人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
ディストと一進一退の攻防を繰り広げる中で、更に怪物まで乱入してくる混沌状態となる戦場。だがUは負担が増えながらも、戦闘へのボルテージを上げながら食らいついていたのだった………


第33話 転換の道具

ディストと怪物が激突し合う中でUはゼンマイを鞭のグリップ部分へセットする。

 

『ウサギカメ!』

 

Uはそのままトリガーを引いた。

 

『ウサギカメメルヘンパニッシュメント!!』

 

Uは鞭の光を鋼鉄の塊へと変化させると共に、より一層しなやかとなった一撃を放つ。

 

「うああっ!?」

 

これにより纏めてディストと怪物を吹き飛ばすものの、ディストはすぐさま立ち上がると………

 

「まだまだ! この程度で私は倒せませんわ!!」

 

そう言って目にも止まらぬ速さでUへ接近すると共に、ベルトのゼンマイを回す。それを見たUもまたベルト左部のゼンマイを回すと、ディストを待ち受ける姿勢を見せる。

 

『ラプンツェルメルヘンエンド!!』

 

そして先に必殺技を放ったのはディストだった。彼女は大きく飛び上がると共にUに向けて必殺のキックを放つ。だが次の瞬間、Uはゼンマイによるチャージを終え、先程の攻撃から体勢を立て直そうとしていた怪物を地面から生やした棘の鞭で拘束し、そのまま自身の方へ引き込む。そしてこの際の軌道がディストのキックの方向と全く同じであり、ディストは背後から飛んでくる怪物と激突する。これによりキックの姿勢が崩れたタイミングで、Uが変身するマスターメルヘンの複眼が発光し………

 

『イバラヒメメルヘンフィニッシュ!!』

 

Uはしなやかな鞭の一撃で2人纏めて吹き飛ばした。その際の鞭による攻撃の余波が近くの建物の壁へ激突。その瓦礫がジュノ達の前へと転がった。一方、大きく吹き飛ばされたディストと怪物。だが怪物にはまだ決定打を与えられておらず、ディストもすぐに姿勢を立て直していた。

 

「………やりますわね、白髪のお兄様………! けれとまだ私は倒せませんわ、少なくともこの程度ならば………!!」

 

そう言ってUを煽るディスト。Uも舌を鳴らすと………

 

「決定打にならないか………」

 

思わずそうボヤいていた。そしてそんな中、Uはジュノへ目を向けると………

 

「しかし、派手な攻撃になってしまったな………大丈夫………か………?」

 

彼女を心配する様子を見せた………のだが、その際に映った光景から、思わず動揺の声を漏らす。何故ならその視界には………先程のUの攻撃の余波で崩れた瓦礫から出現したかのようにメルヘンドライバーが隠れていたからだった。

 

「メルヘン………ドライバー………!?」

 

それを見たUは、思わず目の前のメルヘンドライバーに対して動揺の声を漏らすのだった………

 

 

 

ディスト達へ策を持って攻撃を行うものの決定打にならない状況。だがそんな中で、ジュノの前にはこれまでのメイデン達の葛藤時に現れていたメルヘンドライバーが落ちていた。果たして、ジュノはこれまでのメイデン達のようにベルトを取る選択を選ぶのであろうか………?

To Be Continued………




次回予告
ジュノの目の前に落ちたメルヘンドライバーについてUはディスト達を相手取りながら説明をする。かつての記憶に怯えていたジュノだったが、彼女はUとの対話を経てこの状況を変えたいと心の底から願う様子を見せたのだった………
次回「変えたい想い」
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