人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
ミューチュの力を借りる事により、ディストとの戦闘に挑むU。ディストのパワーとスピードに翻弄されつつも、Uは技量でこれにくらいつき、一進一退の攻防を繰り広げていたのだった………
Uから投擲された盾の一撃を受けたディストは一瞬視界がぐらついたものの、すぐに我に返る様子を見せ………
「やりますわね、白髪のお兄様………けれど、そう何度も同じ芸当は出来ないはずですわ………!!」
冷静に状況を分析すると、素早い動きでUに接近すると共に、素早い連続パンチを放つ。盾を失ったUは先程より防御力を失い防戦一方となっていたが………
「そうだな………でも同じ土俵に上がらせてもらう事は出来る………!!」
Uはめげずにベルト左部にセットされたゼンマイを外すと、別のゼンマイを取り出しこれをセットする。
『アリス!』
これによりミューチュがUの身体から排出されると同時に、Uがゼンマイを回すと、近くにいたメイデンがUの身体へと取り込まれ………
『カスタムウォーリアー! メルヘンソードマン!! ………アリス!!』
Uはアリスカスタムへと変身。ウサギカメカスタムをゆうに上回るスピードで動き回り、ディストの背後へ回ってメルヘンセイバーによる鋭い斬撃を叩き込んだ。
「きゃっ!?」
ディストはUも圧倒的なスピードを見せた事に動揺の声を漏らすが、すぐさま笑いを零すと………
「いいですわ、白髪のお兄様………! そう来なくては………私が変身した甲斐がありませんもの………!!」
そう言って、頭のネジが外れたかのようにUに向かって素早く動き出す。Uもまた素早い動きで走り出し、Uとディストは高速戦に突入する。
「UとあのNo.10を自称する女のスピードは互格………! これまでの怪人とは明らかに違う強さの持ち主だわ………!」
エレガンは、Uと互角に渡り合うディストの強さに驚く様子を見せていた。一方、ジュノは目の前で起きている光景を前に、何が起きているか分からない様子であった………あったのだが、同時にそれを受け入れてしまうような過去の光景がフラッシュバックした。
「(な………何これ………!?)」
ジュノは突如として頭を抱えると共に、その場に蹲る様子を見せた。
「じゅ………ジュノ………!?」
これを見たミューチュやエレガンは慌ててジュノへ駆け寄る。だがジュノは頭に流れる光景と頭痛に苦しめられており………
「どうして………どうしてこんな感情が溢れてくるの………!?」
自身の中に溢れる感情に対して混乱する様子を見せていたのだった………
Uとディストが互角に渡り合う中で叩き起されようとしているジュノの失われたはずの記憶。果たして、Uとディストの戦いにおいて、ジュノは何を思い出そうとしているのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
Uとディストの戦いが進まない中で、新たにこの世界の怪物まで乱入してくる事態になってしまう。Uへ危機が迫る中において、失われた記憶に苦しむジュノ。この状況はUにとってかなり苦しい事態となってしまうのだった………
次回「混沌と化す戦場」