人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
復活を遂げたジュノはメルヘンの力を存分に振るう事で怪物を圧倒し、撃破に成功する。そしてその影響でディストは突然戦闘を中断。その理由は、怪物が倒された事による世界の維持に関する事であった………
ディストから語られた言葉に驚く声を漏らしたU。だが少しして冷静さを取り戻すと………
「世界が維持出来なくなる? どういう意味だ?」
そう言ってディストの言葉の意味を問いかける。
「封印されたお姉様の世界に現れる怪物や怪人………それらの獣は言わばお姉様の魂を封印する番人のようなもの。かつてメイデンを生み出したメルヘン総帥は、メイデンシリーズのデータについてバックアップを残していた。尤も、メルヘン総帥は自身の拠点で使用していたパソコンにすらこのデータは保存していなかった。ではどこにあったか………それはメルヘン総帥が使っていたドライバー。そして………メルヘン総帥のお気に入りであったNo.7の称号を持つお姉様のベルト………この2つに隠し持っていたのですわ。どちらも自身にしか製造や完全な解析ができないブラックボックスの物である事を利用して………」
ディストはその流れで、怪物や怪人の存在について、そしてメイデン達の魂にはバックアップがあり、それがメルヘン総帥自身のドライバー、そして、かつてメイデンが使用し、今現在メルヘンソードマンドライバーとして使用しているUのベルトにそれは隠されていた事を語る。
「なんだと………!?」
それを聞いたUは自身の腰にあるメルヘンソードマンドライバーに隠れていた真実について動揺の声を漏らした。そして、ディストはUのベルトを前に違和感を感じており………
「………白髪のお兄様が持つそのベルト。No.7のお姉様の残り香を感じますわね………何故メイデンシリーズでない白髪のお兄様がそのベルトを使えるばかりか本来の形にないメルヘンドライバーとなったのか………ああ、そういう事ですのね」
Uが何故メイデン由来のドライバーを使えるのかについて彼女の中で幾つか見当がついたのか、納得する様子を見せていた。
「何の話だ」
それを聞いたUは思わずディストに対してそう問いかける。
「いずれ分かる事ですわ。それに白髪のお兄様はそのドライバーによって自らの運命を縛り付ける事になる………果たして抗えるのでしょうかね………アハハハハハ!!」
ディストはここでは答えを返さないばかりか、メルヘンソードマンドライバーによって運命を縛られる事を指摘。狂気じみた笑いと共にこの世界から姿を消すのだった。そして、ベルトを取り外したUは………
「………いったいどういう事なんだ………?」
自身の持つベルトへの疑問を感じていたのだった………
ディストから明かされた真実と共に、新たな疑問を抱えるU。特にメルヘンソードマンドライバーはUがメイデン達と結び付く鍵でもある為に余計に謎は強かった。そして、Uがその真実を知るのはもう少し先の話である事を、この時の彼は知る由もなかった………
To Be Continued………
次回予告
ディストが撤退した後、ジュノは全てを思い出した上でUに感謝を述べていた。Uはジュノが覚醒した事により、彼女ならもう大丈夫であると確信する様子を見せたのだった………
次回「勇気を得た少女」