人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
ディストのゼンマイをベルトへセットしたUは、自身を受け入れるか拒絶するか、彼女の選択に全てを委ねる覚悟を見せる。そしてディストはUを受け入れ、2人はメルヘンソードマンラプンツェルカスタムへと変身を遂げたのだった………
そして、ディストの世界を破壊する事に成功したUの意識は、しばらくして現実世界の中で目を覚ました。
「ううっ………?」
Uが身体を起こそうとする中、突如として大半のメイデン達がUへ駆け寄ると………
「U!!」
Uが目を覚ました事に喜ぶ様子を見せると共に、中には泣いている者も混じっていた。
「良かった………! Uが戻って来なかったらどうしようって………!」
その泣いている者はエレガンであり、かつての因縁はどこへやらと言う程にUを心配していたようだった。そして、メイデンとポイズの2人は冷静にUへ視線を向けており………
「帰って来るのが遅いのよ………馬鹿」
メイデンはどこか冷たくも、心の底から心配していたと思わせる言葉を返した。
「私は心配してないわよ? まだ借りが返せていないのに死なれたら困るもの」
ポイズはあまり心配していた様子は見られなかったが、Uが眠ったままでは不都合だったのか、そのような言葉を返した。
「………素直じゃないなぁ」
Uはフッと笑いを零しながらそう呟いた。そして次の瞬間、Uの近くに置かれていたメルヘンソードマンドライバーが突如として光を放つと、直後に1人の少女の身体を構築する。メイデン達も何が起こっているのか分からず思わず構築の様子に視線を向けていたが、その途中で誰が構築されていたのかを悟る様子を見せる。そして………
「っ………!? な、なんで………!?」
それを知ったメイデン・ポイズ以外のメイデンは動揺する様子を見せる。何故ならそこへ構築されたのは………ディスト=メイデンであったからだ。
「………私の身体………この世界で活動できる身体………?」
ディストは自身が肉体を得た事に困惑する様子を見せていた。そして、偶然近くにいたUの左頬へ手を伸ばすと、彼女の手はUの左頬へ触れた。
「………嬉しい………ですわ………!」
ディストは現実で活動出来る肉体を手に入れた事に感動を覚えていた。Uがフッと笑いを零す中、他のメイデン達はやはり困惑しており………
「なんでこの女の身体が現実に現れたんだ………!?」
特にアイアンはディストの身体が構築された理由を掴めずにいた。だがUと付き合いの長いメイデンはその理由を少しして察知し………
「決まってるじゃない。Uがその女を手懐けたからよ………どうやったかは分からないけど」
Uとディストの間に信頼関係が構築された事を語るのだった………
Uと絆を結んだ事で現実世界での肉体を得たディスト。これにより、彼女はただ絶望しメルヘン総帥の創造した少女達を壊す存在から、Uという理解者を得た少女へと変化したのであった………
To Be Continued………
次回予告
ディストはポイズに匹敵する程の悪行があり、メイデン達の中には受け入れられない様子を見せる者もやはりいた。だがUは自身が責任を持ってディストを受け入れた事を語った事で、付き合いの長いメイデンがフォローへ動くのだった………
次回「ディストの処遇」