人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
ディストの処遇について話を進める中、Uはメイデン達8人へ生きる選択を説いた。そして、それを聞いたメイデンの提案によって、Uは8人のメイデン達へ生き方を問うマスターの役割を引き受ける事となったのであった………
Uがマスターの役割を引き受ける事を聞いたメイデンはフッと笑いを零すと共に小さく頷く様子を見せた。
「………貴女達の中で反対意見がある子はいるかしら?」
メイデンは他のメイデン達へ異論を問いかける。しかし、他のメイデン達も答えは既に決まっており、反論の言葉は全く出て来なかった。
「決まりね」
メイデンはそう言うと共に、Uの側へ駆け寄って彼の右手を掴むと………
「私の未来を貴方に預けるわ、マスター」
彼へ未来を預ける事を宣言する。少しして他のメイデン達も続々とUへ近づいては彼の右手を掴み、自らの未来を託す事を誓っていく。ポイズ本人はどこか恥ずかしく、馬鹿馬鹿しいと思いたくなる様子を見せていたが、渋々彼の右手へ手を伸ばした。
「………これで7人。後は君だけだぞ、ディスト」
そして最後、まだ手を伸ばしていないのはディストただ1人となった。
「私が………いいのですか………?」
ディストは首を傾げながら問いかける。Uはゆっくりと頷くと………
「当たり前だろ、引き込んだ張本人が言うんだ、遠慮しなくていいよ………!!」
そう言って、彼女を引き込んだのは自分だと語り、彼女に遠慮しなくていいと優しく声をかけた。それを聞いたディストは涙目になりながらUの手へ自らの右手を伸ばし………
「………ありがとうございます………U様………!!」
感謝の言葉と共にここで初めて彼の名前を口にした。これにより、メイデン達8人とUの気持ちは1つとなった。その直後、近くの机の上に置かれていたメルヘンソードマンドライバーは再び光を放つと、その直後に何やら鍵のような物を机の近くへ構築。その直後にメルヘンソードマンドライバーの造形も変化を始め、新しい形のメルヘンソードマンドライバーを構築した。
「なっ………何が起きた………!?」
Uは困惑しながら新しいベルトの方へと近付くと、それが新たな鍵である事に気付く様子を見せた。
「新しいメルヘンドライバーと鍵………なのか?」
Uは新型のドライバーと鍵を前に理解が及ばない様子を見せていた。だがその直後、8人のメイデン達の顔を目の当たりにしたUは少し考える様子を見せたものの、やがて思考を止め………
「(………今は一旦いいか、そういう考え………多分これは皆と僕の心が1つとなった証なんだから………)」
Uはこれがメイデン達との絆の証であるという解釈を行うのであった………
メルヘンソードマンドライバーは新たな造形へと変化を遂げると共に新たな鍵を作り出した。そして8人のメイデン達と絆を結んだ事でディストが起こした哀しき復讐劇は終止符が打たれた。しかし、まだUには解決していない問題が1つ残されていたが、それはまた少し先の未来の話であった………
To Be Continued………
次回予告
ディストの解放から数日経った日の事。メイデン達の幸せを探す為の道を模索するUに対し、ある人物が話しかけてくる。そしてそれはUに残された問題の1つに影響を及ぼすものであった………
次回(最終回)「迫るタイムリミット」