人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
U達が訪れたミューチュの世界において殺人事件を解決する事となってしまったU。犯人の検討が全く付いていない中、容疑者候補に当たる人物達が口論をしていたのだった………
ヤス達の口論を目の当たりにしたUは呆れ混じりに溜息を漏らすと………
「やれやれ………なんの騒ぎだ」
Uは呆れ混じりにそう問いかける。
「探偵さんか………丁度いい、こいつが犯人に違いねぇよ」
リギは、ペンションの管理人であるヤスこそが犯人だと決め付けた様子を見せる。
「………そうだとして何の根拠が?」
Uは呆れ混じりにそう問いかける。
「それは………とにかくコイツが犯人なんだよ、間違い無く!!」
リギから明確な答えは出てこなかったものの、姿勢は変わらなかった。それを聞いたUは………
「話にならんな」
そう言い返して近くの椅子に座り………
「はっきりと言おう、アンタだって犯人候補なんだ。下手に決め付けると信用が無くなる」
そう言ってリギに対して、彼も犯人候補である事を突きつける。
「なんだと………!?」
リギはUに迫ろうとするが、Uは近くにあった机を力任せに殴りつけ、机にヒビを入れた。
「主張が通らないから喧嘩か?」
Uは苛立ちを見せながらそう返した。Uの剣幕に押されたリギは舌打ちをすると、他の宿泊客達と共に自室へと戻りだした。そしてただ1人残ったミューチュはヤスへ近付き………
「お兄ちゃん………大丈夫?」
ヤスに対して心配の言葉をかけた。
「大丈夫だ………それと探偵さん、助かった………」
ヤスは安堵の声を漏らしつつ、Uに感謝の言葉をかけた。
「別に………あんなクズ共が気に入らないだけだよ」
Uは個人的にリギ達が気に入らないだけと返した。そしてUはヤスの疲弊した顔を目にし………
「それより………疲れているようだな。奴等と言い合いしていた時もいい顔をしていなかったが………奴等と何か関係があるのか?」
Uは首を傾げながら問いかける。
「あそこにいた男連中は高校の時に俺を虐めてたクソ野郎どもさ………奴らのせいで俺は高校を辞める羽目になって………俺はここで療養の意味も含めて管理人をやっていたのに………なんでよりにも寄って来るんだよ………! そう思ってたら殺人が起きた………もう訳わかんねぇよ………!!」
ヤスはリギ達が高校時代に自身を虐めていた人間である事を語った。それを聞いたUは………
「………クソッタレた話だな」
ヤスに同情するようにそう呟いた。
「なあ探偵さん、奴等の取り巻きが1人死んだのは偶然なのか? それとも………神様が与えてくれた奴等への罰なのか………!?」
その直後、ヤスはUに対してギザが死んだ事について問いかける。それを聞いたUは………
「………さあな。でも僕はお宅らの事情に肩入れする気は無い………取り敢えず犯人を見つける。奴等の事はその後だ………でも、アンタが犯人じゃないのなら胸を張って言え。本気でそう言えるなら………僕はアンタを信じる事にする」
あくまで探偵としては事情に肩入れはしない事を宣言しつつも、ヤスに対して激励とも取れる言葉をかけた。それを聞いたヤスは目から涙を零すと………
「ありがとう………探偵さん………!!」
そう言って、Uの優しさに感謝の言葉を返したのだった………
場の空気が一触即発の状況となる中で何とか場の空気を収めたU。ヤスとリギ達の関係を知ったUは、ヤスに肩入れする推理はしないと語りつつも、彼を気遣う様子を見せ、彼に激励の言葉をかけたのであった………
To Be Continued………
次回予告
ヤスの様子を見たUは、殺人に手を染める可能性があるというだけで彼が犯人では無いと読み始めていた。そんな中、ヤスが犯人ではない事を後押しする人物が現れる。その人物はリギ達と共にペンションへやってきていたスズという女性だった………
次回「潔白の後押し」