人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜   作:Uさんの部屋

30 / 105
前回までのあらすじ
ディストから怪物の存在意義と、ジュノの世界の中にも怪物が存在している事をUへ突き付ける。彼女の思惑を阻止する事を宣言するUに対し、ディストはモンスターウォーリアーメルヘンの姿へ変身し、Uを試そうとしていたのだった………


第30話 8人目のメルヘン

ディストがメルヘンの姿へと変身した事に思わず動揺の声を漏らしたUだったが………

 

「………邪魔をするなら容赦はしない………!」

 

そう言ってメルヘンソードマンドライバーを取り出す。

 

「Uさん! ここは私にやらせてください………!!」

 

するとミューチュがこの戦いに混じる事を自ら名乗り出る。それを聞いたUは頷く様子を見せた後、メルヘンソードマンドライバーを腰に装着すると………

 

「力を借りるぞ、ミューチュ」

 

そう言ってベルト左部にゼンマイをセットする。

 

『ウサギカメ!』

 

これによりベルトから待機音が流れる中、Uは左手を広げながら前に伸ばすと、そのまま勢いよく握り拳を作り………

 

「変身!」

 

そう言ってゼンマイを回す。

 

『カスタムウォーリアー! メルヘンソードマン!! ………ウサギカメ!!』

 

これにより、Uの身体にミューチュの身体が取り込まれ、直後に彼の身体にウサギカメヒストリーの鎧を元にした新たな鎧が装着され変身が完了する。直後にメルヘンソードマンドライバーから例の武器に装着させるユニットが出現するが、今回はメルヘンセイバーとは合体せず、単体で大型の盾を構築する。

 

「成程、コイツの時は盾になるのか………」

 

Uは変身過程と、以前ミューチュが変身していたウサギカメヒストリーの特性からウサギカメカスタムのスペックを理解する。直後にディストは素早い動きで接近すると共に、鋭い連続パンチを放ってきた。

 

「ぐっ!?」

 

Uは盾と自身の装甲を武器に攻撃によるダメージを最小限に抑えていたが、その威力は高く僅かに押されていた。

 

「(パワーが高い………! 厄介な奴だ………!)」

 

Uはディストの実力を厄介と評していた。だがそのままでやられるだけのUでは無く、何度目かのディストの攻撃を盾で防いだ後、右手に持ってメルヘンセイバーによる斬撃を放つ。ディストは咄嗟に距離を取ったが、攻撃は届いており、ディストが身に纏う鎧に小さな傷が付いていた。

 

「………やりますわね。でもこれはどうでしょうか………!?」

 

ディストはUの実力に感心しつつも、素早い動きでUを翻弄しようとする。だがUは冷静に左腕の盾を構え、ディストの動きを目にすると………

 

「………そこだ!」

 

それを捉えると言わんばかりに盾を投擲する。

 

「………ぐうっ!?」

 

そして、Uの予測と勘が当たり、投擲された盾がディストの身体へ直撃。ディストは大きく姿勢を崩したのだった………

 

 

 

ディストの変身したメルヘンを相手に、戦闘経験と技量でくらいついていくU。だがディストの厄介さを前に、Uはまだ油断が出来ない状況である事も、心の中で察知していたのだった………

To Be Continued………




次回予告
ディストはUの実力を認めつつも、素早い動きを武器に攻撃を仕掛け続ける。それを見たUもメルヘンソードマンのカスタムを変える形でディストとの戦闘を続行するのだった………
次回「使い分けの技量」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。