人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
メイデンの復活に首を傾げるU達。そんな中でメルヘンソードマンドライバーが再び輝き、U達を新たな世界へ誘う。そこはかつてエレガンと呼ばれた少女の世界であった………
第3話 エレガンの世界
自身がエレガンと呼ばれた事に首を傾げるエレガン=メイデンへUが視線を向けている中………
「………コラ、執事!! いつまで寝てるの!!」
突如として背後から声が聞こえると共にUの頭に向かってハリセンが飛んできた。Uは反射的にこれをかわしたが、背後へ視線を向けると、そこにはメイドが立っていた。だがメイドはUにハリセンをかわされた事に驚いており………
「か、かわされた………?」
思わず困惑の声を漏らしていた。だが少しして我に返ると………
「………って、そうじゃない! 執事! まだお仕事溜まっているんだからさっさとこなす! いいわね!?」
そう言って、Uへ仕事をするよう指示を行った。それを聞いたUは………
「………成程、そういう役割って事ね」
小さくそう呟くと身体を起こし、メイドへ着いていく形で一旦エレガンとは離れる事となった。メイデンの方はUへ着いていくべく歩き始めたが、その際にエレガンがメイデンの方へ視線を向けている事を察知していた。
「(………やはり、この子には私が見えているのね………)」
その事から、現状の姿であってもエレガンと自身は視認し合える状態である事を察知するのであった………
それから数時間、Uは執事としての業務をこなす事となる………といっても基本的には雑用であり、エレガンの動向は中々追えずにいたのだが、なんでも屋として長年仕事をしてきたUにとって執事の業務は御茶の子さいさいであり、次々と業務を片付けていた。Uを監視していたメイドはUの仕事のこなすスピードに困惑しており………
「(この子、こんなに仕事こなすの速かったかしら………?)」
思わずそんな事を考えてしまっていた。そんな中、霊体のメイデンがUに近づくと………
「………U、ちょっといいかしら?」
Uへ声をかけてきた。
「………構わないが静かにな。このメイドに聞かれるとまた一悶着起きる」
Uは小声でメイデンに向けて言葉を返した。
「大丈夫よ。私の姿や声はあの子………エレガン以外には見えも聞こえもしないみたいだしね」
メイデンは自身の声も姿もこの世界ではUとエレガン以外には見えないと語ると………
「そうか………で、用件は?」
Uはメイデンへ用件を問いかける。
「………エレガン、完全に以前の記憶を持っていなかったわ………まるで別人よ………」
メイデンは現在のエレガンが以前までの記憶を持たず、別人のようになってしまっている事を語る。
「らしいな………ここまでの変わりようとは思わなかったが………」
Uもそれにはすぐに頷いたが、エレガンの変わりようには大きく驚いていた。
「それもそうね………以前のあの子は………貴方の事を殺したい程に憎んでいたものね………」
その理由は、以前のUとエレガンの関係が悪いものであった為だった………
エレガンの事を調査するU達はエレガンの変わりように大きく動揺していた。果たして、U達は以前までの記憶を持たないエレガンの事を調べる事は出来るのであろうか………?
To Be Continued………
次回予告
仕事の休憩中にエレガンはUへ近付き、彼へ会話をしてきた。その会話の中でエレガンは、Uとメイデンから何か異質な気配を感じている事を語るのだった………
次回「異質な空気」