白を断り、その結果、みんなが死んだ。その未来を見せてくれたのは未来の自分自身だ。

ブラッド「俺は守れなかった。先生として、あの子達の未来を守らないといけないのに、あの子達の未来を壊してしまった。」

私が、みんなを・・・。

 

ホシノ「じゃあ改めて・・・、」

全員「「「「「「先生、私(あたし)と・・・付き合ってください!!」」」」」」

みんなの眼差しはまっすぐだった。私は、あのブラッドの言葉が何度も繰り返し聞こえる。

先生「ありがとう。でも、私は誰か一人を特別にすることができない。シャーレの先生は平等でなくてはならない。それがたとえ、卒業した後だったとしても、それが”シャーレの先生”として生きるということだからね。」

ホシノ「うへっ、先生ならそう言うと思った。」

ミカ「予想通りだよね⭐︎」

ヒナ「先生らしいっていえば先生らしいかもしれないわね。」

ネル「あぁ、その答えだと思ったぜ。」

ナギサ「やっぱり先生はどこまで行っても先生ですね。」

セイア「その通りのようだね。」

どうやらみんなにはバレていたらしい。最初から告白を断ると言うことに。

先生「ごめん、みんな。みんなの想いには、私じゃ答えられそうに…」

リン「それはどうでしょう?」

先生「リンちゃん?それはどういう・・・。」

執務室の扉の方にリンちゃんがいた。

リン「先生はキヴォトスの英雄です。キヴォトスを何度も救ってきた、そんな頑張ってきたあなたに、特別な報酬を一つも与えないのは礼儀として成り立ちません。」

リンちゃんは何を言っているのだろう。いつも給料はもらってる。確かにシャーレの先生という大きな役割を担っているにしては給料は安い。

それでも十分すぎるくらい生徒たちに楽しい日々をもらって、すでに幸せを感じている。

リン「ということで連邦生徒会で会議をした結果、先生には一つ大きな報酬を与えることになりました。」

先生「な、なるほど。それでさっき私が答えられないって言った時にそうじゃないかもって・・・。」

リン「はい。先生に一つの大きな報酬を特例で与えるということでしたが、まだ内容までは決まっていません。そこで、一度先生本人に直接相談しにきたのです。」

リンはみんなの方に目を向ける。

リン「ここにいる皆さんは、先生のことが好きで、これからも一緒にいたい…でしたね?」

ネル「お、おう。」

ミカ「先生とこれからもずっと一緒にいたい!」

ホシノ「うへ〜私も同感だよ。」

カヨコ「私も、」

ナギサ「同じくです。」

セイア「私も同じくだ。」

みんなの想いは変わらなかった。

リン「先生は、”シャーレの先生”として誰かを特別に愛することはできないと・・・。」

先生「そうだね。」

冷静に答える。一人を特別扱いはできない。

リン「ちなみにお伺いするのですが、先生はここにいる生徒全員をどう思っていますか?」

先生「どう、思っているか?」

リン「一番重要なのは気持ちです。恋愛というのはそういうものです。」

ブラッドの時のことを思い出す。

 

あいつは”どれだけ努力しても未来は変えられない”と言った。でもそれは違う。信じる力が、未来を作る。みんなが信じてくれたから立ち上がることができた。

先生「あぁ、好きだ。大好きだ、みんな!!」

だから絶対に負けられない。勝って、帰って、みんなと笑って、そうやって生きていく。

先生「そう、決めたんだよ!」

 

そう、あの時に自分の気持ちに気がついた。俺は本当にみんなのことが好きなんだ。「今までの日々でみんなとの距離が近いからドキドキしているだけだ」と自分に言い聞かせてきた。でも本音ではしっかりとみんなのことが好きだったのだ。

先生「私は…俺は、俺を信じてくれた、俺のことを好きでいてくれたみんなが大好きだ!!」

リン「・・・なるほど」

リンが微笑む。

リン「では、全員の告白を断るのではなく、思い切って全員を娶って仕舞えばいいのではないですか?」

先生&生徒6人「「「「「「「・・・は??」」」」」」

頭が?でいっぱいだ。一夫多妻だって?いくら銃社会のキヴォトスであっても、そんなことまで許可されているとは聞いたことがない。

先生「え、ちょっと待って?全員を娶る?キヴォトスって一夫多妻って許可されてたっけ?」

リン「いえ、今は許可されてません。」

先生「だったらなんで・・・。」

リン「しかし、今回の報酬の内容を、”先生だけ特例で重婚ができる”というものにすれば、複数人を娶ることもできるかもしれません。まぁ、前代未聞ですが…試してみる価値はあるでしょう。皆さんはどう思いますか?」

