人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
Uがジュノの面倒を見るようになってから数日後のある日。Uはとある人物と偶然にもぶつかってしまう。その人物は以前聞いた特徴と当てはまる金髪の少女であり、彼女もまた何故かUの事情を知っているような素振りを見せていたのであった………
金髪の少女の言動に驚く様子を見せたUは同時に強い警戒心を見せ始めた。
「………君は何者だ。何故その事を知っている………?」
Uは金髪の少女に向けて、警戒心の籠った声でそう問いかける。
「知っている所か見えていますわよ、私のお姉様達が………!」
金髪の少女はUの事情を知るばかりか、近くにいるメイデン達が見えていると主張する。事実彼女の視線は常人には見えないはずのメイデン達が映っており、彼女の視線にはメイデン達も見られていると気付く様子を見せていた。
「………どういう訳だ。普通の人間にメイデン達は見えないはずだろ………? それにメイデン達の事をお姉様と言ったな。君と何の関係がある………?」
Uは今のやり取りで感じた疑問を金髪の少女にぶつける。それを聞いた金髪の少女は笑い出す様子を見せると………
「………そう、魂だけの状態になっているお姉様達は普通の人間には見えもしない………けれど私やこの世界のそこのお姉様が視認出来る理由………貴方はもう知っているんじゃないですの………?」
そう言って、彼女が霊体のメイデン達を視認出来る理由をUは既に知っている事を指摘する。それを聞いたUは少し考えた後にとある答えへ行き着くと、思わず動揺の声を漏らし………
「………まさか!? しかしそんなはずは………!?」
Uは違和感を感じながらも動揺する様子を見せた。
「そのそんなはずが起きているんですのよ。尤も、私を生み出してくれたお父様はそこにいるお姉様達とは違うけれど………」
金髪の少女は自分が、Uの感じた有り得ないを実現している存在である事を語る。そして………
「………私はNo.10メイデンとも言うべき新たな人工人形………ディスト=メイデンですわ………!」
金髪の少女こと………ディスト=メイデンは自身の素性をUに向けて明かした。
「ディスト………メイデン………!?」
これにはUだけでなく、他のメイデン達も動揺している様子だった。そしてUは、メイデンという名を聞くと共に以前のミューチュの世界でスズが怪人になった理由の答えにもこの時に行き着き………
「………そうか。スズさんを怪人にした金髪の少女は………君だった訳だ………」
以前の世界の殺人事件において、裏で暗躍していたのが彼女である事に行き着く様子を見せたのだった………
Uの前に現れた彼等の事情を知る金髪の少女の正体は、存在しないはずのNo.10メイデンこと、ディスト=メイデンだった。Uと出会う以前から暗躍を行っていた事が明らかとなった中、Uはディストに向けて緊張を強める様子を見せていたのであった………
To Be Continued………
次回予告
ディストはメイデン達の封印を維持する為に怪物や怪人を生み出していた事を明かす。そしてそれと共に、この世界にもジュノの事を封印する役割を担った怪物がいる事をUへ突き付けるのだった………
次回「怪物の真実」