人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
暴走するスズとの戦闘に追われるUに対して、無力感に絶望するミューチュ。そんな彼女の運命を変えようとするかのように、彼女の前にメルヘンドライバーが出現するのだった………


第21話 絶望と力の天秤

ミューチュは目の前に現れたメルヘンドライバーとゼンマイに動揺していた。Uはその様子を見つつも再び立ち上がってきた怪人による攻撃をキックで蹴り飛ばした。

 

「お嬢ちゃん………いや、ミューチュ=メイデン。この世界は確かに君の世界だが………君はただの子じゃない………君はメイデンとしての命運を握った子だ」

 

Uはミューチュに対してメイデンとしての名で声をかける。

 

「ミューチュ………メイデン………なんの事か分からないよ………!」

 

それを聞いたミューチュは何が何やら分からない様子だった。

 

「………そのドライバーが全てを教えてくれるかもな。でもそれは君の中で封印されていたかつての苦い記憶を呼び起こす事になるかもしれない………それでも戦う道を選ぶのであればそれを手にしろ」

 

Uはミューチュに向けて戦いの道を取るかを問いかける。それを聞いたミューチュは最初こそその場を動けずにいたが………

 

「私は………スズお姉ちゃんがこれ以上苦しむ姿を見たくない………!!」

 

ミューチュは覚悟を決めメルヘンドライバーに手を伸ばす。するとその直後、彼女がドライバーを手にした直後、突如として彼女の記憶の中にかつての戦いの日々が思い起こされていた。

 

「………っ!! はあっ、はあっ………」

 

いきなり大量の記憶が呼び起こされた事でミューチュは息を上げていたが、それと同時に本来の自身を思い出すと………

 

「そうだった………私はミューチュ=メイデン………リバーシブルを愛し、その為に生きていた芸術家………けれど今は………今だけはまだヤスお兄ちゃんの姪として………スズお姉ちゃんを助けさせて欲しい」

 

自身が好き好んでいた物を思い出すと共に、今の自身がやるべき事を語った。そして、腰にメルヘンドライバーを装着するとベルト左部にゼンマイをセットする。

 

『ウサギカメ!』

 

ミューチュはゼンマイを回すと共に、左手を広げながら前に伸ばし身構えると………

 

「変身………!」

 

変身の言葉を口にする。すると、ベルトから2つのエネルギーが放出され、ミューチュの身体に直撃すると、そのエネルギーはウサギとカメを混ぜ合わせた造形の鎧を生成し、そのまま装着される。

 

『コンフリクトレジェンド! ウサギカメヒストリー!!』

 

これにより、ミューチュはメルヘンとして復活を遂げる事となったのだった………

 

 

 

メイデンとしての記憶を思い出したミューチュはメルヘンへの力を取り戻す形で変身。本来の自身を取り戻しつつも、彼女は今この瞬間だけ、スズを救う為に戦う覚悟を決めたのだった………

To Be Continued………




次回予告
ミューチュはスズの変異した怪人のスピードを前に鉄壁の防御で耐え続ける。そして覚悟を決めたミューチュを見たUもまた、ミューチュに手を貸す姿勢を見せるのだった………
次回「ミューチュの覚悟」
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