人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
ディスト達相手に策を持って戦うUだが、これは決定打に至らなかった。思わず苛立ちを隠せないUだったが、この戦いの余波で、ジュノの前へ突如としてメルヘンドライバーが現れたのだった………


第34話 変えたい想い

ジュノの目の前に現れたメルヘンドライバーは、ジュノにすら困惑を隠せない事態だった。

 

「こ、これは………何………?」

 

困惑しながらドライバーに目を向けるU。Uは困惑するジュノへ改めて視線を向けると………

 

「………ジュノ! そのベルトは君の過去を覚ましおこす物だ! でもその結果、君がどのような残酷な想いをするかは分からない! どの選択を取るかは………君次第だ!!」

 

そう言って、ジュノに対してメルヘンドライバーが彼女の記憶を呼び起こすものであり、ジュノにとって運命の分岐点である事を語る。それを聞いたジュノは脅える声を漏らしたが………

 

「………怖い気持ちは痛い程分かるよ。でも今の何も知らない自分のままでいるか、全てを知ったその先に立とうとする君か………決断しろ!!」

 

Uはジュノの内心を理解しつつも、このまま知らないままでいるのか、全てを知る道を選ぶのかを問いかける。

 

「っ………! (………私は………)」

 

ジュノは右腕を震えさせていたが、同時にUとの対話で揺らぎも生じていた。

 

「………私は。私は………今のままじゃ嫌! 嫌なの!! ………このまま何も出来ない臆病者の自分のままでいるより………変わりたい!どんなに苦しい未来だったとしても………私は逃げたくない!!」

 

ジュノは自ら逃げない選択を選んだ。それを聞いたUはフッと笑いを零すと………

 

「なら突き進め! 自身の選んだ選択を!!」

 

そう言って、ジュノの背中を後押しする言葉をかけた。ジュノはそのまま走り出すと、地面に落ちたメルヘンドライバーを手にする。すると次の瞬間、ジュノの頭には生前の記憶が流れ込んできた。ジュノも最初こそ怯える声を漏らしていたが、少しして落ち着きを取り戻すと………

 

「………そうだった。私はジュノ=メイデン。生まれ変わっても何も出来ない臆病者だった………けれど、私はもう逃げたりなんかしない………!」

 

そう言ってメルヘンドライバーを腰に装着する。そしてゼンマイをベルと左部へとセットする。

 

『マッチウリ!』

 

これにより待機音が鳴る中、ジュノはこれまでとは違う顔付きを見せると共に、左手で自らの胸に触れる。そして、決意を固めた表情を見せると………

 

「………変身!」

 

そう言って、右手でゼンマイを回した。

 

『スチームレジェンド! マッチウリヒストリー!!』

 

これにより、ベルト内部に装備されたプロペラ型のモーターが回転し、ベルトから煙のエネルギーが放出。これがジュノの身体に直撃すると、そのエネルギーはマッチ売りの少女を模した鎧を生成し装着された。そして、ジュノは落ち着いた様子で怪物へ視線を向けると………

 

「私はもう………逃げない!」

 

そう言って、戦いに向けた闘志を顕にするのだった………

 

 

 

メルヘンドライバーを前に怯えつつも、Uとの対話で自らを向き合う覚悟を決めるジュノ。そしてジュノ=メイデンとしての記憶を取り戻したジュノは、メルヘンの力で変身を遂げたのだった………

To Be Continued………




次回予告
変身したジュノはUに加勢する形で戦闘に乱入する。2人組となったU達は、怪物とディストを纏めて倒す為に二手に分かれて戦い出すのだった………
次回「煙の少女と剣士の共闘前線」
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