人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
ジュノへ疑問を問いかけるUだったが、ジュノは中々口を開いてくれなかった。だがジュノは話すのが怖かったという本音を少しして語り、Uはジュノの面倒を見る事を決意するのだった………
ジュノの面倒を見る事になってから数日。Uはジュノと共にボランティアの仕事で日々を過ごしていた。ジュノも食事にありつけるようになり、僅かながらだが嬉しそうな様子が見れた事もUは感じていた。
「………今日のボランティアも上手く行ってよかった………よね?」
ジュノはUに対してこれまでよりも嬉しそうな声でそう問いかけた。
「だな………君の活躍のお陰だよ」
Uはそんなジュノの事を優しく褒めた。それを聞いたジュノは嬉しそうな様子を見せていた。そして、霊体状態でそんな彼等を見ていたミューチュは………
「………Uさん、ジュノの扱い方が何か上手いような………?」
ジュノの扱いが上手いUの様子に思わずそう疑問を抱いていた。
「………彼、ああ見えて子供がいるらしいのよ。私も会った事は無いけれど、仲間に優しい彼だもの、どうすれば喜んでもらえるのか、笑ってくれるのかについてはある程度は予想が着いているのかもしれないわ」
メイデンの名を持つ少女の中で一番に詳しいメイデンは、Uがジュノを上手く扱えている事について、彼女なりに理由を予測していた。
「Uにそんな事情があるなんて初めて聞いたわね………」
エレガンはUの初めて知る一面に驚いていた。そしてジュノと共に町中を歩いている中、Uの真横をある人物が通り過ぎようとしてきたが、その際にその人物とぶつかってしまった。
「うわっ!? ………ごめん」
Uはすぐさま謝罪する様子を見せる。するとその人物はUの顔を目にし………
「………やっと見つけた。貴方が例の戦士かしら………?」
そう言って、まるでUを探していたかのような様子を見せていた。
「………何の話だい?」
Uはその様子からその人物に対して警戒心を抱くと共に、声をかけてきた人物の容姿を目にする。その人物は金色の髪であり、小さな少女だった。
「(………この子の容姿………前の世界でスズさんが言ってた子と同じだな………?)」
その容姿からUは、以前のミューチュの世界で出会ったスズの話を思い出していた。そして少女はUの顔を覗き込む様子を見せると………
「………とぼけなくてもいいの。様々なお姉様達の生み出した幻影の世界に現れては封印を解いていく白髪の戦士………それが貴方だって事はもう分かっているのだから………」
そう言って、Uのこれまでの行動を知っているかのような素振りでそう呟くのだった………
生活に慣れ始めてきたU達の前に現れた謎の金髪の少女。Uの事情すら知る様子を見せた金髪の少女は果たして何者であろうか………?
To Be Continued………
次回予告
U達の前に現れた少女は、Uの事情を知る様子を見せていた。そしてその少女がそれを知っているのには大きな理由が隠されていたのだった………
次回「真実の裏の事実」