人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
Uの状況についてミューチュと会話をする中、またしても新たな世界へと誘われるU。そこはかつてNo.4メイデンと呼ばれたジュノ=メイデンの世界であった………


第4章 ジュノの世界編
第25話 ジュノの世界


Uは自身が訪れた世界がジュノの世界である事を悟ったその直後、近くにいる女性がUの身体に肘を軽くぶつけてくると………

 

「………ほら、ボーッとしない。これから配給作業始まるんだから準備して」

 

そう言って、Uへ仕事をするよう指示を行ってきた。

 

「あ………ああ」

 

Uは目の前にあるスープの鍋と、ボロボロな皿を持って自分達の元へ歩いてきている人達の姿を目にすると………

 

「(成程………僕はさしずめ、配給作業のボランティアって訳だ)」

 

自身のこの世界での役割を理解し、仕事に取り組む事となった。と言ってもスープを人々が持ってきた皿に入れるだけなので結局は単純作業だった。結果30分程経った頃には行列は終わっており、全員にスープを渡し終える事が出来た。

 

「………取り敢えず一段落したな」

 

Uがそう言って溜息を漏らすと同時にジュノへ視線を向ける。だがジュノは震えながら座り込んだままであり、動かずにいた。

 

「………まだ座り込んでるのか」

 

Uは呆れ混じりにそう呟くと、近くにあった簡素な皿へスープを入れると、ジュノの方へ近付き………

 

「おい、大丈夫か? もし良かったらこれ食いな」

 

Uはジュノへ接触すると、彼女に対してスープの入った皿を手渡す。それを見たジュノは怯えた様子を見せていたが、やがてUから受け取ったスープを手にすると、空腹を満たすかのように泣きながらスープを口にし始めた。

 

「………そんなに腹が空いていたのか?」

 

Uは不安そうな様子でジュノに声をかける。それを聞いたジュノは無言で頷く様子を見せた。Uは自身の服の中に金銭の入った袋があるのを目にし………

 

「………分かった、何か奢ってやる」

 

そう言って、彼女の空腹を満たそうと何かを奢る事を約束するのだった………

 

 

 

Uはジュノと共に飲食店に来ていた。ジュノはしばらく食事にありつくばかりで何も口を開かなかった。メイデン達もジュノの様子を見ていたが、全く口を開かなかった。いや、ジュノの様子を前に何も言えないと言うのが正しいのだろうか………しばらくして空腹が満たされたのか、ジュノは弱々しく声を漏らすと………

 

「あの………ありがとう………」

 

ジュノはUに対して感謝の言葉を漏らす。

 

「いや………相当腹ペコだったんだろうな………そうだな、どこから話そうか………?」

 

Uはジュノの様子を見つつ、彼女との議題についてどうすべきか迷う様子を見せたのだった………

 

 

 

ジュノの世界を訪れたUは、ジュノと接触する機会を得る。しかし、ここまで対して会話を行えていないU達。果たして、ジュノと会話をする事は叶うのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
Uはジュノに質問を行うが、黙りが続くばかりで会話にならなかった。Uが頭を悩ませる中、ジュノはいよいよ口を開き始めるのだった………
次回「口下手な少女」
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