人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
執事としての活動をする事となり、その業務をこなすU。そんな中、メイデンはエレガンの事で現在Uと共に抱いている違和感について共有するのであった………
Uとメイデンの会話からしばらく経ち、U達は執事用の部屋で休憩を取っていた。
「しかし、こういう仕事を久しぶりにして思った事だが、中々情報収集がやりにくいものだ。メイデンがいなかったらもっと情報が集まらなかっただろうな」
Uは現状自力で情報収集ができておらず、メイデンの手を借りる事となっている状況を語った。
「私は別に気にしてないわ。けれど、エレガンにも私が見え、かつ声も聞こえるとなると下手な情報収集は出来ないわね………」
メイデンは特に気にしていなかったものの、エレガンに対してのみは自身の姿や声が認識されてしまう為に、下手な調査が出来ない事を語る。
「そこなんだよな………果たして、どうすりゃいいのやら………」
Uが頭を掻きながら打開策を模索する中、突如として部屋の扉からノック音が聞こえた。
「………はい?」
Uが扉を開けると、廊下の方にはエレガンが立っていた。
「エレガ………お嬢様………?」
Uはエレガンの姿に思わず動揺の声を漏らしたが、すぐさま執事としての顔に戻ると、エレガンをお嬢様と呼んだ。
「………少し話したい事があるんだけど………入っていいかしら?」
エレガンはUに対し、話したい事があると語った。
「………どうぞ」
Uはそれに頷き、部屋の中へエレガンを入れた。それから少ししてUが扉を閉めると………
「………貴方達………どこか異質な空気がするんだけど………もしかして、本当はここの執事じゃ無かったり………なんて思っちゃったんだけど………思い過ごしかしら………?」
部屋に入って間もなく、話の本題を切り出してきた。
「………! (勘づいてやがる、このお嬢様………!!)」
エレガンの指摘を耳にしたUは驚く様子を見せた。どう答えを返せばいいか悩む中、メイデンが口を開き………
「………そうね。Uは本当はこの世界の執事じゃない。執事としての彼は………あくまでこの世界における役割でしかない」
今のUが役割によって執事を務めている事を語った。
「………どういう事なの?」
エレガンは首を傾げながらメイデンに向けてそう問いかける。
「………私達は貴女の事でここにいる。貴女自身は覚えていないかもしれないけれど………貴女と私達はかつて殺し合った仲だった」
メイデンは自分達の目的を白状すると共に、かつてエレガンとは殺し合う関係であった事を明かす。
「殺し合う関係………!? 嘘………嘘よね………!?」
だがエレガンは生前Uヘ向けていた殺意を完全に忘れてしまっているかのように、自身がかつてU達と敵対していた話を嘘だと考えていたのであった………
U達から異質の空気を感じたエレガンに対し、U達は目的がエレガンの事である事を明かした。だがエレガンはかつてのU達との関係に否定的な感情を抱くなど、自らの過去を完全に忘れてしまっている状況である事に変わりはなかったのであった………
To Be Continued………
次回予告
エレガンが生前の自身の事について理解が出来ない中、突如として、メイデンの世界の時にも現れた怪物が屋敷を強襲してきた。Uは怪物を倒す為、再びメルヘンソードマンドライバーの力を使うのだった………
次回「怪物の強襲」