人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
ディストから一方的に攻撃されてもなお姿勢を変えようとしないU。そして、自身が生み出した生命に対する在り方を説いたUは、ディストの悲しみを受け入れる事を宣言するのであった………


第101話 ディストの選択

Uが手にしたディストのゼンマイを目の当たりにした事で、ディストは驚く様子を見せていた。

 

「それは………以前私が渡したゼンマイ………!?」

 

ディストが大きく動揺する中、Uはこれをメルヘンソードマンドライバーの左部へセットする。

 

『ラプンツェル!』

 

目の前にディストがいる影響でドライバーは反応。

 

「………前はこのゼンマイをただの妨害アイテム程度にしか認識していなかった。けど今は違う、これまで噛み合ってこなかった君と僕を繋ぐ歯車だ、このゼンマイは」

 

Uはそう言って、両腕を広げると………

 

「後は君が選べ。メルヘンソードマンは互いの合意無しでも変身出来るとは思うが………敢えて君の選択に委ねる」

 

そう言ってUの言葉を受け入れるか、それともそれに反抗するかの猶予を与えた。それを聞いたディストはゆっくりと歩き出すと共に、徐々にスピードを上げていく。

 

「うっ、うっ………ああああっ!!」

 

ディストはUの懐まで潜り込む。U本人はこの時死ぬ可能性も感じていたようだが引く気は全く無かった。だがディストは次の瞬間、Uのベルト左部のゼンマイに手を伸ばしており、彼のゼンマイを回し始める。

 

「ディスト………!」

 

Uはディストの選択を前にどこか笑いを零していた。そしてディストもそれは同じであり………

 

「………白髪のお兄様、私を受け入れ、ボコボコにされようとも折れないその姿勢………私は貴方に賭けてみたくなりましたわ………けれど、私を否定したら殺しますわよ………?」

 

Uが折れず自分を受け入れようとするその姿勢を気に入り、彼に賭ける選択を取った事を語った。そして、ディストが回したゼンマイは徐々に意匠が変化し、装飾が変化した。そしてその直後、ディストの肉体はUの中へ取り込まれると………

 

『カスタムウォーリアー! メルヘンソードマン!! ………ラプンツェル!!』

 

Uはメルヘンソードマンへと変身。そして、身体に装着された鎧はラプンツェルヒストリーを模した新たな鎧へと変化を遂げた。

 

「………未来を生きる為にこの絶望の世界を壊す。過去の絶望を忘れる事は出来ないかもしれない。けれど、希望の未来を作ることは出来る!!」

 

Uはそういうと共に、自身の身体から膨大な光のエネルギーを放出する。これにより、真っ黒な世界は音を立てて崩れ去り、崩壊の一途を辿るのであった………

 

 

 

Uの姿勢と折れない姿勢に感化されたディストはUに賭けるべく彼の手を掴んだ。これにより、Uはディストと心を通わせた新形態、ラプンツェルカスタムへと変身を遂げたのだった………

To Be Continued………




次回予告
ディストの世界を破壊した事で、現実世界へと帰還するU。Uの復活にメイデン達が安堵する一方で、メルヘンソードマンドライバーはある人物の身体を構築するのであった………
次回「現実への帰還」
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