人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
第3の殺人が起きようとする中、Uはそれを実行しようとする犯人を突き止める。その犯人はスズであり、Uは彼女が怪人の姿も持つ決定的な証拠を突きつけたのだった………
その後、スズはフロントルームに連れてかれ、Uやペンションの生存者全員の目の前で動機を語る事となった。
「………スズさん、アンタを犯人だとは正直疑いたく無かったが………どうしてこんな真似をした?」
スズに対してUはそう問いかける。それを聞いたスズは………
「………許せなかったんです、私とヤスくんの関係を壊して………私に取り入ろうとする彼等が………!! 今回偶然再会した時にも………まだヤスくんの事を虐めようとしていたから………私がやるしか無かった………無かったんです!!」
そう言って、リギ達に向けた復讐心を語る。それを聞いたUは………
「そうか………それがあの2人を殺した動機って訳だ」
Uはそう言ってスズの胸中を知る事となった。
「スズお姉ちゃん………」
ミューチュは目の前の光景が信じられない様子で彼女の名を呟く。しかしUだけは冷静な様子を見せており………
「………あまり褒められた真似じゃないな………同情はするけどさ」
スズに同情しつつも、彼女の真似を褒められたものでは無いと語った。
「同情って………彼女のやった事は人殺しなんだぞ探偵さんよ………!!」
リギはUの言葉に意を唱える。だがUは直後、リギの顔面を力任せに殴った。
「へぶっ!?」
リギは吹き飛ばされると共に顔面が潰れ、顔から血を流していた。
「………元はと言えばお前のせいだろこのクズ野郎」
Uはリギに対して苛立つ様子を見せた。それを見た者達はUの行動に驚いていたが………
「………スズさん。この馬鹿は確かに生きる価値の無いゴミかもしれない。でもアンタが手を下してまで殺す価値は無い………」
Uはそう言ってスズへ殺人の意味は無いと説いた。スズはUの説得を前に言葉を失っていたが………
「………もう1つ聞きたい。怪人の力はどこで手に入れた?」
Uは続けて、スズがどうやって怪人の力を手に入れたかを問いかける。
「怪人の力………確か………金髪の女の子が………私に対して復讐の機会をあげる………なんて言ってきて………」
スズは怪人の力を手に入れた経緯を思い出していた。
「金髪の女の子………?」
Uがスズの挙げた人物に対して首を傾げる様子を見せる中、スズは突如として呻き声をあげる。
「………!? どうした!?」
Uはスズに対して異常を問いかける。だがスズは直後に怪人の姿へと変化する。
「何っ………!?」
突然の事態に、Uは動揺の声を漏らす事しか出来なかった。そしてその直後、怪人はUに向かって襲いかかってくるのだった………
スズの犯行の動機が明らかとなる中、突如として怪人に変貌してしまう事態となる。暴走するスズと、彼女の口から明かされた金髪の少女。そしてこの事態は、Uにとってこれから大きな戦いとなる前兆に過ぎない事を、この時のU達は知る由もなかったのだった………
To Be Continued………
次回予告
暴走する怪人を前に変身するU。Uが怪人の対処を引き受ける中、ミューチュは無力感に苦しめられる様子を見せたのだった………
次回「幼き少女の無力感」