人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
金髪の少女はやけにUの事情に詳しい様子を見せていた。その理由には、彼女が存在しないはずのNo.10メイデン、ディスト=メイデンである事が関係していたのだった………
Uが以前の世界での真の黒幕がディストである事を突き止めて間もなく、ディストは狂ったように笑い出すと………
「そういえばそんな事もありましたかしら。でも結局は貴方達の妨害でそれも失敗。結果として無価値に終わりましたわね」
そう言って、まるで忘れていたかのような態度で以前の世界での件を小馬鹿にする様子を見せた。
「貴様………!」
Uもこれには怒りを顕にする。
「怖い顔しないで、白髪のお兄様………?」
ディストは続けてUに対してそう言い放つ。
「その呼び方は止めろ、虫唾が走る」
Uは素で嫌悪感を抱いていた。それを聞いたディストはクスクスと笑うと………
「私にとってその言葉は褒め言葉ですわよ、白髪のお兄様」
またしても小馬鹿にするようにそう呟いた。
「………不愉快だ、行くぞ」
Uはそう言ってメイデン達やジュノに目配せを行ないその場を去ろうとする。
「ああ、そうそう。この世界にも居ますわよ、そこのお姉様を封印する怪物………のようなものが」
だがその直後、ディストはこのジュノの世界にもジュノの復活に関係する怪物が存在する事を語った。
「何っ………!?」
それを聞いたUは動揺の声を漏らす。
「薄々気付き始めてはいるでしょうけれど怪人は各お姉様の封印を行う為に私が生み出した存在。倒せばそのお姉様の封印は解かれますが………止められるか止められないか………それは貴方次第ですわ」
ディストは再びクスクスと笑う様子を見せると、怪物を倒せるかはU次第であると語った。
「………なら止めてやる。君の思い通りにはさせない」
それを聞いたUは対抗するように語った。
「ならばそれが出来るか試させてもらいますわ、白髪のお兄様………!」
ディストは笑いながらそう言うと、腰からベルトを取り出す。
「ベルト………!? まさか………!?」
メイデンはベルトを目にし驚く様子を見せた。何故ならそのベルトこそメイデンと呼ばれた少女達しか使えないはずのメルヘンドライバーだったからだ。ディストはこれを腰に装着すると、ゼンマイを取り出し、ベルト左部にセットする。
『ラプンツェル!』
これにより待機音が鳴り、ディストは右手に髪をかき上げた後に自身の胸の前へと動かし、握り拳を作ると………
「変身………!」
そう言って左手でゼンマイを回す。
『ロングヘアーレジェンド! ラプンツェルヒストリー!!』
これにより、メルヘンドライバーに内蔵されたゼンマイが回転。これによりラプンツェルの主人公の姿を模した鎧が生成され、ディストの身体へと装着された。そしてその姿を見たUは動揺の声を漏らし………
「モンスターウォーリアー………メルヘン………!?」
目の前に現れた戦士の名を口にするのだった………
ディストから語られる怪人の存在とその誕生の真実。更にメルヘンへと変身した事にはその場の誰もが驚いていた。果たして、U達はディストの妨害をどのように切り抜けるのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
メルヘンの姿へ変身したディストに対し、同じくメルヘンソードマンへ変身するU。ディストの様子を見るUに対し、ディストはメルヘンとしての能力を活かした戦い方を展開する………
次回「8人目のメルヘン」