確かにそうすれば、全員を平等に愛せる。ある意味一番いい手かもしれない。でもみんながそれを望むかは別の話だ。

ホシノ「うへ〜私は構わないよ。先生の特別になれないのはちょっと悔しいけど、先生のことが大好きっていう気持ちは変わらないし。」

ミカ「私だって!先生のことが大大大大大好きなんだよ!先生が選べないなら私は特別じゃなくてもいいから、先生を愛し続けたい!」

ヒナ「私も賛成よ。特別にはなれなかったけど、先生と一緒にいられるなら、それもありだと思うわ。」

ネル「ま、まぁ悪い判断ではねぇんじゃねえか?」

カヨコ「特別枠に選ばれなかったのは悔しいけどね。」

ナギサ「これも一つの幸せのあり方なのかもしれないですね。」

セイア「私も賛成だ。」

生徒みんなは賛成のようだ。

リン「生徒の皆さんは賛成ということですね。先生はどうしますか?」

先生「えっ・・・(俺が賛成すれば、みんなを平等に愛せる。でもそれはハーレムをしたいと言っているのと同じだ。)」

腕を組んで考える。

先生「(・・・もし、それが許されるなら、俺はみんなを幸せにしたい。みんなと未来を一緒に生きていたい。今の俺をビルドしてくれたみんなと!!)」

覚悟を決めた。この先に何が待ち受けているのかわからない。ブラッドが言っていた世界線がこれと同じなのか、いい方向に向かっているのかもわからない。それでも、

先生「もし、それが許されるなら、みんなを平等に愛することができるなら、俺は、今の俺を作ってくれたみんなとずっと一緒にいたい!」

真っ直ぐ前を見て言った。誰よりも生徒たちの近くにいたからみんなのこともわかる。自分の言ってることがおかしいこともわかる。

リン「賛成ということですね。承知しました。ではそういうことで連邦生徒会の会議で報告してみます。結果はその後ですので、それまでお待ちください。」

そう言ったリンはそそくさと執務室から出てしまった。執務室に残されたのは先生と先生のことが好きな生徒たち6人だけ。

先生「じゃあ、次は俺からだな。」

深呼吸をして、覚悟を決める。

先生「俺は、みんなを幸せにする覚悟を持っている。俺は俺を好きでいてくれた、俺を信じてくれたみんなが大好きだ!だから・・・」

6人が黙って次の言葉を待つ。

先生「みんな・・・俺と、付き合ってください!!」

そう言って片手を差し出す。シャーレの先生としてじゃない。一人の人間として、大好きな人たちに愛を伝える。6人は顔を見合わせて、微笑んだ。

ミカ、ホシノ、ヒナ、ネル、カヨコ、ナギサ、セイア「「「「「「はい!」」」」」」

みんながその手を取る。この先の未来がどんな形をしているのか、これから何を経験することになるのか、わからない。

でも、今ならみんなと手を取り合うことで、なんだって乗り越えられると思う。そんな気がする。

 

その13 幸福

 

あのあと無事、俺はみんなと付き合うことができた。とは言っても複数人の女性と付き合うなんてこと今までで一度も経験がないし、経験談も聞かない。

とりあえず、俺は毎週日曜日に6人の中の一人とデートをし、それを週でローテーションしている。もちろんそれ以外にも会う機会はたくさんある。

卒業した6人はシャーレで勤務することとなった。みんな元からかなり知名度があったため、すぐに仕事に馴染めた。

そして最近、先生特例の一夫多妻法案が正式に通ることが発表された。それによって6人と正式に結婚することができるようになった。しかし、6人以外にも俺を狙ってる子達もいる。

 

シロコ「ん、先生を襲う。婚約者が6人いるとか関係ない。」

ノノミ「ホシノ先輩〜。私たちも婚約者の仲間入りにさせてくださいよ♪」

ホシノ「うへ〜なんか嫌な予感がするから断るよぉ」

 

チナツ「よかったですね、委員長。私も…先生となら、その、付き合ってもよかったのですが…。」

ヒナ「ふふ、先生は渡さないわ。」

 

ユウカ「私ももう3年生です!あと1年で卒業です!ネル先輩、私も婚約者に入れてください!」

ノア「一生懸命なユウカちゃんも可愛いです。私も先生のことが好きなので、私も入れてください♪」

ネル「はぁ!?ダメに決まってんだろぉ!と、とにかくこれ以上はだめだ!!」

 

アル「カヨコ課長?先生と結婚するんですって?それはとてもおめでたいわ!!」

ムツキ「くふふ♪幸せになってね!」

ハルカ「が、頑張ってくださいね・・・。」

カヨコ「うん、任せて。」

 

セリナ「先生の婚約者さん6人もいるんですか!?すごいですね、これって私も入れるんですか?」

ハナコ「あらあら、皆さん必死ですね♪ここは先生を無理やり監禁して無理やりあんなことやこんなことをすれば簡単に婚約者になれますよ♪」

コハル「え、えっちなのはだめ!◯刑!!」

カズサ「先生、いつか本当に襲われちゃうよ?」

 

うんまぁざっとこんな感じだ。はっきり言ってカオスだ。これから婚約者を増やすかは今後の方針を話し合って決めるとしよう。

とにかく今は、あの大好きな6人との結婚生活で、幸せを感じて、幸せを与えて、生きていく。

この先も、俺は心火を燃やし尽くして生き抜く。俺を信じてくれた人たち、俺を好きになってくれた人たちのために。人間の可能性は無限大なのだから。

 




もしかしたらスピンオフとしてこの続きを書くかもしれません。(いつかは分かりません)
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