人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
怪人を前にイバラヒメカスタムの力を上手く発揮し、必殺の一撃を叩き込む事に成功するU達。しかし、それに紛れて逃亡されてしまった事から、怪人の撃破は一旦お預けとなったのだった………


第16話 計画的な殺人

怪人による第2の殺人から少し経った後、Uはフロントルームにて一旦ペンションにいる人間を全て集めた。

 

「………さっき殺された男、ハガだったか………それとリギと………そこのお嬢ちゃん………少なくともこの4人が犯人とは考えられない。殺人の件に関しては9割白だ」

 

Uはそう言って、ミューチュとリギが一旦犯人では無いと予測する言葉を語った。

 

「それじゃあいったい犯人は誰だって言うんだ、探偵さん?」

 

管理人のヤスはUに対して犯人が誰かを問いかける。

 

「………それはまだ分からん」

 

Uはまだ犯人が分からない事を語る。

 

「それじゃ困るんだよ探偵さんよ………!!」

 

それを聞いたツオはUに向けてそう言い放つ。

 

「騒ぐなって。でも同時に今回の被害で幾らかキーポイントは得られた」

 

Uはツオの言葉に顔色1つ変えず、続けて自身が今回の騒ぎでキーポイントを得た事を語る。

 

「キーポイント………?」

 

ミューチュは首を傾げながらそれを問いかける。

 

「まず………今回ハガを殺した怪人は………偉く計画的な動きをしていた。彼が死んだ時、悲鳴のようなものは一瞬聞こえたかと思えば口封じをされたかのようにすぐ消えた………そして包丁では明らかに説明がつかない短時間での刃物による惨殺………今回の事は計画された殺人である可能性が極めて高い」

 

Uはこの事について、計画された殺人である事を語る。

 

「計画された殺人………怪人がどうやってそんな事出来るんだよ」

 

それを聞いてリギは不貞腐れるようにそう問いかけた。

 

「さあな。でも無差別殺人ならもうちょっと計画がずさんだ。でも今回の件は明らかに計画的すぎる………それに僕の経験則だと………こういう時は大抵怪人と人間どちらにも化けられる。この中でまだ僕が白と断定していない4人の中にこの犯人がいる………僕はそう睨んでいるさ」

 

Uは怪人が計画殺人を出来るカラクリまでは知らずとも、あまりにも行動原理が計画的な物である事から人為的なものと予想しており、その犯人がこの中にいる………そう予想して見せた。

 

「………僕の予想だと、このまま放っておけば恐らく第3の殺人が起きる。その前に犯人を炙り出す」

 

Uは第3の殺人の可能性を強く確信し、それを止める決意を見せる。その場にいる者達は半信半疑な様子であり、幽体のメイデン達もUの様子には首を傾げ………

 

「………U、本当に犯人なんて見つけられるの?」

 

思わずUに対してそう問いかけた。Uはフッと笑いを零すと………

 

「………なに、犯人は今夜にでも分かるさ………次に殺されるであろう目星は………正直着いてるからな」

 

そう言って、次の犠牲者を予感していたのだった………

 

 

 

怪人による人為的な殺人………その仮説を絞り出したUは着実にその答えに迫りつつあった。Uが予感する犯人候補の4人はヤス、ツオ、スズ、ナオ。果たして、本当にこの中に犯人は潜んでいるのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
犯人候補が絞られ空気が悪くなる中、スズはその場にいる者達へ飲み物を淹れていた。犯人候補の中でスズは1番に信用されているのか、その場にいる者達は飲み物を手に取る。だがUはスズから疑いの目を離そうとはしなかったのだった………
次回「白髪探偵の疑い」
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