人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
Uとの日々で勇気を得たジュノは、Uへ感謝の言葉を告げる。そして、生前にジュノを倒した件についても本人が許した事で、2人の関係は良好な物へと変化するのだった………


第38話 ディストの呪い

それから少しして、Uの意識は白く暗転する。そして次の瞬間、Uは『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』の自室において目を覚ました。

 

「………寒っ」

 

目を覚ました時、U達はそのまま眠ったように倒れていた事から思わずそう呟いた。そして次の瞬間、Uの持つメルヘンソードマンドライバーからジュノの身体が構築され、ジュノは現実の世界へ肉体を取り戻した。

 

「ジュノ………」

 

Uはジュノの名を口にする。そして、他のメイデン達もジュノの復活に目を向けており………

 

「………また戻ってこれたんだね、私」

 

そう言って自身の復活に驚きつつも、現実へ帰還出来た事には嬉しそうな様子を見せていた。

 

「ジュノ。ここはもうメイデンゲームをする為の場所では無いわ。私達がUと共に何故私達が復活したのかを追う………その為の場所よ」

 

その中でメイデンは敢えてジュノに対して釘を刺すようにそう呟いた。

 

「分かってるよ、それに………私は元々メイデンゲームには関心が薄い方だったし………心配はさせないよ」

 

だがジュノはそれを理解している様子でそう呟いた。そしてジュノはUへ近付くと………

 

「これからもよろしくね、Uさん………!」

 

そう言ってUへ挨拶を交えた言葉をかけると共に手を伸ばす。

 

「ああ、よろしくな」

 

Uはそう言うと共に手を伸ばし、ジュノと握手をかわす。だがその際に彼は手元に違和感を感じる様子を見せた。

 

「………なんだ?」

 

Uは握手の後に手を離す。するとそこにはゼンマイが隠されており、Uはこれを拾うと………

 

「ジュノのゼンマイか」

 

そう言ってこのゼンマイがジュノの物である事を察知する。Uは新たなゼンマイを手に入れた事に喜びつつも、直後に左手にも何か違和感を感じた。

 

「………またなんか変な手触りが………?」

 

Uは左手を広げる。するとそこには見た事のないゼンマイが握られていた。

 

「このゼンマイ………誰のゼンマイだ………?」

 

Uは動揺した様子でゼンマイが誰の物かを問いかける。しかし、メイデン達にとっては誰も身に覚えが無かった。

 

「それは私のゼンマイですわ………白髪のお兄様♪」

 

するとその直後、Uの頭の中にディストの声が響いてきた。

 

「っ………!? ディスト………!?」

 

Uは動揺した様子で周囲を見回す。するとU達の前に、先程とは打って変わって霊体のディストが現れたのだった………

 

 

 

ジュノが現実世界にも復活し解決したかと思いきや、突如としてU達の前に現れるディスト。そして彼女のゼンマイもUの手へ握られていた。果たして、彼女は何を思ってUへ接触をかけてきたのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
ディストは先の戦いでUへ完全に目を向けており、彼を追いかける事を宣言する。ストーカーじみた彼女の狂気を前にUは困惑を隠せない様子を見せたのだった………
次回「ディストの狂気」
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