人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜   作:Uさんの部屋

35 / 105
前回までのあらすじ
目の前に現れたメルヘンドライバーを前に、自身がかつての記憶に手を伸ばすべきか迷うジュノ。しかし、Uの後押しによりジュノは決意を固める。そして、メルヘンドライバーによってかつての記憶を取り戻したジュノは、メルヘンへと変身を遂げたのだった………


第35話 煙の少女と剣士の共闘前線

ジュノが変身した姿には、他のメイデン達やUも驚いていたが………

 

「………やるじゃないか、あの子。前の時より大きく変わったんじゃないかな………?」

 

以前の彼女の姿を目にした事があるUは、ジュノの雰囲気が大きく変化した事に思わず関心を寄せていた。そしてジュノは声を上げながら接近すると、怪物の方へ接近し、怪物に向けて鋭いパンチを放つ。

 

「Uさん! この怪物は私が!!」

 

ジュノはそう言って、怪物の相手を引き受ける事を語る。

 

「任せた!」

 

Uはそう言うと、ディストとの戦闘を継続する事に。

 

「いいのかしら………? 煙のお姉様に怪物を任せてしまっても………?」

 

ディストはUへ揺さぶりをかけてくるかのようにそう問いかけてくるが………

 

「問題無いさ。今のあの子はもう吹っ切れてる」

 

Uは信じていた。ジュノが大きく成長している事を。そしてジュノはUの言葉通り、怪物を相手に格闘術による連続打撃で怪人に的確なダメージを与えていく。怪物は攻撃を耐えつつも、反撃の隙を窺っており、そして少し経った後にジュノへ向けてカウンターのパンチを放つ。

 

「………決めさせない!」

 

しかし、ジュノは自身の身体を煙のように霧散させる。これには怪物も動揺の声を漏らしたが………

 

「貴方が見てたのは………幻影の私だよ」

 

そう言って、怪物の背後から再び姿を現し、鋭いキックで怪物を吹き飛ばす。そしてジュノはそのままベルト左部のゼンマイを回し………

 

「Uさんが呼び起こしてくれた私の勇気………今この時だけでもいいから………私はあの人への恩に応えたい!!」

 

自身を変えるきっかけになったUへの恩返しの意思を見せる。そしてジュノは上空に無数の火の玉を出現させると………

 

『マッチウリメルヘンエンド!!』

 

そのまま無数の火の玉を怪物に向けて飛ばした。怪物は防御姿勢をとって火の玉を全て防いだ………が、その煙に紛れる形でジュノが現れ、ジュノの鋭い回し蹴りが怪物へ直撃する。これにより、怪物は爆散する事となった。

 

「倒せた………!」

 

ジュノは、自分の力で怪物を倒せた事に喜びの声を漏らすのだった………

 

 

 

そしてその一方、Uとディストは相変わらず互角の戦いを続けていたが、そのタイミングで怪物が倒されたのを目にしたディストは途端に攻撃を止めると………

 

「折角の怪物が倒されてしまいましたわね………ここまでかしら」

 

そう言って突如としてベルトにセットされたゼンマイを外して変身を解いた。

 

「………何故変身を解く?」

 

Uは疑問のあまりそう問いかけるが………

 

「最早この世界が維持出来なくなるのも時間の問題だからですわ………白髪のお兄様」

 

ディストはそう言って、ジュノの世界が最早維持出来る状況ではない事を語るのだった………

 

 

 

ジュノがメルヘンとして覚醒すると共に、怪物の撃破へと無事に繋がった。そして、ディストと激闘を繰り広げていたUだったが、ディストが突然戦闘を中断してくる。果たして、最早この世界が維持出来なくなるとはどのような意味なのか………?

To Be Continued………




次回予告
ディストは怪物が倒される事による世界のシステムをUへ語る。それと同時にメイデンが何故現実でも復活を遂げるのかについても彼へ語り出すのだった………
次回「メイデンの世界と復活の真実」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。